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最近、そうりゅう型潜水艦がオーストラリアに輸出されるかも等のニュースを時々見ますが
そうりゅう型の優位性・将来性について質問です

他国の非原子力潜水艦と比べた時の、そうりゅう型の優位性の一番は
AIP(スターリング機関)の完成度の高さであると認識しています
他国のAIP(燃料電池式など)より評判がいいと聞いています

ですが、次世代のそうりゅう型は、スターリング機関を廃止し、リチウムイオン電池を使った電気推進になるとの情報も聞きます。
(蓄電池の性能向上によってスターリング機関の効率を上回ったってことでしょう)

その場合、
スターリング機関による優位性はなくなりますし、
リチウムイオン電池の研究は他の先進国もそれぞれ行っているでしょうから、
横一線からのスタートであり日本優位というわけでもありません

今後は、多くの国がAIPを廃止し、リチウムイオン電池を積んで行くでしょうから(ある意味先祖返り)、
他の分野の性能で比較する感じになるのでしょうか。

オーストラリア輸出の可能性も含めて
そうりゅう型の将来性はどんなものでしょうね?

A 回答 (3件)

オーストラリアがそうりゅう型を候補としている点は、現代のディーゼル潜水艦では世界最大級であり、外洋での長時間行動に耐えられ、運用実績も豊富と判断しているからでしょう。



ドイツの潜水艦は、自国向けは海流が穏やかで航続距離を必要としないバルト海での使用を前提としていますから、小型なのです。
輸出向けにある程度の大きさのものは作っていますが、そうりゅう型よりはるかに小型で、大型の潜水艦の製造経験がありません。
これはフランスも同様で、これまで製造したことがないので、これから新規設計で製造となると、トラブルも予想されます。

対して日本は長年大型のディーゼル潜水艦を製造し運用していますから、経験値が違います。
米国の戦闘システムについては、No.2さんと意見を反し、そうりゅう型は大方が日本のシステムであり(魚雷も国産の89式、レーダー類も国産)、問題があるとしたらここのフィッティングです。ただし、それはドイツもフランスも同じことです。

スターリング機関の優位性をおっしゃっていますが、スターリング機関は出力が低く、電池をリチウムイオン化することで、従来の鉛蓄電池+スターリング機関よりはるかにエネルギーを得られるため、スターリング機関は不要になります。
スターリング機関は、液体酸素など専用の燃料がなくなればただのウェイトと化しますが、リチウムイオン電池に1本化すれば、ディーゼル燃料さえ補給すれば、それによってリチウムイオン電池を充電できます。

ちなみにNo.1さんがディーゼルでスクリューの直接駆動も可能、と書いていますが、これは不可能です。現代の、と言うより第2時大戦後のディーゼル潜水艦(一部は第2時大戦期から)は、ディーゼル・エレクトリックで、端的に言えばスクリューを回せるのはモーターのみ、エンジンは発電のためにあるとお考えください。ディーゼルが直接スクリューを回すとなると、減速機が必要だったり、モータを切り離してエンジンをつなげる機構が必要なので、潜行時間が第2時大戦期に比べて圧倒的に長くなった現代の潜水艦には採用されていません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2015/09/21 13:18

オーストラリア海軍(豪海軍)のコリンズ級潜水艦の後継艦の候補としては、日本のそうりゅう級、ドイツの216型、フランスのバラキューダ型の通常推進改造型があるけど、216型とバラキューダ改はペーパープラン。

コリンズ級などでペーパープラン段階の審査で採用を決めて、トラブル多発のトラウマを持つ豪海軍には、実戦配備が進んでいるそうりゅう型が優位にある。

また、豪海軍のオーダーには、アメリカ製の戦闘システムを搭載することがあるけど、すでにアメリカの戦闘システムの一員に組み込まれているも同然の海自のそうりゅう型には何の問題も無い。ドイツ216級も採用自体には問題は無いと思われるが、実際のフィッティングには想定外の問題が生じる可能性がある。バラキューダ改にたいしては、フランスへの軍事機密流出のおそれからアメリカが搭載を認めない可能性があると言われている。

陸自のUH-1後継ヘリで、性能や将来の発展性で優位にあると見られる川崎/エアバスヘリの「X9」ではなく、富士重/ベルの「412EP改」が選定されたのも、初飛行もしていないX9が想定通りの性能を発揮する保証はないし、開発コストも未知数。実現可能性、納入に要する期間、調達コストの面で、すでに実績のある412EP改が優位にあるとの判断から。

「絵に描いた餅は食えない」というのは兵器も一緒。
潜水艦は、推進システムが優れている(かもしれない)だけで選定するのではなく、実現性、調達性、運用の柔軟性などの総合評価で選定しなければいけない。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2015/09/21 13:18

>リチウムイオン電池の研究は他の先進国もそれぞれ行っているでしょうから、


>横一線からのスタートであり日本優位というわけでもありません

実用的なリチウムイオン電池のトップが日本です
スマホに使える小型で高出力なリチウムイオン電池を作ったのも日本です。
横一線どころか、日本が3歩ぐらいリードしています

>スターリング機関による優位性はなくなりますし、

スターリングエンジンだけで駆動してるわけじゃないですよ(^_^;

リチウムイオン電池を何で充電するかなんです、それでスターリングエンジンが用いられましたが、高出力が得られないので、ディーゼルエンジンも搭載しています、こちらはスクリューの直接駆動も可能です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2015/09/21 13:18

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