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日本史カテゴリーと迷ったのですが、論点が文法ですので国語のカテゴリーにさせていただきます

三大事件建白運動の3要求
地租軽減、言論集会の自由と並び、対等条約の締結を求めたものがありますが、
この3つめのことを何と言うのですか?

外交失策の回復
外交の回復
外交失策の挽回
外交の挽回
などいろいろな言い方を目にします。
もちろん意味するところは同じですから、自分が用いる際はこれらの内で最も文法的に怪しくないものを使いたいです。
しかし、挽回、回復というと
名誉挽回、汚名挽回、疲労回復の議論に見られたように、文法的な論点を抱える語です。

大学受験で日本史の記述があるので、そこで通じる程度には厳密なものを教えてください。

質問者からの補足コメント

  • みなさん、ご回答ありがとうございます
    文法上でも分かりやすい解説がいただけただけでなく、史実からの指摘もいただきました。カテゴリー違いでも教えてくださり、ありがとうございます
    私自身1番耳慣れた「外交失策の挽回」が無難なようでしたので、それを使おうと思います。大変納得できましたので締め切らせていただきます(BAは選びませんので、申し訳ないですが補足にて三方にお礼とさせていただきます)

      補足日時:2015/09/21 21:42

A 回答 (3件)

自由党史に三大事件建白書が記載されています。


以下引用
「某等熟々方今天下大勢を察するに、内乱亡国の徴並に至るあり。(中略)若し政府内に民権を抑圧するも、外に国権を失墜すること無くんば、姑らく之を忍ぶ可からざるに非らずと雖も、内にして之を抑圧し、外にして之を失墜するに至らば、豈之を黙止するに忍ん哉。(中略)左に最も急なるものを述べん。
第一 某等が政府に要むべき者は、租税徴収を軽減するに在るなり。(中略)
第二 某等が政府に要むべき者は、言論集会を自由にするに在るなり。(中略)
第三 某等が政府に要むべき者は、外交失策を挽回するに在るなり」
引用終わり
したがって、文法論は別とすれば、史実としては、「外交失策を挽回する」ではないでしょうか?
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ご質問は2点あると捉えて回答いたします。



1.
まず、ネット辞書・事典で使われている表現を見てみました。

・百科事典マイペディア→外交失策の挽回
・世界大百科事典 →外交失策の挽回・外交失政の挽回
・大辞林 第三版→外交失策の挽回
・日本大百科全書(ニッポニカ)→外交の回復
https://kotobank.jp/word/%E4%B8%89%E5%A4%A7%E4%B …
・ウィキペディア→外交の回復
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%A4%A7 …
・大辞泉→外交の回復
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/91361/m1u/% …
「外交失策の挽回」「外交の回復」がほとんどで、入試の際には、このどちらかを使って問題ないと思います。

2.
とはいえ、類語辞典によると、「挽回」と「回復」には「元の状態に戻すこと」という共通の意味があるとされています。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/16429/m0u/
であるなら、これらの語に関して、「外交失策」と「外交」が同じ扱いを受けているのは奇異な印象も受けます。
「挽回」と「回復」については、一部の辞書語釈に不備がある、というのが私の考えです。つまり、意味が必ずしも正確に表現されていないのではないか、ということであり、これが曖昧性の原因と思われます。
とりあえず、大辞泉と大辞林の例を挙げて検討してみましょう。

【挽回】
「大辞泉」の語釈は、次のようになっています。
【失ったものを取り戻して、もとの状態にすること。回復。「勢力を―する」「遅れを―する」「名誉―」】
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/180881/m1u/ …
この語釈内容では、「遅れを挽回する」という文に不整合が生じる点に着目してください。
語釈どおりだと、「失った遅れを取り戻して、もとの(遅れた)状態にすること。」という意味になってしまいます。
正しくは、「失った [ 遅れのない状態 ] を取り戻して、もとの状態にすること。」という意味でしょう。
「遅れ」が、「失ったもの」でも「もとの状態」でもないために混乱の元となるわけです。
「遅れ=現状」ですから、
「遅れを挽回する」の語釈は、
『現状を排除して元の状態に戻すこと』のように表現する必要があります。
「名誉挽回」の場合は、原文どおり、
『失ったものを取り戻して、もとの状態にすること。』で良いでしょう。
このように2とおりの意味があることを明記すべきであって、これを無理に一文で表現しようとするため、不備が生じてしまうわけです。

「大辞林」は、おそらく、こうした点を考慮したのだと思いますが、次のような語釈になっています。
【失ったものをとりかえすこと。もとへもどすこと。回復。 「劣勢を-する」 「名誉-」】
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …
このように2とおりの意味にしているのは正解だと思います。
ただ、「もとへもどすこと」という表現が、若干、曖昧です。
『現状を排除して元の状態に戻すこと』のように表現して、「劣勢」が排除されるべき対象であることを明確にするほうが紛れが無くなるでしょう。
結局のところ、「挽回」の語釈は、
(ア)失ったものをとりかえすこと。
(イ)現状を排除して元の状態に戻すこと。
のように2とおり明記すべきではないか、と思います。
ほぼ大辞林に近いものですが、単に「もとへもどすこと」ではなく「現状を排除して元の状態に」という要素を加えた点が(大きく)異なります。
【回復】に関しても、以上述べてきたことと同様のことが言えると思います。

いずれにせよ、1で申し上げましたように、
「外交失策の挽回」「外交の回復」は、どちらも市民権を得ている表現ではないかと思われます。
ただ、
「外交の挽回」には、若干違和感を覚えます。
「外交失策の回復」には、非常に違和感を覚えます。
上記でお示しした類語辞典にもあるように、この両者には「元の状態に戻すこと」という共通の意味があると同時に、
【3】「回復」は、悪い状態から元の状態になること。
【4】「挽回」は、失ったものを取り返すことの意。
という微妙な意味の違いがあるからなのでしょう。
「外交失策の挽回」は、「外交失策によって失ったものを取り返すこと」という意味ですんなり理解できますが、
「外交失策の回復」は、「外交失策の悪い状態から元の状態になること」という、若干、違和感のある意味になってしまうからなのかもしれません。
また、
「外交の回復」は、「外交が悪い状態から元の状態になること」で理解しやすいですが、
「外交の挽回」は、「外交によって失ったものを取り返すこと」という意味になります。「失策によって」という要素が含まれていないため不自然な印象を受ける。
「外交の挽回」「外交失策の回復」は使わないほうが無難でしょう。

3.
「汚名挽回」は誤用である、という見解もあるようですが、『三省堂国語辞典』編集委員である飯間浩明氏によると、誤用と勘違いされるようになったのは、【1976年の『死にかけた日本語』(英潮社)の指摘】が契機になっており、それまでは普通に使われていた表現だそうです。
ただ、【「挽回」は「元に戻す」という意味があるので、「汚名挽回」は「汚名の状態を元に戻す」と考えられ、誤用ではない。】
http://matome.naver.jp/odai/2139899391825390701
という記述に関しては、上で述べたような理由で異論があります。(ツイッターで反論したこともありますが、軽くかわされました)
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三大事件建白運動【さんだいじけんけんぱくうんどう】



1887年に起こった政治運動。第1次伊藤博文内閣の外務大臣井上馨の条約改正案は政府内部から強い反対が起こった。同時にこれに刺激された民権運動家が立ち上がり,1887年10月高知県代表片岡健吉らは言論の自由・地租軽減・外交失策の挽回の三大建白書を元老院に提出,各地からも同様の建白書が相次いだ。
(百科事典マイペディアの解説)
 もっと詳しいことは、「日本史」のカテゴリーがさわしいかと思います。
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