限定しりとり

電磁気の問題で行き詰まってます。
無限に長い半径aの円筒導体を一様な定常電流が流れていると設定されていて、全電流がIです。
中心から同心円の閉曲線C(半径r<a)で磁束密度B=μIr/2πa^2は既に出ています。
このBを使ってストークスの定理が成立することを示したいのですが、線積分側(インテグラルB・dl)はμIになったのに面積分側(インテグラル(rotB・dS))がμI/2になって両辺一致しません。
類似のテキストを見るとおそらく両辺μIになるはずで、面積分側インテグラルdSがπa^2ではなく2πa^2になるのではないかと思います。
類似のテキストでは電流密度Jを出すのにJ=I/2πa^2としていたためそう思いました。
しかし閉曲線C内の面積は当然円の面積ですのでπa^2だと思うんですが、この係数2はどこから来たのでしょう?
あるいは別の場所に間違いがあるのでしょうか。教えてください。

A 回答 (2件)

具体的に書かれていませんが,rot B の計算に誤りがあるのではないかと思います.


また,どういう面と閉曲線でストークスの定理を調べるのかを明確にしないといけません.

磁束密度 B はベクトルですので (→B) と書くことにして,
r, θ,z 成分表示で
(1)  (→B) = (B_r,B_θ,B_z)
とします.
今の(→B)は同心円状ですから
(2)  B_r = 0
(3)  B_θ = μIr/2πa^2
(4)  B_z = 0
です.
ただし,0≦r≦a です(円柱内部).

円柱座標での rot は
(5)  {rot(→B)}_r = (1/r){∂B_z/∂θ - ∂B_θ/∂z}
(6)  {rot(→B)}_θ = {∂B_r/∂z - ∂B_z/∂r}
(7)  {rot(→B)}_z = (1/r){∂(rB_θ)/∂r - ∂B_r/∂θ}
ですから,これに(2)~(4)を代入して計算すると
(8)  {rot(→B)}_r = 0
(9)  {rot(→B)}_θ= 0
(10)  {rot(→B)}_z = μI/πa^2
になります.
面積分の S を円柱軸に垂直で円柱軸を中心とする半径 r (0≦r≦a)の円内部,
線積分の C をその縁とします.
線積分は
(11)  ∫_C (→B)・d(→l) = ∫_C B_θ dl = μIr^2/a^2
面積分は
(12)  ∫_S rot(→B)・d(→S) = ∫_S {rot(→B)}_z・dS_z = μIr^2/a^2
で,両者はめでたく等しくなります.
Ir^2/a^2 は半径 r の円の内部を流れる電流に他なりません.
質問者さんが計算しようとしたのは r = a の場合ですね.

誤りの原因ですが,
質問者さんは rot(→B) の計算を ∂B_θ/∂r としてしまったのではないでしょうか.

また
> 類似のテキストでは電流密度Jを出すのにJ=I/2πa^2としていたためそう思いました。
は何かの間違いのように思えます.
半径 a の円柱の内部を一様に電流が流れていれば,電流密度は明らかに I/πa^2 です.

なお,この話を直線電流でやろうとすると r=0 で特異性が出るため少し面倒になります.
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
rotの計算間違いでした。
大変詳しく書いてくださったのでベストアンサーにさせていただきます。

お礼日時:2015/10/15 10:59

rotBはどのような値になりますか?


rotBをB=μIr/2πa^2から計算してみるとよいと思います。

他の部分では
J=I/(πa^2)
です。"2"は付きません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
おっしゃる通りrotの変数を定数と勘違いした計算間違いでした。

お礼日時:2015/10/15 10:56

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