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我々の弟子稼業というのは、掃除をさせられるじゃないですか。で、掃除をしていると師匠が、『それ、楽しいか』って言うんです。『いいえ』って答えると『そやろ』って。『そういうのが楽しいわけがない』と、おっしゃるんですね」

「そのときに、師匠に、『掃除はどうしたら楽しいか考えろ』って言われたんですけど、そこでしたねぇ。
掃除なんて、楽しくなるわけがないんですよ。ところが、

『楽しくなることを考えてることは楽しい』っていうところに、
18歳のときに気づかせていただいたのが非常に助かりましたね」


これってどういう意味ですか?
『つまらない事を楽しめ』って事ですか?

A 回答 (2件)

これは人生論ではなく「芸人論(もしくはクリエイティブ論)」だと思います。


芸人さんは、やっぱりいかに「引き出しを作っておくか」だと思うんです。この「引き出し」というのは勿論「笑いのネタ」です。コントや漫才のネタのみならず、テレビやラジオでのトークも。そういう意味ではやっぱりクリエイターなんだと思います。

さんまはトーク番組を多く持っていますが、いまだに新しいトークネタをどんどん出してくるのは感じます。芸能界広しと言えど、さんまくらいの歳の人でああいう人はなかなかいないです。トークのネタというのは、意識的に日常からどんどん「感じ取」って、なおかつ笑いを生み出せる代物になるように「ストック・熟成」しておかないと、あっと言う間に尽きてしまうものだと思います。トークの上手い芸人はおそらくみんなこれをやっていると思います。逆に、トークがいまいちだなって芸人は、これが元から出来ないか、出来なくなっている人。
それから、さんまのトークは主に日常の何気ないネタや、世間で話題になっていることが多い。視点がまるで若手芸人が披露するトークのようです。この方は芸能界の大御所であり既に「一般人の生活からかけ離れた生活をしている」はずの立場にも関わらずです。
つまり、この人のトークネタというものが、「ただなんとなく日常から得たもの」ではなく、本人の意思と計算の下にストックされているものであろうことは少なからず伺えます。

その師匠の発言の意図はともかく、さんまなりに見つけた答えが「笑いを生み出すことを考えていることは楽しい」ということなのではないでしょうか。「楽しくなること」は「掃除自体が楽しくなること」ではなく、「自分とみんなが、楽しくなること全般」。
実際、芸人さんに限らず、本当の意味でのクリエイターというのは、常に「インスピレーション(ネタ探し)」と「クリエイション(そのネタを作品に生かすこと)」を頭の中で日常的にしています。ですから、少し前のまっちゃんのように、プライベートではちょくちょくボーッとしてしまうような人も多い。アイデアを出せと言われて、「どうやったらそんなの思いつくの?」というようなアイデアを次々出せる人がいる一方、どうやっても何も出てこない人もいると思います。その違いは実はそこなのだと思います。
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さすがさんまさんですね。

奥が深い発言だと思います。
修行の始まりはトイレ掃除です。一番つらい一番きつい仕事です。欧米ではその仕事はレストランの店主がするそうです。それができる店主は大抵成功するそうです。
 つらい仕事をしている時にどうすれば楽しくなるのか、褒められることです。当然褒められるように仕事をする。先輩にどうすれば褒められるのかを考える、それが修行の基本だと思います。お笑い芸人なら、先輩や師匠に何かを言われた時にそれがどんな意味なのかをじっくり考えることが出来ると思います。ネタを考えることも出来ると思います。落語なら落語をしゃべりながら掃除することも出来ます。
 今の時代はそのつらい仕事を派遣に任せます。先輩はその派遣に何も言いません。派遣なんて会社が発展したら日本が潰れると改めて思いました。
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