
趣味で法律の勉強をしようと思っているのですが、やり方がよくわかりません。
前提として私は理系です。大学院まで出ています。
例えば最初に学ぶ?憲法で芦部憲法みたいな本がありますが
あれは芦部先生という権威の方の学説というだけで
偉い人が書いた=正しい、参考にすべきだ。
というのは権威主義的というかナンセンスですよね。
法律は国内で議論することが多いでしょうから
そもそも法律学者としての実績を何で評価しているのかがわかりません。
私が同じことを言っても評価されない、学閥や経歴によって受け入れられる態度が違う
というのであれば学問として成立していないでしょう。
数学であれば高校生だろうが研究者であろうが正しいものは正しいですし
実際にアマチュア数学者が論文を投稿。というのはよくみますが
法律系のジャーナルにそういったものはありますか?
同様に、
例えば自衛隊について統治行為論で合憲違憲の結論を出さなかった最高裁判所の判断が正しいか否か。
こういった議論が法学部の授業でなされるかは知りませんが
実際に学者の大勢が裁判所が自衛隊について判断を下すべきだ。
となって、じゃあもう1回誰かが原告になって裁判やり直しするか。とはならないですよね?
そもそも裁判所は学説を参考にしてるようにも思えません。
つまり100%机上の空論で議論をするという前提を共通認識としてやってるんでしょうか?
法律学を批判する意図はなくて
このあたりがよくわからないので実際に勉強してても面白くないんです。
芦部憲法を読んで、なるほど~あなたはこう思うんですね。で終わりです。
自分に思うところがあったとして、じゃあそれをどうするのって話です。
もっと能動的に法律学を勉強したいんですが
うまいやり方はないでしょうか。
A 回答 (2件)
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No.2
- 回答日時:
例えば最初に学ぶ?憲法で芦部憲法みたいな本がありますが
あれは芦部先生という権威の方の学説というだけで
偉い人が書いた=正しい、参考にすべきだ。
というのは権威主義的というかナンセンスですよね。
↑
そんなことはありません。
一流学者というのは、やはりそれだけのモノを持って
いるから一流なのです。
それに法学ですから、正しい、ということはあまり
ありません。
妥当かどうか、ということがメインになります。
数学とは違います。
だから学説では、定説、通説、多数説、有力説、
少数説などがあるわけです。
そもそも法律学者としての実績を何で評価しているの
かがわかりません。
↑
肩書き、出身大学、論文の内容、政治的手腕などで
評価されています。
一番重要なのは、論文の内容ですね。
評価されている学者の論文は、やはり優れている
ものが多いです。
私が同じことを言っても評価されない、学閥や経歴に
よって受け入れられる態度が違う
というのであれば学問として成立していないでしょう。
↑
ここが理系との違いです。
法学は物理学などの認識学ではなく、社会に働きかける
実践学であり、当為の学問なのです。
だから、これが正しい、というのではなく、こう考える
「べき」だ、というのが法学です。
つまり、人間の持つ価値観に序列をつけるのが
法学です。
数学であれば高校生だろうが研究者であろうが正しいものは
正しいですし
実際にアマチュア数学者が論文を投稿。というのはよくみますが
法律系のジャーナルにそういったものはありますか?
↑
聞いたことはありません。
実際に学者の大勢が裁判所が自衛隊について判断を下すべきだ。
となって、じゃあもう1回誰かが原告になって裁判やり直しするか。とはならないですよね?
↑
同じ事件について、同じ当事者が裁判をやり直す
ということは、原則ありません。
そんなことをしたら法律への信頼がなくなってしまう
からです。
そもそも裁判所は学説を参考にしてるようにも思えません。
↑
これは間違いです。
裁判所は有力学説に弱い、と評価されるぐらいです。
学者の説に対立するような判例は、その後修正
される場合が多いです。
つまり100%机上の空論で議論をするという前提を
共通認識としてやってるんでしょうか
↑
やっていません。
統治行為論などは、机上の空論を廃しているから
出せる判決です。
このあたりがよくわからないので実際に勉強してても
面白くないんです。
↑
ワタシも理系で法律を勉強した者ですが、
法学てのは、確かに虚学という感じがしますね。
人によってころころ変わる。
これで学問と呼べるのかよ。
同じ疑問は法律の学者も抱いているようで、
法学の物理学化を提唱した人もいるぐらいです。
また、「川島武宜」という高名な法学者がおりましたが
彼は法学を次のように説明していました。
1,自衛隊なら、自衛隊は必要だから合憲と
解釈すべきだ、という結論が先にある。
2,合憲にするためには、9条をどういじったら
良いか、とういう法律構成が次にでてくる。
これが法学だ。法解釈学である。
これが単純明快であればあるほど説得力が増し
優れた解釈になる。
法学というのはキリスト教神学から発展した
ものです。
まず、絶対に正しい聖書がありますが、現実世界と
聖書には乖離があります。
その穴を埋めるのがキリスト教神学です。
法学も同じなのです。
絶対に正しい法律がありますが、現実世界と法律の
間には乖離があります。
その穴を埋めるのが法解釈学というわけです。
江戸時代の法学者の話。
「執政に携わる方々は、正しいと思った政策をやれば
よろしいのです。
それが合法かどうかは私ども学者にお任せください。
どのようにでもして合法にしてみせますから。
それが我々の仕事です」
もっと能動的に法律学を勉強したいんですが
うまいやり方はないでしょうか。
↑
本当に趣味でやるだけであるなら、解釈学と同時に
法哲学をやったらどうでしょう。
善悪って何?
どうして人を殺してはいけないの?
というやつです。
これを考えることが出来るためには、ある程度
法律解釈学を勉強する必要がありますが。
法学てのは自然が作ったモノを対象にする理系とは
異なり、人間が勝手に創った法律を相手にする学問です。
人間は一人では非力です。
しかし、集団化、社会化された人間は神をも驚かす
力を発揮します。
この集団、社会を社会たらしめる技術が法なのです。
力だけでは継続性がないので法という技術を利用
して社会を安定化させようとしているのです。
法のないところでは、文化文明は発達しません。
そういうところを考えながら勉強したら、と
思います。
蛇足ですが、新撰組の局中法度はご存じでしょうか。
事の真偽はとにかく、土方歳三が作った新撰組の
憲法と言われているものです。
その冒頭にあります。
「武士道に背くな」
何が武士道かは明記されていません。
これが権力者には都合がよいのです。
曖昧ですから、土方歳三の意に反する人間を
これで処罰できます。
かくて、土方は新撰組で巨大な権力を振るうことが
できました。
こういうのは、法学では一般条項と呼ばれ
人権上よろしくない、とされております。
No.1
- 回答日時:
理系の方でしたら、特許法とか個人情報保護法、番号法のような各論というか、実用的な法律なら興味が湧くのではないでしょうか。
あるいは、基本法で言えば、民法か商法のような気がします。
現在仕事をされているなら、商法が面白いと思います。契約とか詐欺とかですね。
各論で言えば、証券取引法も興味深いものがあります。
また、私自身は法学部出心ですが、大学時代に法学を勉強していたときよりも、就職して海外駐在を命じられ、
アメリカで法律を学ばなければいけない状態になったときに、初めて法律の面白さが分かったような気がしました。
アメリカでは、州毎に微妙に法律が違っていたこともありますが、基本的な日本の法律を理解していたので、
比較・対象が楽だった点もあったように思います。
いきなり、フランス人権宣言とか、ワイマール憲法の学習も面白いと思います。
参考までに。
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