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分野によって定義に違いがある場合がありますが,岩石学的には構成粒子が1/16 mmより細かい堆積岩のことを「泥岩」と呼びます.泥岩をさらに細分する場合,1/16 mm〜1/256 mmのものを「シルト岩」,1/256 mmよりさらに細かいものを「粘土岩」と呼びます.
堆積岩にもいくつか種類がありますが,砂岩や泥岩のように粒子が細かい砕屑岩(堆積岩の一種)は,一般的には石英や長石を中心としたモース硬度の高い鉱物が主体となって構成されます(石英は7,長石は6).モース硬度の低い鉱物は,河川で運搬されている最中に破砕されてしまうためです.
石英はSiO2,長石は(Ca, Na, K)Al(Al, Si)4Si2O8という化学式を持っており,これらの粒子から構成される砂岩や泥岩はSiやAlに富んでいます.長石は化学的変質を受けやすいため,Ca, Na, Kなどが抜けてしまっている場合もあります.
というわけで,普通の泥岩であればSi, Alが中心なので水質に悪影響を及ぼすことはないと思います.
ただ,堆積岩は粒子間に水を貯めることができます.つまり岩石を採取した地点付近で何らかの汚染水が流されていた場合,堆積岩はその水をたっぷり含んでいる可能性があります.
採取した付近に工場や鉱山がある場合は,数日ほど綺麗な水に漬けておいて,その水を水質検査してみたほうが良いかもしれませんね.簡単な水質検査キットであれば,井戸水の検査や小中学生の自由研究などでも用いられているようなので安価に入手できると思います.また,pH試験紙などで測ってみるのも良いかもしれません.
ボロボロ崩れる件ですが,圧密が十分に進んでいないと脆弱な岩相な場合があります.ただ,砂や泥がカチコチになったのが砂岩や泥岩なので,崩れても砂や泥に戻るだけです.悪影響は無いでしょう.
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ちょっと衝撃与えたらボロボロ割れます。