
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
専門家ではないので、詳しくはこんな「日本消防検定協会」のサイトを参考に。
http://www.jfeii.or.jp/pdf/lecture/07.pdf
これを見る限り、火災報知機には
(1)熱感知器
(2)煙感知器
(3)炎感知器
(4)複合式感知器
があるようです。
「補償式スポット型感知器」は「(1)熱感知器」の一方式で、「差動式スポット型感知器」と「定温式スポット型感知器」の性能を併せもったもので、
・感知部の周囲の温度の「上昇率」が一定の率以上になったとき(差動式スポット型)
又は
・感知部の周囲の温度が「一定以上の温度」になったとき(定温式スポット型)
に火災信号を発信するもので、相互に各々の方式の弱点を補償しているという意味のようです。
No.3
- 回答日時:
専門家です。
補償式スポットの仕組みは#1さんの書かれている通りです。ではなぜ、そういう感知器が必要なのか、です。
感知器というのは取付してから点検はするものの、場合によっては、建物を壊すまでずっと同じものがついていることもあり、なるべく仕組みを単純にして故障しにくいようにしています。
しかしそうするとどうしても「火災」を感知するのに弱点が出てきてしまい、お互いの性能を補償するのが補償式というものです。補償式は差動式と定温式の両方の感知方式を取り入れることで、お互いの弱点を補いあっているのです。
差動式の弱点は「温度があまりにもゆっくり上昇した時には感知できない」というものです。
差動式は通常の温度から周辺の温度が急激に上昇したときに、中の風船(ダイアフラム)が熱膨張して火災を感知します。
しかし、通常の温度と言っても朝から昼にかけて太陽が昇れば温度が上昇しますし、冬に暖房をかけても温度が上昇します。これらの温度差というか温度が上がる時間の長さで感知すると誤作動が多くなって困ります。そのためリーク穴をあけて、ゆっくり膨張するときには同じだけリーク穴から空気を逃がす、という方法で感知しないようにしています。
ですので、暖房と同じ程度の小さな火が広がっていくような場合はなかなか感知できず、感知したころには相当大きな火災になっている、という場合があるわけです。
逆に定温式は、バイメタルを使っているため、その周辺が相当な温度にならないと感知しません。大体75℃で反応する感知器が差動するときには周辺が200℃ぐらいになっている、と言われています。こちらは反応が元々遅いのです。
本来、感知器は煙式のほうが優れている、と言われています。煙はどれほど小さな火でもかなりの量が発生するからです。しかし、煙式も埃などで誤作動することがあり、居室には使わないことになっています。
ですので補償式のように確実に火災を捉える感知器が開発されたのです。ま、もっとも10年以上仕事をしていますが、ほとんどみたことないですけどね。
この回答へのお礼
お礼日時:2016/09/13 15:38
互いの欠点を補償し合うという事だったんですね。
とても、優れ物に感じますが補償式を見たことが殆ど無いんですか?
価格が高いんでしょうか?
No.2
- 回答日時:
そう定義されているので。
火災報知設備の感知器及び発信機に係る技術上の規格を定める省令
第二条 この省令において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
五の二 補償式スポット型感知器 差動式スポット型感知器の性能及び定温式スポット型感知器の性能を併せもつもので、一の火災信号を発信するものをいう。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S56/S56F04301000 …
省令によれば差動式か定温式のどちらで作動しても、信号は1つだけ発信。
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