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素朴な疑問です。分かる方教えてください。

長音階は、なぜ「長」という名がついたのでしょうか。
英語では「メジャースケール」といいます。
「メジャー」は日本語で、「主要な」「巨大な」「有名な」「多数の」といった意味です。
分かりやすくするなら、同様の意味の日本語を当てた方が良かったと思うのですが。。。

歴史的経緯が分かればよいのですが、調べても見つかりませんでした。
どうぞよろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

いつごろ「長」「短」と訳されたか、その歴史的経緯まではわかりません。

時期的にはたぶん、明治になって「音楽取調係」という今の東京芸術大学の前身となる機関ができた頃ではないかと推測します。

音楽に使われる場合の「メジャー」は、「主要な」「巨大な」「有名な」「多数の」という意味ではありません。「二者のうちの大きい方」というのがもとの意味で、「小さい方」を意味する「マイナー」と対をなします。
二つの音の幅を示すのに「1度」「2度」「3度」…という言い方をしますが、その内、2度、3度、6度、7度の各音程には、幅が半音違う音程が二つずつあります。それを「メジャー」「マイナー」で分類します。
メジャースケールの場合、音階の主音から数えて3度、6度、7度に当たる音と主音との幅はすべて広く、「メジャー」の音程になります。

メジャースケール(長音階)
Cメジャー: ドレミファソラシド

ド―ミ major third 大きい方の3度=長3度
ド―ラ major sixth 大きい方の6度=長6度
ド―シ major seventh 大きい方の7度=長7度

マイナースケール(短音階)
Cマイナー: ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド(自然短音階の場合)

ド―ミ♭ minor third 小さい方の3度=短3度
ド―ラ♭ minor sixth 小さい方の6度=短6度
ド―シ♭ minor seventh 小さい方の7度=短7度

「メジャースケール」は、音階中に、主音からの幅が広い音、つまり「メジャー」の音程が多いゆえの命名です。「マイナースケール」は、マイナーの音程が多くなるための命名です。
つまり、「メジャー」と「マイナー」は音程幅の大小を区別するための語なわけですが、これを日本語で「大3度」「小3度」とか「大音階」「小音階」と訳すのはかえって奇怪で意味もはっきりしなくなるので、音と音の幅の「大小」を寸法の「長短」に置き換えて訳す方が自然だと考えたのでしょう。
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この回答へのお礼

明快で詳細なご解説を頂きどうもありがとうございました。
言葉の意味の解釈が間違っていたのは盲点でした。

「メジャー」と「マイナー」は音程幅の大小を区別するための語
「音程」=「二つの音の幅を示す(隔たり)」

「メジャー(音程)」=「主音との幅が広い方」=「長」→例:長3度
「マイナー(音程)」=「主音との幅が狭い方」=「短」→例:短3度

「メジャー(音階)」=「音階中のメジャー(音程)が多い方」=「長」音階
「マイナー(音階)」=「音階中のメジャー(音程)が少ない方」=「短」音階

※音と音の幅の「大小」を寸法の「長短」に置き換えたという考え方が
 とても分かりやすかったです。

お礼日時:2016/09/19 19:15

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