
高分子は揮発性と科学反応性が良いのでしょうか?
それとも悪いのでしょうか?
ビル管過去問にて
【におい物質は、揮発性、化学反応性に富む比較的高分子の有機化合物が多い。】
という一文が誤りで模範解答が
【一般的な話として、高分子よりも低分子のほうが揮発性も反応性も低く、揮発したとしても、においが弱いです。
説明は、「高分子」ではなく、正しくは「低分子」となります。】
でした。
問題文は高分子が揮発性と科学反応性が良いと言っており、模範解答は低分子は揮発性と科学反応性が悪いと言っており、同じ事を言っています。
模範解答が間違っているとは思うのですがどこまでが間違っているんでしょうか?
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
科学的に考える。
もっとも簡単なのは極端な例を持ち出す。ポリエチレンとかポリプロピレンとか、あるいはたんぱく質とかデンプンとかは、揮発しない。でしょ。
よって
におい物質は、揮発性、化学反応性に富む比較的高分子の有機化合物が多い。
↑ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
は誤り、 ここに句点があるので、以下の文章について言っている。
もし、
「におい物質は揮発性、化学反応性に富む、比較的高分子の有機化合物が多い。」
だと微妙になる。
それは、高分子の化合物でも、揮発性化学反応性に富めば、におい物質たるとなりますからね。
「一般的な話として、高分子よりも低分子のほうが揮発性が高い」
「反応性が低い物質は、揮発したとしても、においが弱いです。」
なら、なんとか及第点。
においというのは、嗅覚神経の表面での化学反応性が高いということなですよ。
そもそも、高分子とは別名ポリマーですが、分子量の大きい(10,000以上の)化合物を指す言葉で、ここに登場するのは絶対におかしい。
高分子 - Wikipedia( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%88%86 … )
「分子量の小さいものより大きいもののほうが揮発性が低い」
ではあっても、一般的に高分子化合物は揮発性はない。
また、においは基の問題で例えば同じカルボン酸でも
ギ酸 HCOOH
酢酸 CH₃COOH 酢のにおい
酪酸 CH₃CH₂CH₂COOH 悪臭
吉草酸 CH₃CH₂CH₂CH₂COOH 決めて強烈な悪臭
もちろん揮発性は、ギ酸が最も高いし、炭素数が増えて分子量が大きくなると揮発性は低下するが、においとしては吉草酸は、きわめてわずかでも、強烈にくさい。
吉草酸は「足の裏のにおい」で悪臭防止法の規制対象になっている。
酪酸 - Wikipedia( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%AA%E9%85%B8 )
吉草酸 - Wikipedia( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E8%8D%89 … )
★この例のように、分子量には匂いの強度は無関係
匂いは嗅覚でおこる科学反応なんですね。
そう考えると揮発性が高く匂いがきついものは科学反応し易いとなり大変解りやすいです。
酸の例で見させて頂きわかり易いです。
必ずしも分子量と匂い(科学反応)が比例するわけでは無いんですね。
なので問題文も比較的と言葉を濁しているんですね。
詳しくご回答下さって有り難う御座いました。
No.3
- 回答日時:
No.2です。
>必ずしも分子量と匂い(科学反応)が比例するわけでは無いんですね。
どのように臭気を感じるかは、生物の長い進化によっているのでね。
危険なものは、嫌な臭い
二酸化硫黄 火山ガス
硫化水素 火山ガス
酪酸・吉草酸・酢酸・硫化水素 腐敗臭
好ましいものは、良い香り
各種エステル 果物の香り
そして、その臭いをしばらく嗅いでいると、感知しなくなる。でないと新たな匂いを検知できなくなる。家に入ると一瞬「臭い!」と感じてもすぐ慣れる。香水も同じもの使い続けると本人にはわからないので量が増えて他人には迷惑とかね。
長い進化の過程で、有益なものか有害なものかを判断できるようになった。長い歴史の中で出会うことがなかったものは、誤動作するけどね。
・・・その問題の出題者は、科学全般にわたった広い知識はないように見受けられる・・・専門バカ(苦笑)
たしかに臭いをしばらく嗅いでいると感知しなくなりますね。
経験有ります。
実は酸素や窒素も当たり前に有りすぎて無臭でく慣れてしまっているだけ、なんて事も可能性としては有るかもしれませんね。
酸素は必要不可欠ですし、窒素を0%にはできないと思いますから実証はできないと思いますが。
臭いを一つ取っても奥が深いですね。
ご回答有り難う御座いました。
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