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ゲーテがワイマール共和国に入るまでの半生を記した自伝
『詩と真実』全4部には巻頭にエピグラフが付いています

第1部 苦しみを嘗naめさせられない教育はない。
第2部 若き日の願いは、年老いて後、豊かに満たされる。

第2部などは「美味いこと言って読者に迎合して...」など
と思わせられます
では第3、4部のエピグラフには何と書いてありますか?
教えて!goo
図書館に通う・文庫本を買い足す手間暇・¥を惜しみ横着
をしてすみません。

A 回答 (2件)

第二部の題詞について言及されているのは、


第九章、後半の中ほど(第九章初めから四分の三ほど)の個所です。
その段落の書き出しは、

 右にあげた小論が印刷されて、やがてヘルダーが『ドイツ的様式と芸術について』
なる論集中に収録してくれた時期に(…)

となっています。そして、

(…)本巻の冒頭にかかげておいた題詞について、
それに多少の疑問をいだかれるかもしれぬ人々のために、
この機会を利用して弁明しておきたい。
「若き日の願いは、年老いて心ゆくまで充される」という、
りっぱな、希望にあふれた、古いドイツの格言にたいし、
それとまるきり反対の経験がいろいろとあげられ、
それについて種々こじつけの弁が弄されるであろうことは、
わたくしもよく承知しているが、
しかしこの言葉の正しさを立証する有利な事実もまた、なかなか多いのである。
(…)
 われわれの願望はわれわれのうちに存する能力の予感であり、
われわれが成就するであろうところのものの前ぶれにほかならない。
(…)われわれは、自らがすでに人知れず持っているところのものに憧憬を感ずる。
それで熱情を傾けてあらかじめ捉えれば、
真に可能なものが夢想された一個の現実と化するのである。
(人文書院『ゲーテ全集』第9巻 336ページ)

ゲーテはここで、「願い」を単なる「憧れからくる期待」に限定するのではなく、
それを実現できる能力が本人に潜在的にあるからこそ無意識的に抱くものであると考え、
さらに、それに到達するための、目的意識を持った能動的努力をも含めて考えたわけです。
こんにちドイツでこの格言が引用される場合は、ゲーテの言った意味であるのが普通ですが、
場合によってはある種の諦観、つまり、若いころに願ったことは、
もうそれが活かせないような年齢になった頃にやっと達せられる、
という意味でも引用されることがあります。

参考
http://universal_lexikon.deacademic.com/317676/W …
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この回答へのお礼

ありがとう

猜疑心が強くなっていますので「私(Goethe)のこの本を
読むほどの人は 青春の願いが老年に満たされる」と読者
として自己限定します。ゲーテも本文前後の文脈中に

「力量も財産も勢力もある人が精力、時間、配慮を捧げ、
青春の日々に 何かを熟した果実のように新鮮な内に味わ
い尽くしていた時」と制限をつけていると読みます。

愛国的な文章ですね。

お礼日時:2017/05/15 20:32

人文書院版『ゲーテ全集』より 菊盛英夫訳です。



第一部
「つらい目に会わぬ人間は教育されない」
古代ギリシャの喜劇作家メナンドロスの作品からの引用で、原文はギリシャ語。
Ὁ μη δαρεις ανϑρωπος ου παιδευεται.

第二部
「若き日の願いは年老いて心ゆくまで充される」
Was man in der Jugend wünscht, hat man im Alter die Fülle.
これは、古くからあることわざ、
Was man in der Jugend wünscht, hat man im Alter genug.
に基づいたもの。真意については本文中に言及があります。
(お持ちのようなので省略します。)

第三部
「木は天までは伸びないように出来ている」
Es ist dafür gesorgt, daß die Bäume nicht in den Himmel wachsen.
これも古いことわざです。
本文との直接的な関係ははっきりしないようです。

第四部
「神に抗うものは神のほかにない」
原文はラテン語。Nemo contra deum nisi deus ipse
ただし、近年の研究で、ゲーテ自身によるものではないと考えられています。
第四部は遺作として出版されましたが、遺稿を整理したエッカーマンとリーマーによって
あとから付け加えられた可能性が高いようです。

本文との直接的な関係が明らかなのは、第三部の題詞だけと考えられます。
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この回答へのお礼

第一部 ギリシア文字の引用をありがとうございます
第二部 本文中に言及ありとの由、六章から十章の始め、
半ば、末尾のどこにありますか、探索を援助願います

読書家であらせられますね、ありがとうございます。

お礼日時:2017/05/07 23:36

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