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神様や仏様を数える際には、柱を使います。
どういう由来で、柱が数える単位になったのですか?

A 回答 (4件)

それは王様などを「陛下」と呼ぶのと同じ方法なのです。



神様を数える「柱」はもともと結界を作るための「お柱」からきています。有名なのは諏訪神社のお柱祭り、あの「お柱」というのは、神聖な場所を区切るために四隅に柱を立てる必要があり、その柱を6年ごとに交換するので祭りを行うわけです。

神様というのは、どこにいるか分かりません。依り代と言う考え方があって「神が宿るモノ」があります。これは樹木でもいいし、石でも山でも建物でもいいし、勾玉とか鏡などにも宿るとされています。これらの神聖なものや場所を「神様がいる場所」として区切るのが柱なのです。

一番良く見るのは地鎮祭の時に4隅に柱を立てて、そこに榊を立てお祈りするようなものでしょう。その土地の神様の場所を区切ることでお祈りを上げることができるわけです。

で、ここで「陛下」の話になります。陛下の「陛」とは階段(段差)のことをさします。王様の座る玉座はほかの場所よりも少し高くなっているのが普通で、その段差を「陛」と呼ぶのです。

この陛の上に居る人は「神にも似た恐れ多い人物」なので直接的に呼ぶわけにはいきません。だから「陛下」という「その人が座っている場所」を使ってその存在を呼ぶのです。ハリーポッターでいうところの「名前を言ってはいけないあの人」なので「座っている場所に段差があるから『段差の場所に居るあのお人』とした、というような感じです。
(英語で君主を呼ぶときはyour majestyと呼びますが、majestyは尊厳と言う意味で、your majestyは『王様が持っておられる尊厳』という意味になります。つまり陛下と同じ役割です。

これで分かったと思いますが「柱」は神さまそのものを指しているわけではありません「神さまがいる場所を囲っている4柱」を指すことで「恐れ多い神が居られる」ということを示しているのです。

靖国神社の英霊も日本の神道では「神」として扱われますので、英霊一柱は「英雄として神になった霊」と言う意味です。

仏教の「尊」や「座」も同じで、仏様そのものを表すのではなく、その尊厳や座っている場所(蓮華座)を指して「仏様が居る」ということを表します。

尊はmajestyと同じですから説明は不要だと思いますが、蓮華座は「蓮の花」を意味しています。これはブッダが生誕したときに「天上天下唯我独尊」と言われたとされていて、そのとき蓮の花の上に立っていたとされていることに由来します。

これにより蓮の花は「悟りの境地」を意味するようになり、のちの仏像は蓮華の花の上に座って表されるようになっていきます。これを蓮華座といい、この座を指して「一座・二座」と仏様を表すのです。陛下とおなじですね。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
古今東西、尊きものへは、直接の言葉で呼びかけてはいけないのですね。
日本の神様へも、遠まわしの表現を使わなければならないのですね。
<神聖なものや場所を「神様がいる場所」として区切るのが柱>
になるのですね。かなり外れますが、小指を立てると・・・を意味するようなものですね。(宗教カテでは、ふさわしくない例えですが)。古今東西からの説明・立証、楽しく役に立ちました。

お礼日時:2017/11/14 17:36

面白そうなので字引をみました。


そこには、天と地上を繋ぐ中間の通り道が柱だという説明がありました。
神がこの世にくるのは、天を支える柱を降りてくるんですかね。
結界を作る境界印という説もどこかにはあるのかもしれませんが、柱を(はしら)と読むこと、柱を神の数詞に使うのは、日本のことなので、日本特有の(はしら)をみた方が良いのかもしれません。端も(はし)ですが、どうも端点のみを(はし)というのではなくて、両端点をもつ全体を(はし)ともいって、箸にも(はし)の音をあてたようです。橋はまさに両岸を繋ぐ通り道です。 柱は(天)と(地)に端をもつ支え柱という意味で、天の御柱(あめのみはしら)ともいうようです。
もっとも、「はしら」の「は」は(永久)、「しら」は(標柱・印)という説もあるようです。

他の方が回答してますが、柱を仏の数詞に使うことはないと思います。

結界の印に柱を使うかは、ちょっとわかりません。 結界の印に、しめ縄、結界石、笹のような竹、鳥居や扉、階段を使うことは多いですが、、、、

「柱状に太い丸太を立てている」ものについての考察?があります。
http://tohyamago.com/experience/onbasira_roots/
諏訪の柱が結界の印だとする説もないわけではないでしょうが、それだとしても、その結界マークに用いる柱(複数必要)を神の数詞には転用しないと思います。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<両端点をもつ全体を(はし)>
なのですね。その関連で、
<天と地上を繋ぐ中間の通り道が柱>
ということになるのですね。ここで神様との関わりが出てくるのですね。昔の人が使っていた言葉の意味を、後世が知ることは、なかなかむずかしいものですね。

お礼日時:2017/11/14 19:29

神様は柱でいいと思います。


おそらく森の木に神聖を感じたのでしょう。だからって一本二本ではありませんが。
鎮守の森だとか、大黒柱だとか、自然の木に神聖をかんじるわけで、ご神木などにもあるように木=神=柱でいいと思います。

仏は・・・確かに亡くなった人は柱という数え方をしますが、いわゆる仏像などの仏は一尊二尊だとか、一座二座だとか、まんま一体二体などと数えます。

亡くなった人を柱と数えるのは、たとえば靖国神社などは戦死して神になったとするわけで、柱で数えるのかもしれませんね。
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この回答へのお礼

早速のご連絡ありがとうございました。
<森の木に神聖を感じた>
のですね。
<鎮守の森>
では、心が静まります。神社といえば、今でも杉林が天に伸びていますね。よりしろ(誤っているかもしれませんが)を思い出しました。
<仏は一尊二尊>
なのですね。

お礼日時:2017/11/14 09:55

神様には 柱を使いますね


樹木(大木?)には 神が宿ると言われていたことから、一柱、二柱と呼ぶようになったとか

ちなみに、仏様は 尊 を使いますよ
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<樹木(大木?)には 神が宿る>
のですね。大木には注連縄が巻いてあることがありますね。
<仏様は 尊>
なのですね。

お礼日時:2017/11/14 09:47

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