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 いつもお世話になっております。最近、日常で出会った場面の日本語の表現をよく考えております。日常で、「髪の毛」のことはよく「髪」と呼ばれているのでしょうか。文語の場合、「髪の毛」のことを「髪」と書いても構わないのでしょうか。また、下記の髪の毛の状態を描く表現について、自信はありません。添削していただけないでしょうか。ネーティブな書き方も教えていただければ非常にありがたく存じます。

1.「寝るときの姿が悪かったので、朝起きてから、髪の毛はぼさぼさになっている。鏡の前に立っていたら、一本の髪が立っている自分が写されている。」

2.「風が強くて、私の髪の毛を吹き乱れた。待ち合わせの場所を慌てて急いでいるので、歩きながら、手で大雑把に整えるしかできない。」

 宜しくお願い致します。

A 回答 (7件)

 日本語では髪という表現のほうが髪の毛よりもはるかに古いものです。

万葉集という6世紀ごろの文献に、すでに「髪」が出てきます。ただ、髪というのはあいまいといいますか、古代語らしくさししめす範囲が非常に広いものですので、いわゆる髪の毛のほかに、髪型などについても言います(かわいい髪だね、というと髪型をほめているのです)。ですから、そのあいまいなところを区別して、頭に生えている「毛」だけをとくに言うことばとして「髪の毛」という表現が生まれてきたのです。
 現代語では、

  (1)頭に生えている毛 = 髪、髪の毛
  (2)ヘアスタイル   = 髪、髪型

という感じで用いていますが、すくなくとも(1)の場合にはあまり深い意味で「髪」と「髪の毛」を区別することはありません。最近では、(2)についても「髪の毛」ということがあり、「髪」と「髪の毛」の差はほとんどなくなりつつあります。



1.「寝るときの姿が悪かったので、

 姿は全体の様子、状態について使うことが多く、こういう場合にはもうすこし厳密に「姿勢」や「かっこう」といいます。また、「悪かったので」というふうにはっきり言い切るのを好まない日本人も多いので、「よくなかったので」とすることもありますが、これは個人の好みでしょう。


朝起きてから、

 朝起きてみると。「から」はある時点を出発点にして、それからずっと継続してそういう状況がつづいている、という意味です。この場合、髪が乱れているのは起きたときが最初ではなくて、すでに寝ているときから乱れているのですから、「朝起きてから」はよくありません。
 こういうときは「朝起きたとき、わたしはわたしが***のような状況にあるのにはじめて気づいた」という英語の表現から影響を受けて、近代の日本語では「朝起きてみると*****だった」と条件節を使っいます。


髪の毛はぼさぼさになっている。

 「朝起きてみると」とすると「なっていた」と対応させるのが約束です。


鏡の前に立っていたら、

 これも先ほどと同様「****してみると*****だった」という構文を使うのがいいでしょう。


一本の髪が立っている自分が写されている。」

 一本の髪が、という状況がよくわかりませんが、マンガのように髪が頭のうえで逆立ちしてコックさんの帽子のようになっていてまるで一本の木のように見える、という意味なのでしょうか? それともほかの髪はふつうなので、一本だけ毛が立っているという意味なのでしょうか?
 もしほんとうに一本だけ毛が立っているとすれば、「一本の髪」といわずに「髪が一本立っている」とするのが自然な日本語です。「一本の髪」とすると英語の表現をそのまま日本語に置きかえたようで、そういう不自然な言い方を嫌う人が多いのです。
 この場合「髪」でも「髪の毛」でもどちらでもいいでしょうが、一本だけ毛が立っているのをとくに強調しておきたいのなら、あいまいな「髪」ではなく、毛としての髪に焦点をあてている「髪の毛」を使うほうがいいと思います。
 なお「自分が写されている」はいりません。鏡の前に立つ、という情報から、「鏡のなかに自分がうつる」という情報はかんたんに想像できます。このように「かんたんに想像できる情報」は省略してしまうのが日本語の特質です。鏡の前に立ったら、幽霊が写っていたとか、写っているはずの自分がいなかった、というような「想像できないような情報」のときだけ文章のなかに書いてあげればいいのです。
 「鏡の前にたってみると、髪の毛が一本立っていた」。


2.「風が強くて、私の髪の毛を吹き乱れた。

 私の、は必要ありません。これも話しているのがあなたであれば、「私の」であることは簡単に想像できる。
 吹き乱れた、はむつかしいのですが、自動詞です。目的語をとらない動詞ですから、「髪の毛を」の「を」という目的語の助詞を使うのは不適当です。こういうときは「髪の毛」は主語でなくてはなりませんから「が」です。「は」でもかまいませんが、両者で微妙なニュアンスの差があります。
 「を」を使いたいのなら「……を吹きみだした」と他動詞にします。
 この場合も「髪」「髪の毛」どちらでもかまいません。ただ頭の毛が風に乱れているだけでなくて、女の人がせっかくきれいにしてきたヘアスタイルをくずされそうになって困っている、というニュアンスを言いたいときなどは「髪」とすることが多いのではないでしょうか。


待ち合わせの場所を慌てて急いでいるので、

 急いでいる、は外面に表れる動作、あわてて、はふつう人間の内面の感情ですが、「急いでいるのであれこれかまっている暇がない」という状況を言うのにもつかいます。つまり「急いでいる」と「慌てて」はだいたい同じ意味(多少細かい部分が違う)ですので、どちらか片一方で充分です。
 慌てて、はふつう目的語をとりません。ですから「場所を慌てて」はおかしい。「急いでいる」も同様で、こういうときは「……の場所へ急いでいる」とします。


歩きながら、手で大雑把に整えるしかできない。」

 しゃべるときはこれで充分結構ですが、文章では「整えることしかできない」としたほうがいいでしょう。コトを抜いてしまうのは崩れた言い方です。
 表記法は1、2ともこれで結構だと思います。日本語の漢字、かなの使いわけは厳密な規則がほとんどありませんのでさほど気にされることはありません。句読点の打ち方にも決まりといえるほどのものがありません。お書きになってもので充分正しいと思います。


 ちなみに寝ている間に乱れる髪のことを、日本語では「寝ぐせ」といいます。これはふつう、かっこわるくなってしまうというニュアンスがあります。また「寝乱れ髪」というのもあります。こちらは起きたばかりの色っぽい感じをあたえるプラスの言葉です。古い日本語では「寝くたれ髪」という言葉もあります。
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。早速のお返事ありがとうございました。
 一々ご丁寧に説明していただき心より感謝致します。大変いい勉強になりました。
 「一本の髪」がほかの髪はふつうなので、一本だけ毛が立っているという意味です。ご説明はとても理解しやすいと思います。「****してみると*****だった」という構文をこれから使ってみます。「寝ぐせ」という言葉は以前ここで教わったことがあり、忘れてしまいました。kankasouroさんのおかげで、思い出しました。また「寝乱れ髪」や「寝くたれ髪」などの一連の関連表現も教えていただき印象深くなりました。
 大変いい勉強になりました。本当にありがとうございました。

お礼日時:2004/10/29 17:23

なかなか良い文章です。


中身が濃いので少し驚いています。
皆さんの良回答が出ていますので、1部分のみ解説します。

>待ち合わせの場所を慌てて急いでいるので
※慌てる、急ぐと二重になっています。

急いで待ち合わせの場所に向かっていたので、
(急いでいる事を少し強調したい場合)

慌てて待ち合わせの場所に向かっていたので、
(慌てている事を少し強調したい場合)

待ち合わせの場所へ急いで(慌てて)向かっていたので、(普通の文章)

(文章の前後を変えただけですね。^^)

私も二重の慌てる、急ぐとを使ってみました。^^

慌てて待ち合わせの場所へ急いでいたので、

どうでしょうか?
やっぱり二重修飾でしょうか?
(白いモンシロチョウと同じでしょうか?)

専門家の方、よろしくアドバイスお願いします。
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この回答へのお礼

 早速のお返事ありがとうございました。
 慌てる、急ぐと二重になっていて、くどくなりましたね。大変いい勉強になりました。
 たぶん私の文章の中で、この二つの言葉をくっつけて書いたのは一番極端的にだめな構文でしょうね。

お礼日時:2004/10/29 17:59

書き言葉だけでなく、話し言葉でも「髪」という言葉は使います。

「髪」は頭髪全体を指すとき、「髪の毛」は数本のとき、と考えてもいいと思います。

たとえば「髪を洗う」というのは自然な洗髪の表現ですが、「髪の毛を洗う」というと少し不自然に感じられます。反対に「髪の毛が落ちていた」は自然で、「髪が落ちていた」はちょっと不自然です。かつらのようなものがごっそりと落ちているような光景を想像されかねません。

自然な日本語表現の例をお求めなのだろうと思いましたので、ご質問にある例文と同じような意味の文章を作ってみます。

1.寝相が悪かったせいで、朝起きたら髪がぼさぼさになっている。鏡の前に立つと、髪を一束ぴんとはねあげた自分が写っている。

※「寝相が悪い」という表現が一般的に使われます。「一本の髪が立っている」というのは実際に見えづらいこともあって読者が想像しにくいので、「髪を一束」と勝手に変えてしまいました。ほかに、立っている状態に「ぴんと」などの擬態語を混ぜることが多いですね。

2.強い風が髪を乱した。待ち合わせの場所に急いでいる私は、歩きながら手で整えることくらいしかできない。

※「風が」に対して「乱れた」は間違いです。「風が髪を乱した」もしくは「風で髪が乱れた」です。「風が強くて」に続けるなら、「髪が乱れた」になります。私なら「髪がぐちゃぐちゃになった」など、やはり擬態語を使うかもしれません。「手で」は「手櫛(てぐし)で」という言い方もあります。
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。早速のお返事ありがとうございました。
 自然な日本語表現をたくさん拝見しました。大変いい勉強になりました。本当にありがとうございました。

お礼日時:2004/10/29 17:47

1.の「髪の毛」は、「あたま」でも良いと思います、頭でぼさぼさする所は、髪の毛ぐらいですから。



2.「風が強くて、私の髪の毛(ヘアスタイル:髪型)を吹き乱れた(かき乱した)。待ち合わせの場所を(へ)慌てて急いでいるので、歩きながら、手で大雑把に整えるしかできない。」
→「風が強くて、私のヘアスタイルは、かき乱された。待ち合わせの場所へ慌てて急いでいるので、歩きながら、手で大雑把に整えることしかできない。」
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。早速のお返事ありがとうございました。
 ご指摘していただいたところにこれから気をつけます。大変いい勉強になりました。

お礼日時:2004/10/29 04:47

一本の時には「髪」という表現は、


あまり使いません。
 
1.「寝るときの姿が悪かったので、朝起きてから、髪はぼさぼさになっている。鏡の前に立っていたら、一本の髪の毛が立っている自分が写されている。」

「髪」には髪型という意味もあります。
  
2.「風が強くて、私の髪が吹き乱れた。待ち合わせの場所を慌てて急いでいるので、歩きながら、手で大雑把に整えるしかできない。」
            

参考URL:http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?p=%C8%B1&styp …
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この回答へのお礼

 早速のお返事ありがとうございました。
 「髪」には髪型の意味もありますね。いい勉強になりました。

お礼日時:2004/10/29 04:43

「髪の毛」を「髪」と書いても全然問題ありません。




1・寝る時の格好が悪かったので、(≒変な格好をして寝たので)朝起きると、髪がぼさぼさになっていた。鏡の前に立ってみたら、髪が一本立っている自分が映っていた(≒髪が一本立っていた)。

2・風が強く、私の髪は吹き乱された。待ち合わせの場所へ急いでいるので、歩きながら、手で大ざっぱに整えるくらいしかできない。


で良いと思います。どちらかというと()の中の方がよく使う言い方です。
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この回答へのお礼

 早速のお返事ありがとうございました。
 ご親切に指摘していただきありがとうございました。大変いい勉強になりました。( )の中の表現を覚えます。本当にありがとうございました。

お礼日時:2004/10/29 04:29

1.「寝相が悪かったので、朝起きたら髪の毛がぼさぼさになっていた。

鏡の前に立ってみたら、一本の毛が立っている自分が写っていた。」
一本の時は「髪」とはあまり表現しません。その場合は「髪の毛」と表すことが多いです。

2.「風が強くて、私の髪が(吹き)乱れた。待ち合わせの場所へ(慌てて)急いでいるので、歩きながら、手で大雑把に整えるしかできない。」
( )を付けた部分は間違いではないですが、なくても良い部分です。
前項は、「風が」と先に出てきているため、「吹き」がなくても風に吹かれたせいだと判ります。なので「乱れた」で十分です。
次項は「慌てて」と「急いで」は意味合いが似ているため、二重になってしまいます。ない方がスマートですね。
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この回答へのお礼

 早速のお返事ありがとうございました。
 ご丁寧に指摘していただきありがとうございました。大変いい勉強になりました。「寝相が悪かった」はなかなかいい表現だと思います。ほかにもいろいろ教わりまして、本当にありがとうございました。

お礼日時:2004/10/29 04:19

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