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出芽酵母内のDNAをDAPI染色し、酵母の核及びミトコンドリアのDNAを蛍光観察しました。
その結果より、ミトコンドリアの所在に特徴があると考え、それについて考察したいと考えたのですが、その為に必要な事柄について、三点質問があります。

(1)出芽酵母内のミトコンドリア内のDNAは局在しているのか、あるいは全体に分布しているのか。

(2)DNAが局在しているのならば、染色によるミトコンドリアの核の所在=ミトコンドリアの所在とは言えないのか。
(ミトコンドリアの核の蛍光像がミトコンドリア自身の大きさに対し、十分に大きければ言えると、私は考えたのですが…)

(3)ミトコンドリアDNAの所在=ミトコンドリアと言えないのであれば、酵母内のミトコンドリア自体を観察することは可能なのか。

どうぞ、宜しくお願いいたします。

A 回答 (1件)

ミトコンドリアのDNAは環状で、大腸菌などの原核生物と同様に核膜をもちません。


ミトコンドリアの場合、DNAが数分子集まって核様体(nucleoid)をつくります。この核様体はミトコンドリア内に10~30個、散らばって存在するそうです。
原核生物では、環状DNAの一部が細胞膜に結合しており、やはり核様体を形成しています(この場合は一分子ですが)。

(2)は、
>ミトコンドリアの核の蛍光像がミトコンドリア自身の大きさに対し、十分に大きければ
という考え方は正しいでしょう。ミトコンドリアのサイズはだいたい1μm程度なので、蛍光のドットはそれ以上でしょうね。

(3)酵母内のミトコンドリア自体を観察したければ、電子顕微鏡を用いるという手段があります。
あとは、ミトコンドリア全体を染色したいということであれば、ミトコンドリア内で(一箇所に局在せずに)機能するタンパク質とGFP(緑色蛍光タンパク質Green Fluorescent Protein)の融合タンパク質を細胞に作らせてもいいです。
また、細胞質で翻訳されてミトコンドリア内で機能するタンパク質には必ず、そのタンパク質がミトコンドリアに輸送されるようにシグナル配列があるのですが、そのシグナル配列とGFPを融合させたものを発現させてもミトコンドリアは可視化できます。
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この回答へのお礼

ミトコンドリアの可視化についてはGFPを利用するというのは思いつきませんでした。
とりあえずこの線でがんばってみようかと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/11/11 13:17

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