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幸田露伴の突貫紀行の結末について質問があります。

二十九日、汽車の中に困悶して僅かに睡り、午後東京に辛くも着きぬ。久しく見ざれば停車場より我が家までの間の景色さえ変りて、愴然たる
感いと深く、父上母上の我が思いなしにやいたく老いたまいたる、祖母上のこの四五日前より中風とやらに罹りたまえりとて、身動きも得したまわず病蓐の上に苦しみいたまえるには、いよいよ心も心ならず驚き悲しみ、弟妹等の生長せるばかりにはやや嬉しき心地すれど、いたずらに齢のみ長じてよからぬことのみし出したる我が、今もなお往時ながらの阿蒙なるに慚愧の情身を責むれば、他を見るにつけこれにすら悲しさ増して言葉も出でず。

結尾に「これにすら」とありますが、これは何を指しているのでしょうか?
是非、教えてください。

A 回答 (2件)

「いたずらに齢のみ長じてよからぬことのみし出したる我が、今もなお往時ながらの阿蒙なる」という自身の状態を指します。

もちろん謙遜の気持ちです。
 旅に出ている間に、こんなにもよくないことが起きている(弟妹等の生長せるばかりにはやや嬉しき心地すれば、という例外はあるが)、それに加えて私に何の進歩もなかったのが、一層悲しみを増すのです。
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難しいですね。



「弟妹等の生長せることにすら」かな、と推測したりもしてみましたが自信はまったくありません。
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