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この文が表しているのは、私の「動作(の継続)」でしょうか、それとも私の「状態」でしょうか。
この文は、
・(以前は東京に住んでいたが、)私は現在、北海道に住んでいる。
と言い換えることができると思いますが、これは「状態」を表わしているので [ 状態動詞 ] と個人的には考えます。
「動作(の継続)」を意味する [ 継続動詞 ] と考えてしまうと、
・(以前は東京に住んでいたが、)私は現在、北海道に住み続けている。
といったニュアンスになってしまうので不可でしょう。
・私は現在、本を読んでいる。
などのような「動作(の継続)」と同じように解釈すべきではないはず。
このように解釈できるシチュエーションとしては、たとえば以下があります。
・みんな施設に入ったが、彼だけは、未だに公園に住んでいる(住む)。
この場合は [ 継続動詞 ] と分類しても良いかと。
さらに、
・路上生活に終止符を打って、明日からは一軒家に住む。
は [ 瞬間動詞 ] でしょう。
(以上の見解の正否に拘わらず、)こうした微妙なニュアンスは大事にしていくのが妥当かと。
前置きが長くなりました。
「住む(住んでいる)」は [ 状態動詞 ] になり得ると思うのですが、いかがですか?
No.7
- 回答日時:
>>『動詞の意義』についてはわかりますが、アスペクト次第で[ 状態動詞 ]になったり、[ 継続動詞 ] になったりする。
という考え方は間違っているのですか?
間違いです。
動詞の意義は変わりません。アスペクトというのは、開始、進行、完了等の対象の動作の抽象的な側面で、その側面は「ている」の場合、形式(抽象)動詞「いる」により個別の認識対象の動作が立体化され表現されているもので、動詞の意義自体が変化し [ 状態動詞 ] になるのではありません。文の意味として「住んでいる」が住むという動作の進行・継続を表わしています。
<アスペクト次第で[ 状態動詞 ]になったり、[ 継続動詞 ] になったりする。>という考え方は語の意義と文での意味を混同したものです。
>>「住む(住んでいる)」は [ 状態動詞 ] になり得る場合もある。
という意味なのですが、ひょっとして取り違えておられますかね。
前項の通り、「住む」と「住んでいる」を同列に扱い、<「住む(住んでいる)」は [ 状態動詞 ] になり得る場合もある。>というのは誤りです。
この発想の誤りは、語の意義自体が文の中で変化して意味になるという言語道具観に由来するものです。意味を生む実体は個別の話者の対象認識であり、語の意義はこれを媒介するもので、これを直結するのは誤りです。■
ご回答ありがとうございます。
>この発想の誤りは、語の意義自体が文の中で変化して意味になるという言語道具観に由来するものです。
:
『語の意義自体が文の中で変化して意味になる』といった『言語道具観』を私は持っていません。一緒にしないでください。
今までの説明を聞いて、そうじゃないことがおわかりいただけないとすれば、私の表現力かアスナロウさんの読解力、どちらかに問題があることになりそうですね。
>前項の通り、「住む」と「住んでいる」を同列に扱い、<「住む(住んでいる)」は [ 状態動詞 ] になり得る場合もある。>というのは誤りです。
:
「住む(住んでいる)」は [ 状態 ] を表わす動詞として機能する場合もあり得る。
なら大丈夫そうですか?
No.6
- 回答日時:
>>『差異はありません』か?
1.あ、オーロラだ!何と美しい。見てごらん。緑から黄、オレンジから青と、次々色が変わっている。
2.何を言っても無駄だ。彼の気持ちはもう変わっている。
何の差異を言わんとされているのか不明です。
「色が変わっている。」「気持ちはもう変わっている。」の動詞「変わる」の意義であれば、
かわる【変わる・変る】
( 動ラ五[四] )
〔「替かわる」と同源〕
① 形・性質・様子などがそれまでと異なったものとなる。変化する。 「時とともに-・る」 「味が-・る」 「何か-・った事はないか」【大辞林】
で、全く同じです。
この意義を媒介として話者の個別認識を表現したものが、「色が変わっている。」「気持ちはもう変わっている。」で、この意味の実体は話者の個別認識で、この関係が意味です。媒介自体は変わらず、辞書に書かれた規範としての意義を持つだけです。
学習者はこの規範としての意義を抽象し理解し、無意識に使用できるようにならなければなりません。■
ご回答ありがとうございます。
>何の差異を言わんとされているのか不明です。
「色が変わっている。」「気持ちはもう変わっている。」の動詞「変わる」の意義であれば、
:
「変わっている」の差異です。
同じ「ている」ですが、意味に差異はありませんか?
という問いです。
>学習者はこの規範としての意義を抽象し理解し、無意識に使用できるようにならなければなりません。
:
ネイティブとは違って、最初から無意識に使用できるようになるのは無理でしょう。
『この規範としての意義を抽象し理解し』とのことですが、具体的に、どのようにすれば、それが可能になるのですか?
>この動詞の意義には、[ 状態動詞 ]や[ 継続動詞 ] などという差異はありません。
:
『動詞の意義』についてはわかりますが、アスペクト次第で[ 状態動詞 ]になったり、[ 継続動詞 ] になったりする。
という考え方は間違っているのですか?
何を言いたいのか、その意図がよくわかりません。
「住む(住んでいる)」は [ 状態動詞 ] になり得る。
というのは、
「住む(住んでいる)」は [ 状態動詞 ] になり得る場合もある。
という意味なのですが、ひょっとして取り違えておられますかね。
No.5
- 回答日時:
住む=状態動詞、ということは、どんな活用をしていても、そうなのか?、「住む」の活用型だけの場合なのか、そうとすれば全くそんな名前つける意味ありません。
住みます→住むという動詞で表現される行動を起こす意思表示、住みません→状態なんか不要、住むで表現される行動はしません
ひとつ例を思いつきました
水生昆虫についての説明、水辺、または水中に住む昆虫、一般的な説明はこれで十分です。
でも、品詞的に納得できるような説明は?、水辺、または水中に住む、という動詞で表現される生態を持つ昆虫。
住む、動詞である以上、時間の経過は不可分です、住む、に付随する行動はなんでもあり、で否定しません
ご回答ありがとうございます。
>住む=状態動詞、ということは、どんな活用をしていても、そうなのか?、
:
言葉足らずでしたかね。
「住む(住んでいる)」は [ 状態動詞 ] になり得る場合もあると思うのですが、いかがですか?
という意味ですので。
No.4
- 回答日時:
前にも回答したと思いますが、この文章は消化不良を起こします、何を言いたいのか不明です。
状態動詞?、本来状態を表現する品詞は、形容詞、形容動詞です。
動詞の活用の未然形、なぜ未然・・なのか、住むの未然形「住ま(ない)」、「住ま」では。住まう、のか、住まないのか、住まわせるのか未だ然らず(しからず)ですね。
似た様なものです、北海道に住む→文章表現として、未だ然らず(しからず)です。
動詞の内容そのものは時間経過が必要です、品詞として「動詞」と表現するときは時間経過不要です。
動画で再生すべきものを静止画で見て表現した、このいきさつの理解が必要です。
>[ 状態動詞 ] になり得ると思うのですが
静止画で見る限り、写っているのはその瞬間の状態でしかないだけです。
箸の上げ下げまで、法律その他で決めてほしい・・・というなら?、質問者自身がそうとしか理解できないなら、そう思うのは自由です。
ただし、文章の表現能力が豊かになるどころか、消化不良の文章で満足してしまうだけになるのかも?。
日本語に限りません言葉は言葉が先で文法は後からです、先に文法で決めつけようとしているだけです、(決めてほしい)。
ご回答ありがとうございます。
>静止画で見る限り、写っているのはその瞬間の状態でしかないだけです。
:
そうですかね。
・彼女の顔はお父さんに似ている。
静止画でなくても「状態」では?
>先に文法で決めつけようとしているだけです
:
どういった点からそうおっしゃるのか根拠がよくわかりませんね。
なぜその言葉で表現するのかについて説明したものが文法ですが、ネイティブの場合、表現は基本的に無意識的に行なわれます。
つまり、文法について語るということは無意識領域の心理を推測するということであり、だからこそ面白いのでしょう。
「住む(住んでいる)」は [ 状態動詞 ] になり得ると思う
というのは、
「住む(住んでいる)」という言葉を我々が使う場合、 [ 状態 ] を表わす意図で使っている場合もあり得ると思う
という意味。
何を根拠に「決めつけようとしている」とおっしゃるのか理解できないですね。
No.3
- 回答日時:
>>彼女の顔はお父さんに似ている。
の場合はいかがですか。
動詞「似る」を「て」で確認し、進行・継続の意義を表わす動詞「いる」で、その確認内容の進行・継続を表わしています。
>>シチュエーション次第で [ 状態動詞 ] として機能することもあり得るか?
という問いです。
先にも回答の通り、規範としての動詞自体の意義は時間的に変化する属性の表現で、あえて言えば動的な状態ということになります。これは、個別の対象に依存しない普遍的、共通的な抽象概念です。
シチュエーションとは個別の認識、表現対象の在り方で、そこで動詞自体の意義が変化するのではなく、意味を媒介します。したがって、「北海道に住む。」でも「北海道に住んでいる。」でも、動詞「住む」の意義自体は変化しません。先頭に掲げた規範としての意義を表わします。
この動詞の意義には、[ 状態動詞 ]や[ 継続動詞 ] などという差異はありません。
個別の文の中で、文の意味として状態や継続が他の語との構文関係で表現されています。■
ご回答ありがとうございます。
>この動詞の意義には、[ 状態動詞 ]や[ 継続動詞 ] などという差異はありません。
:
「住む」の場合は若干曖昧性が強いかもしれませんので、別の例を。
下記の場合はいかがですか。
『差異はありません』か?
1.あ、オーロラだ!何と美しい。見てごらん。緑から黄、オレンジから青と、次々色が変わっている。
2.何を言っても無駄だ。彼の気持ちはもう変わっている。
No.2
- 回答日時:
すむ【住む・棲む・栖む】
( 動マ五[四] )
① 所を定めて、そこで生活する。 《住》 「町に-・む」
【大辞林】
で、具体的な動作を表し、「私は現在、北海道に住む。」は現時点の私の住むという動作を表しています。静止の状態ではなく時間的な変化を表す動的な状態です。静止状態は形容詞により表現します。
・(以前は東京に住んでいたが、)私は現在、北海道に住んでいる。
は、確認の助動詞「て」で「住む」という動的な状態を確認し、継続・進行を表す形式動詞「いる」で、その動的な状態の継続・進行を表わしています。
動詞「住む」自体は時間的に変化する動的な属性を表すもので、[ 状態動詞 ] でも [ 継続動詞 ] でもなく単なる具体的な動作を表わす具象動詞です。
「いる」という抽象(形式)動詞が継続・進行という動作のアスペクトの表現です。英語でいう、~ingの進行形です。文の中で、この表現と組み合わされることで、継続・進行の意味を持つもので動詞「住む」自体には継続の意義はありません。したがって、単語としての動詞自体に継続、状態などという名称、区分を与えることはできません。
動詞自体は先頭に掲げた規範としての意義しかありません。
シチュエーション云々は個別の認識対象の在り方である意味の問題で、規範としての動詞の意義ではありません。
現在のソシュールパラダイム下の発想では、この語の意義と文の意味の相違と関連を捉えることができず、[ 状態動詞 ] [ 継続動詞 ] というのは、その限界に起因する誤った区分、命名です。■
ご回答ありがとうございます。
>静止の状態ではなく時間的な変化を表す動的な状態です。静止状態は形容詞により表現します。
:
彼女の顔はお父さんに似ている。
の場合はいかがですか。
>シチュエーション云々は個別の認識対象の在り方である意味の問題で、規範としての動詞の意義ではありません。
:
表現がまずかったですかね。
『規範として』 [ 状態動詞 ] になり得るか? ではなく、
シチュエーション次第で [ 状態動詞 ] として機能することもあり得るか?
という問いです。
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#11お礼欄からの続き。
>「住む(住んでいる)」という動詞は [ 状態 ] を表わす場合もあり得る。
「住む」は動詞で、「住んでいる」は動詞「住む」+助動詞「て」+動詞「いる」で、<「住む(住んでいる)」という動詞>という理解自体が混乱しています。
:
「住む(住んでいる)」という表現は、「状態」以外のアスペクトを表わすこともある。
ということを簡潔に言っている。
ひょっとしてですが、
<「住む」という動詞>または<「住んでいる」というアスペクト表現>は [ 状態 ] を表わす場合もあり得る。
というように記すべきだと?
>例に挙げられた文は個別の対象の「シチュエーション」である事態を表わしています。
:
ですから、それらは
『動的な状態』を表わしていますか?
とお尋ねしています。
そもそも『規範としての語の意義』などに意味は無いと思っているので、最初から求めていません。
#17お礼欄からの続き。
>機能主義的な解釈に踏み外し、言語を活動自体とし、鑑賞者の活動すなわち「理解過程」をも言語に含めてしまっています。
:
『言語を活動自体とし』という点は、あるひとつの言語は複数の活動を意味するものとして誕生したわけですから、そのとおりではないでしょうか。
ただ、それがどんな活動であるかは文脈によって判断するしかないわけで、その判断こそが『鑑賞者の活動すなわち「理解過程」』でしょう。
それを(文を抜きにした)言語自体に含めているとすれば、極めて奇異な認識と言わざるを得ませんね。
『国語学原論』を読んだことがないですし、また二番煎じを基に、あまり確信的なことは申し上げられませんが。
いずれにせよ、用語ではなく、実際に我々が発している言葉というものの、その無意識の仕組みを解明することが重要ではないでしょうか。
下段へ続く
上段からの続き。
〇〇論にせよ、〇〇学にせよ、所詮、そのためのツールではないですかね。
用語に拘泥するのは構いませんが、本質から逸れない範囲でお願いできると、わたしのような浅学の途には有難いです。
#18お礼欄からの続き
5.
>話者は「住ん・で・いる」という句を各語の意義と語順の規範に基づき追体験することにより、意味を理解します。
:
(ネイティブの)話者は『「住ん・で・いる」という句を各語の意義と語順の規範』を無意識的に(しかし明示的にではなく)理解する、という点が肝要かと。
>その理解の結果を元に、語に機能を還元しようという発想にしか見えません。
:
『語に機能を還元』するのではなく、「語の機能を解明する」です。
#23お礼欄からの続き
6.
>「あるひとつの言語は複数の活動を意味するものとして誕生した」のではありません。この辺の雑な言語本質理解に基づき発想されるところに混乱が生まれているのではないかと危惧されます。
:
「活動」ではないのですが、たとえば「女」という言語。
「男」と分別するために誕生したはずですが、しかし【単独の意味】というものは存在しないはず。
シチュエーションなり切り口になりによって多様な意味を持つでしょう、ということです。
カントに倣えば、女という「物自体」は表現不可能なわけですから、女という言葉が多様な意味を持たざるを得ないのは、むしろ当然のことかもしれません。