築50年の1戸建ての和風住宅です。
玄関に幅2m×奥行1mくらいの鉄板晒し葺きの庇が付いています。
この庇から雨漏りがするので雨漏り防止工事を業者さんにお願いしました。鉄板をめくるとルーフィングがかなり痛んで所々破れていたので「そこから雨漏りしたのだろう」と業者さんは言っています。業者さんは「ルーフィングの痛みの原因は水と太陽の熱だ。水は結露の水だ。」と言っています。
水が原因なら、良質のルーフィング材を使う、コーキング材で鉄板の継ぎ目をコーキングする(もっとも、コーキング材は鉄板よりずっと寿命が短いですが)、などが対策として考えられると思うのですが、業者さんは「コーキングすると結露した水の逃げ場がなくなるので鉄板の継ぎ目はコーキングしてはいけない。水分が逃げることができるようにしておかなければルーフィングに悪い影響を与える。」と言います。
でも、庇の下は部屋ではなく戸外であり風が吹いているので、鉄板より暖かい空気が鉄板に当たることはないので鉄板は結露しないと思うのですが、業者さんは結露すると言います。
戸外に設けた庇でもルーフィングを濡らすあるいはルーフィング上を流れるほど結露するのでしょうか。
また、鉄板の継ぎ目をコーキングするよりしない方がいいのでしょうか。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
結露については素人なので、コーキングとシーリングの違いだけ回答します。
コーキング(caulking)は、塊状の物を詰めることです。詰める目的は、がたつき止め、盛り上げ、すきま風防止、水漏れ止めなど様々です。
シーリング(sealing)は、面状のもの(塗料、テープ、鉄板など)を物に付着させてその物を覆うことです。覆う目的は、ぼろ隠し、封緘、すきま風防止、水漏れ止めなど様々です。
最後の「すきま風防止、水漏れ止め」だけを取り出すとコーキングとシーリングは同じですが、それ以外を見ると目的が違います。
それに、使うものもコーキングは「塊状のもの」でありシーリングは「面状のもの」ですので、大きく違います。ただ、「塊状のもの」でも薄くのばして使えば面状になるし「面状のもの」でも束ねたり厚く塗ったりすると塊状になるので、施工方法にもよるため違いを見分けにくいということはあります。
しかし、コーキングとシーリングとは上記のように根本的に異なる意味です。
No.5
- 回答日時:
NO3です、再投稿。
庇鉄板の縦ジョイント部分であれば板金屋さんが、
しっかり施工していればそこから漏水はしません。
水は流れ方向に排出するので小口留めなんかしてないはずですし。
写真でもあればより判断が付き易く的確な回答も得られると思いますよ。
結露云々では木材使ってる限り隙間が有ろうが無かろうが
木材は湿気を通すので意味はありません、合板でコンパネ
これは型枠用なので接着強度度外視品ですがこんなの使えば
湿気で接着が直ぐ傷みます、屋根野地なら耐水合板タイプ1ですね。
そしてできれば軒先と外壁取り合い部に通気金物でもつけて
湿気を排出する仕組みを設ければ良いのではとも考えます。
国交省標準仕様書ではシーリングは防水工事項目です。
材料・工法・寸法・強度にも規定があります。
半面旧来の所謂コーキング材として使用する項目でも「シーリング」と表記しています。
なので現在では「コーキング」の言葉自体が無いと考えて良いとも思えます。
昔は油性コーキング材なんてものがありましたが今は殆ど見ませんしね。
御回答いただきありがとうございます。
>庇鉄板の縦ジョイント部分であれば板金屋さんが、
>しっかり施工していればそこから漏水はしません。
業者さんは鉄板をめくって見て「普通の施工だ。普通、このようにする。」と言っていました。
こちらのサイトの「屋根板金葺き替え工事 軒先さらし一文字葺きの葺き替え工事を行っています。」という説明文のすぐ下にある晒し葺きの写真とそっくりの葺き方でした。鉄板の端を幅2~3cmほど折り返してハゼにして隣の鉄板のハゼと接合してあります。コーキングはしてありません。
http://nakatsujibankin.co.jp/blog/?cat=4
ただ、上記のサイトの写真では1枚1枚の鉄板が長方形をしているようですが、宅の庇の場合は30cmくらいの正方形でした。それと、上記のサイトの写真では鉄板が瓦屋根の先に施工されていますが、宅の庇では瓦屋根を介在することなく壁から直接に鉄板が出ています。
>水は流れ方向に排出するので小口留めなんかしてないはずですし。
「小口留め」って何でしょうか。
>写真でもあればより判断が付き易く的確な回答も得られると思いますよ。
鉄板とルーフィングは業者さんがめくってしまったのでもうありません。今は野地板、プリント合板のみが残っています。
>合板でコンパネ
>これは型枠用なので接着強度度外視品ですがこんなの使えば
>湿気で接着が直ぐ傷みます
野地板は幅10cmの天然の木の板を敷き詰めてあります。仰るように、この天然の野地板よりもその下のプリント合板の方が3倍くらい強く痛んでいます(軟らかくなっています)。合板は天然の木の板よりも痛みがきついですね。接着してあることのほかに、ラワンなどの軟らかい木で作ってあることも原因ではないかと思います。
>屋根野地なら耐水合板タイプ1ですね。
耐水合板というのがあるんですね。知りませんでした。
鉄板をめくった日の前1週間ほどは全く雨が降らなかったのに鉄板をめくったときに野地板が湿気ていたし、野地板に白いカビがたくさん生えていたので、野地板は常時湿気た状態にあったのだと思います。鉄板の接合部から雨水が漏れ込んでいたのだと思います。タイプ1ではなくて特類を使うべきかもしれませんね。
No.3
- 回答日時:
庇上端にコーキングをしない。
(これは充填剤の意味なので防水材としては「シーリング」です)
何も結露水に限ったことじゃありません。
壁材が何か判りませんがモルタルにせよ窯業系サイディングにせよ
鉄板系材料にせよそれは雨に対しての一次止水材です。
必ず外壁材の裏面に雨水は廻ると考えるのが普通です、
木部に雨水を廻らせないようにするのがルーフィング(二次止水)ですので
一次止水から廻った水を排出する仕組みを持たせないと水の逃げ場が無くなります。
従って庇上端はシーリングしません。
ついでに言えば窓等の上端もシーリングしません。
御回答いただきありがとうございます。
よく分かりました。
今回お尋ねしたのは上端、下端ではなく30cmくらいの大きさの鉄板相互の継ぎ目についてです。上端、下端という言い方に合わせれば、「真ん中」についてお尋ねしました。
1つだけお聞きしてもいいでしょうか。コーキングとシーリングの違いは何でしょうか(できればその根拠もお教えいただけないでしょうか)。こちらなどに説明がありますがよく分かりません。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC …
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC …
No.2
- 回答日時:
>結露は2つの物質の熱伝導率の異なりによって生じるのではなく暖かくて湿った空気が熱伝導率の大きい冷たいものに触れたときに生じるので、
2つの材料の熱伝導率が異なると、それぞれの材料の近傍の空気温度が異なり、この温度の相違によって飽和水蒸気量がちがってくるため、温度が低い材料近傍の空気中のH2Oが気体にとどまることができず、液体に相転換するのがいわゆる壁体内結露です。
>外気中に鉄板と木材を接触させて置いておいても鉄板も木材も空気と同じ温度なので結露は生じないのではないでしょうか。
環境温度が一定の場合、ご指摘のような考えで大丈夫です。
しかし、結露を考えるときは温度勾配という温度の単位時間あたりの変化を考慮しないと疑問が解けません。
一日のうちで日中は気温が高く、深夜には気温が下がります。6時間で20度ぐらいの温度の変化があるわけです。
温度をhとおいたときdh/dtを温度勾配と呼びます。
温度勾配がマイナスとき(温度低下局面)、熱伝導率の高い金属材料は環境温度に追随して温度が低下してきますが、熱伝導率が低い(断熱性が高い)木材は、環境温度の低下に抗して、環境温度より高い温度を維持します。
例をとれば、夕刻20℃の環境温度が深夜に0℃になるとすると、金属材料は深夜に0℃になりますが、木材は依然15℃とか10℃を保っているのです。だから正しく作られた木造住宅は暖かいのです。
で、この例で午前零時には、金属板が0℃、木材が10℃というぐあいに温度差ができ、この温度差が原因で上述したように結露が生じるのです。
御回答いただきありがとうございます。
>この温度の相違によって飽和水蒸気量がちがってくるため、温度が低い材料近傍の空気中のH2Oが気体にとどまることができず、液体に相転換するのがいわゆる壁体内結露です。
ということは、夜間には熱伝導率の大きい材料(今の場合は鉄板)は冷たくなることと夜間には空気の飽和水蒸気量が小さくなることとの2つにより結露するということでしょうか。
No.1
- 回答日時:
金属板と木材(あるいはルーフィング材)は熱伝導率が異なるので、接触面には結露が生じますよ。
腕の良い板金屋(屋根屋でも瓦ではない方)なら、コーキングは使わず加工技術で雨漏りを防ぎます。きっと、ご担当の板金屋さんは腕が良いのだと思うな。
御回答いただきありがとうございます。
少しだけお教えください。
確かに熱伝導率の大きいものは結露しやすく小さいものはしにくいと思います。でも、結露は2つの物質の熱伝導率の異なりによって生じるのではなく暖かくて湿った空気が熱伝導率の大きい冷たいものに触れたときに生じるので、外気中に鉄板と木材を接触させて置いておいても鉄板も木材も空気と同じ温度なので結露は生じないのではないでしょうか。
それと、業者さんは「結露を防ぐために晒し葺きではコーキングをしないので鉄板の接続箇所からは雨水は入る、晒し葺きはそういう葺き方だ」と言っておられます。現状の鉄板をめくるときに接続箇所を見ましたが、確かに1枚(1区画)の鉄板は隣の鉄板とは幅2~3cmくらいの僅かのハゼで組み合っているだけですので、横殴りの強い暴風雨の時には水が入ると思います。それを加工技術で防ぐことはむつかしいのではないでしょうか。
御回答の「コーキングは使わず」というのは、業者さんもそう言っておられました。
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御回答いただきありがとうございます。
ということは、吹きさらしの庇に限ってですが、鉄板の下のルーフィングの下の木材を天然の板(これは幅10cmくらいのものを敷き詰めるので板と板の間に隙間ができるため風が直接ルーフィングに触れます。現状ではこれが貼ってあります。)ではなくコンパネ(これは1枚ものなので隙間はないので風が直接ルーフィングに触れることはありません。)を貼れば、ルーフィング下面の結露はかなりの程度に防げるでしょうか。
庇は、上から順に、鉄板、野地板、プリント合板で構成されています。
野地板は幅10×長さ180cmくらいの板を敷き詰めてあり板と板の間を0.5~1cmくらい開けて敷いてあるのでそこが隙間になっています。
プリント合板は1枚180×90cmの大きさなので1枚180×90cmの範囲には隙間はありません。また、隣のプリント合板との間には隙間はなくぴったりとくっつけて敷いてあります。
このような構造の場合は、鉄板の下の面には風は当たらないので鉄板の下の面はルーフィングを痛めるほどの結露はしないと思いますがそのように考えて正しいでしょうか。
それと、同じ質問の繰り返しになりますが、大きさ30cmの鉄板の継ぎ目はコーキングするよりしない方がいいのでしょうか。