「これはヤバかったな」という遅刻エピソード

マンガンイオンを使った酸化還元反応で、

マンガンイオンは酸性の水溶液に入ると以下のような反応になります。
MnO4-(マンガン酸イオン)+8H++5e-→Mn2+(マンガンイオン)+4H2O
そのときのマンガンイオンの色について質問です。

マンガン酸イオン→赤紫色
マンガンイオン→ほとんど無色

と習いました。

ですが、H2Sと Mn2+(マンガンイオン)が反応すると、MnSの沈殿が生成し、その色はピンクとあります。
そしてこれはMn2+の色だと習った記憶があります。

これは矛盾しないでしょうか。
それともマンガンイオン→ほとんど無色
とあるのは’ほとんど’なので、本当はピンク色っぽいということなのでしょうか。

それともMnSがピンクになるのはMn2+の色のせいではないのでしょうか。私の勉強不足なのですが質問する人がいないため、困っています。どなたかご存知の方がいらっしゃれば、教えていただきたいと思います。また説明不足の点があれば補足させていただきますので宜しくお願いいたします。

A 回答 (1件)

マンガン(2+)イオンも桃色ですが、非常に薄いので過マンガン酸イオンの赤紫色からの変化としては「ほぼ無色」と教えているのだと思います。



ところで、水溶液中の金属イオンの色と、金属硫化物の色が同じでないのはおかしいとお考えのようですが、この2つは別物と考えたほうがよいです。

というのは、水溶液中の金属イオンは単独のものではなく、金属イオンのまわりに水分子が配位した水和イオンです。ですから水和イオンとしての色を示します。

また、金属硫化物は、金属イオンと硫化物イオンがイオン結合していると単純にいえるものではありません。金属原子と硫黄原子の結合は複雑で、共有結合の性質をかなり有する場合があります(特に遷移元素)。したがって、硫化物の色は独自のものになります。たとえば、水和した銅(2+)イオンは青色ですが、硫化銅は黒色です。
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この回答へのお礼

shkwtaさま、早速ご回答いただきありがとうございました。やはり質問内容に書かせていただいたマンガンイオンは「ほぼ無色」であるが、正確には「非常にうすい桃色」なのですね。納得がいきました。ありがとうございます。

>水溶液中の金属イオンの色と、金属硫化物の色が同じでないのはおかしいとお考えのようですが、この2つは別物と考えたほうがよい

この2つは別物なのですね。私も全く同じものとは考えておりませんが、色に関しては同じだと認識しておりました。しかしよく考えてみれば、ご指摘どおり水溶液中の金属イオンは正確には水和イオンでした。書く際にはいつもCu2+などとかいていますが、正確には[Cu(H2O)4]2+の状態ですね。確かセンター試験の過去問にもありました。

また、金属イオンと硫化物イオンがイオン結合している場合にも色については簡単には考えられないのですね。

以上大変参考になりました。化学が大変おもしろくなってきて、化学をますます勉強したいと思っています。ありがとうございました。

お礼日時:2005/01/03 01:27

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