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車高調の高さが変化する件。

トヨタ86に乗っています。この度車高調(全長調整式)を組み付けました。
そこで質問です。

取り付け後の高さと、翌日の高さが違いすぎます。(測定箇所はフェンダーアーチから地面まで。)
リアの右側のサスペンションです。

取り付けてショップ内で数メートル走らせた後3mm下がり(これは普通にあり得ると思います。)、翌日になると、そこから更に10mm下がっていました。(合計13mmほど)
他のタイヤはそういった大幅な変化はありませんでした。

これは、どのような原因が考えられますでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

そのサスキットは新品ですよね?


 新品なら、最初の3mmはダンパの初期馴染みだと考えられますが、一晩で10mmは大きいですね。
 が、原因が考えられないワケでもありません、っというか、沢山あり過ぎて長くなりそうです。

※まず最も単純な理由は、測定場所の傾斜。
 傾斜していたら、低い方に荷重がかかって車高が下がります。
 まぁそれでも、よほどの傾斜でない限り10mmは下がりませんが、測定場所の傾斜を調べてみてください。

※タイヤの空気圧
 トリムハイト(車高)の測定方法が間違っています。サスペンションの作動範囲や静止1G(クルマを地面に下した状態〉でのサスペンションの位置(車高)を測る場合、測定するのはフェンダーアーチの最上点~ホイールリムの最下点の距離です。この距離を測ると、タイヤの要素が除外出来ます。
 タイヤがスローパンクチャーなどしていませんか?1輪だけ低いというと、タイヤの可能性があります。
 タイヤの空気圧を測ってみましょう。

※車高調のスプリングシート、ちゃんと締まってます?
 走行中、ばねは伸縮で回転し(そのため量産車では、ばねの片側をオープンエンド=切りっ放しとして、スプリングシートがばねの回転を止める形状になっています)、車高調のスプリングシートがちゃんとロックされていなかったら、ばねが発生する回転力で回され、いつのまにか車高が変わります。
 スプリングシートがちゃんとロックされいてるか、確認してみてください。

※ダンパ(ショックアブソーバ)のフリクション(摩擦抵抗)
 ダンパは、構造上の問題で数mmのストローク内では、減衰力よりもバルブのフリクションの方が支配的です。
 この数mmのフリクションはハンドリングにも乗心地にも悪影響しかなく、日本の自動車メーカーは(そしてそこにダンパを納品している日本のダンパメーカーは)バルブのフリクションをいかに減らすか?で長らく研究しており、論文や特許も沢山出ています。ワタシ個人(自動車工学の研究者で、専門はサスと操縦安定性です)はダンパに使われている技術や製造工程を知っているので、どこのブランド名で販売されているにしろ、KYBと日立オートモーティブ(旧ユニシアとトキコ)が『量産車と同じ部品や工程で』製造したダンパしか信用していないぐらいです。(高性能なことで世界的に有名なドイツの某B社のダンパすら、数mmストロークのフリクションを測定すると『顔が歪みます』。)
 最初の3mmの車高ダウンは、このフリクションによる『ダンパのスティック』だと思われます。このくらいの誤差は、量産車のダンパでも余裕で出ます。

※で、問題の10mmダウンですが、ちょっと下記のことをやってみてください。
①右リヤの車体をユサユサゆすってパッと手を離し、揺れが収まったところでトリムハイト測定。
②右リヤの車体をググっと下に押して、そっと手を離してトリムハイト測定。
③右リヤのフェンダーアーチに手をかけて、車体を少し持ち上げた後、そっと手を離してトリムハイト測定。
・・・これらの測定を何度かやってみて、測定したトリムハイトに10mmのバラツキがあったら、車高ダウンはダンパのフリクションのせいです。
 しかし・・・・上記のモロモロをいくらやっても、右リヤの測定値のバラツキが10mmも無かったら、ダンパのフリクションは関係ないということになります。

※もし右リアのダンパのフリクションが怪しいということになったら、残り3輪も同じことをやってみてください。
 右リヤだけトリムハイトの差が大きかったら、製品のバラツキで右リヤのダンパのフリクションだけが大きいということになります。
 がしかし。
 不良品かというとそうでもなく、ただ製品の加工精度がそれだけバラついているというだけです。クレーム対応はしてくれないでしょう。
 対策としては、出来ることはありません。社外品のチューニングパーツとは、極論するとその程度のモノということです(高価な競技用部品の方が、コストダウンが図られた量産車の部品より『全ての面で高性能』ではありません。競技用部品は、競技で要求される性能に特化しているだけであり、量産部品に劣る部分も沢山あります)。
 但し。車高ダウンの原因がダンパのフリクションなら、300㎞~1000㎞ぐらい走ると落ち着くので(フリクションが無くなる、とは言ってない)、やがて他の3輪と同じようなものになる可能性はあります。

※サスペンションリンクの車体側ピックアップポイント(アームが車体と結合されている部分)のボルトのゆるみや締め付け不良
 ここのボルトが規定トルクで締められていないと、リンクブッシュが捩じられず、車高が下がります。またハンパに締め付けられていると、ジャッキからクルマを下した時はブッシュが捩じられて車高が出て、しかしちょっと走行したら何かのはずみでブッシュが回って捩じられた分が解放されたとすると、『最初は3mmダウンだけ』『ちょっと走ったら更にダウン』ということが起こり得ます。
 ただ、リンクブッシュのねじれだけで車高が10mmも変わるのか?っというと、かなり微妙な話ではありますが。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。詳細に渡り回答頂き感謝いたします。
自動車工学のプロの方でらっしゃるのですね!
スキのない(なさそうな)理論の構築に感銘を受けました!(一部理解の困難な箇所もございましたが。)

明日またショップで見て貰う予定です。こちらの回答を整備の方に呼んで貰う予定です。
ありがとうございました。

お礼日時:2020/04/20 19:47

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