1. 《個人》というのは 《わたしがわたしである》ときの事態を指して
その一人ひとりの存在のことを言うとのみ思っていました。
2. その後 この個人が《概念》でもあると聞き それは 相対主義と独
我論にかかわっているのかなと思いました。
3. つまり
ア ひとつには 何事をも相対性のもとに捉える見方に立ち
イ その上で みづからの考えを送信することはおこなうが他者からの意見
を受信することはないがしろにするという変形鎖国政策を採る。
ウ ゆえにそこでは 《個人》はあたかもみづからが城壁をめぐらして独り
で暮らすかのごとき存在として 君臨している。
エ ひと言で――引き籠もりに対して――押し籠もりと言えるだろうか。
4. こうだとしたら それはなぜか?
5. いわゆる《物象化》の理論を噛み合わせると 分かりやすいかも知れ
ないとこのたび考えました。こうです。
6. 以前に つぎの問いをしたことがあります。まづそれを掲げます。
オ 【Q:物象化論の現在は いかに?】 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜~~~
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/4268347.html
7. ヰキぺディアで《物象化》を参照したら むつかしいものですね。
まづ 最初の定義として こうあります。
▲ (ヰキぺ:物象化) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%A9%E8%B1%A1 …
商品経済においては、
社会的分業に基づく人間相互の関係が
私的な商品交換を通して取り結ばれるので、
個々人の労働は直接的には社会的なものではなく私的なものとなり、
労働の社会的性格は商品の交換価値として現われる。
労働と労働の関係が商品と商品の関係として現われる。
この機構をマルクスは物象化と呼んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
8. たとえば日本人は 原理原則を信用せず杓子定規では動かないので
資本の論理というようなものについても 物神としてのごとく崇拝するもの
ではないと思っておりました。
9. 人間相互の関係は 《社会的分業に基づく》かぎり 《私的な商品交
換を通して取り結ばれる》という情況に入るけれども それでもそれは 社
会生活全体のそれぞれの一面なのであって とうぜん互いに何らかのきづな
で結ばれている・・・ものと思っていました。
10. ぎゃくに言えば 物象化という現象に対して人びとは もっといい
加減である。あるいは そのような資本の論理には いやいやながら 従っ
ているだけであり 回り回ってその《労働が社会的なもの》でもあることを
思っている側面を持つだろうと。
11. 現在の情況として《物象化》は 果たしてどうなのでしょうか?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜~~
12. 結論としてですが:
カ 《個人という概念》をあたかも繭のごとくひとは かぶっているのでは
ないか?
キ もしそうだとしたら その繭のごとき個人なる概念は 現実の物象化に
対する防御であって その意味では 繭というより楯であるかもしれない。
A 回答 (2件)
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No.2
- 回答日時:
私の一身を以って責任を果たすしかないのですが。
私の五十歳の年齢の集大成は、私が出会い続けた人々が主ですが。出会いに依って、総合的に自分というのは、造られているのだと思います。
個人とは脆く、皆は強いです。私は誰とも付き合いがないので、弱いですね。それが、私です。
★ 〔人びととの〕出会いに依って、総合的に自分というのは、
造られているのだと思います。
★ 個人とは脆く、皆は強いです。
☆ ということは――その《皆》は―― 《個人》という外套
をあたかも裏返して着たようなものとして受け止められますが。
資本主義の物象化――あるいは 自己疎外――から身を・心を
まもる繭はそして楯は 《あたかもリヴァ―シブルな個人》と
いう概念であると。
そこまでの自己了解であれば よろしいかと思うのですが も
し問題があるとすればそれは [2]としての疑惑・すなわち
[3]のような事態に落ち入ったときではないか?
という問い求めです。
ご回答をありがとうございます。
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