
オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーの思想を説明した本で「自由とは、他者から嫌われることである」という箇所が出てきました。
これについて腑に落ちないところがあります。
なぜ、嫌われることが自由なのか。それは八方美人の生き方は大変であり、そもそも不可能であるということです。
嫌われるような悪事を働く必要は無いが、嫌われることを恐れるなという事だそうです。
他のページも読むと、相手が自分のことや行いをどう評価するかはその相手の課題であり、自分の課題では無いという内容も書かれています。
言いたいことは分かるのですが、私の読み取り能力が低いからなのか、今ひとつ腑に落ちないところもあります。
そのような、自由とは嫌われることである、人からの評価は評価する人の課題であると考えることがみんな出来るのでしょうか。
人から好かれる事が一番の望みである人なら、嫌われることを恐れない理由が存在しない事になりませんか。
ただ、他者の課題に踏み込む(ここでは自分のことを好きか嫌いか)事こそが自己中心的であるといえるとも書かれています。
現代日本人もこのように考え行動すべきなのでしょうか?
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎, 古賀 史健
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB% …
A 回答 (18件中1~10件)
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No.17
- 回答日時:
こんにちは。
自由とは嫌われる事。
奴隷の鎖自慢と言う話をご存知ですか?
昔の奴隷は精神を曲げなかったが今の奴隷は奴隷同士でどちらの鎖が綺麗か自慢したり進んで奴隷らしい服を着たり自由人を嘲笑したりし、奴隷である事に誇りすら感じている。という話です。
もし、今の奴隷と昔の奴隷に主人がお金を渡し一日だけ自由を与えたとしたらどうでしょう?
昔の奴隷は喜んで家を出ると真っ先に逃げるでしょう。金は首輪を外し、普通の格好をするために使います。逃走資金として取っておくかもしれません。
今の奴隷は喜んで市場に行き、他の奴隷仲間に自慢するための新しい足枷を買い、主人の気に入りそうな奴隷服と夕飯の材料を買いすぐに家に戻り、仲間に鎖自慢を始めるでしょう。
どちらが自由でしょうか?
明らかに前者ですよね。
かつて奴隷は当たり前でした。
奴隷を持つことで批判されることもありません。
主人は逃げた奴隷にこう言うかも知れません。
「あいつには他の奴隷よりいい飯を食わせたし、いい服を着せたし、信用して一日自由を与えたのに逃げやがった。あいつが逃げたせいで仕事が回らなくなった」と激怒するかもしれません。
ですが、逃げた奴隷には関係のない事です。
嫌われることが自由とはこういうことです。
奴隷に逃げられたことで近所さんにバカにされたとしてもそれは主人の課題であり奴隷の課題ではない。
奴隷の課題は一人だけ逃げれば仲間に嫌われるかもしれない。世間から今以上の屈辱的扱いを受けるかもしれない。主人に激怒され動物以下の扱いを受けるかもしれない。という課題です。
奴隷仲間達が「あいつだけ勝手に」と言おうと社会が使えない奴隷と言おうと主人が恩知らずと恨もうと奴隷に勇気があれば気にする事は無いのです。
他の奴隷仲間が『皆できるか』という心配をする必要もないのです。
皆ができるのを待っていては、周りが幸せにならないと自分は幸せになってはいけないということになってしまいます。
そうなると、世界に一人でも『できない』人がいれば、誰も何もできなくなる。
だからこそアドラーは誰かが始めるべきだと言います。
他の誰かではなくあなたが始めるべきだと。
必ずあなたの行動に勇気付けられる人がいます。
日本だけに限らず世界規模で時代に関わらず、一歩前に踏み出す勇気が必要なのです。
No.16
- 回答日時:
岸見一郎さんはアドラーの本をたくさんお書きになっていて、まあ、現代日本の社会に向かって伝えたいことがあるんだろうと思います。
それは横において、ひとまず申し上げると、freedomというのは日本人にはなかなか得難い概念です。
これほどの自由の深みというのを求めない風土だと思います。
なにひとつ縛るものがない、振る舞いにおいても精神においても能動性の発露そのものとして、
まったく受け身の発想がないのがfreedomなんですね。
ケルトゲルマンの人々にとって、愛するとか、自由とか、これらはいずれも自発的な感情の揺れ動きや拡散や対象の移り変わりを基本とした同じ根っこをもつ概念なのです。
こんなの幻想だよと日本人は思うわけで、ところが幻想であるがゆえにこそ彼らは抱え続けて求めてやまないということになります。
社会という枠組での身の置き方、身の処し方をふまえたとき、libertyというもう少し整った(調った)自由があります。
これは社会的存在としての人間の、尊厳や、権利や、利益につながる概念でですから、心理の問題よりは社会理論の問題です。
現実的にわたしたちに約束されているのは、こうした調整された自由であることはいうまでもないのですが、
アドラーにおいて、人間の心には消えない灯のように能動的な自由への希求がなくてはならないのです。
19世紀末であること以上に欧米人のもつ心性とは今でもそういうもので、ついでにいうと、ラテンでは語彙数が減るために自由を分けて言い表す言葉がありませんが、合理的な御都合主義によってやはり能動的な自由を心に抱いています。よくストライキをやるのもこんな心性が働いているのか、社会と個人とは闘う関係にあるのですね。
そういうわけで、岸見さんがどう言っておられるのかは存じませんが、質問者さんが漠然と思っている「自由」とか「好かれる」とか「嫌われる」というのは、強度が弱い可能性があって、感情として浅いのですね。欧米人からみればそれは子供のような淡さ、浅さ、といっても悪いわけではなくてただそういう差があるということですが、アドラーを前提にするならもうちょっと熾烈なのですね。
> 人から好かれる事が一番の望みである人なら、
この人は自由ではない、という結論になるでしょう。嫌われたくないのですから自由ではないというわけで論旨の通りです。でも自由じゃないからってそれがなんだ、といってよいと思います。
好かれることが好きである場合、報酬があるという行動原理によって、報酬=自分の価値となってしまいがちですが、そのことのほうが重大だと思います。多様化した世界では、他人から同じ評価を得ることは昔よりずっと難しくなってしまいましたし、今この時代に至っては他人の評価は安定しません。こうした人は、自身の無力さと向き合うことになるでしょうね。
No.15
- 回答日時:
こんにちは。
★ 現代日本人もこのように考え行動すべきなのでしょうか?
☆ ええっとですね。このアードラーもしくはその解説者の説くところは 基本的にやはり《心理》の問題だと――ヰキぺやほかのブログでの解説記事を読んで――思いました。
従う必要はないと考えます。
▼ 自由とは他者から嫌われることである。
★ 嫌われるような悪事を働く必要は無いが、嫌われることを恐れるなという事だそうです。
★ 相手が自分のことや行いをどう評価するかはその相手の課題であり、自分の課題では無いという内容も書かれています。
★ ただ、他者の課題に踏み込む(ここでは自分のことを好きか嫌いか)事こそが自己中心的であるといえるとも書かれています。
☆ 仮りにちょっと遊んでみますが
○ 自由とは 著名な心理学者の説くところを放り出して
その関係者から嫌われることである。
と言ったとしたら どうなりますか?
すなわち 《心理》とは そういう・その場のほとんど一時的な・またわが心の一部分にかかわるところの心的現象である。と捉えます。そのように捉える全体としての視点と見通しをもって アードラーの個人心理学には対処することが賢明であると考えます。
というのは 取りも直さず次のように説明されるところの《全体論――人ないしワタシなる存在のその人格の全体性が つねに基礎だという理論――》の問題だと見るからです。
▼ (ヰキぺ:アドラー心理学) ~~~~~~~~~~
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%89% …
§ 1 アドラー心理学の理論
§ 1.1 5つの基本前提(Basic Assumptions)
§ 1.1.3 全体論(Holism)
アドラー心理学では、個人を、例えば、心と身体のような諸要素の集合としてではなく、それ以上分割できない個人としてとらえる。
したがって、アドラー心理学では、心と身体、意識と無意識、感情と思考などの間に矛盾や葛藤、対立を認めない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆ すなわち重ねて述べれば
○ 心理なる心のウゴキは
その場の一時的で心の一部におけるユラギなどである。
と考えるからです。ワタシなる存在の全体に立つべきだという意味です。
No.14
- 回答日時:
精神科医の言葉という事なので…
精神的病理の多くが人間関係に起因しています。これを解く為には、関係性に埋もれている自分を引きずり出す必要があります。どの様な関係性の中にあろうと自分は自分として存在しているのだと、自覚する必要があるのです。だからこそ「評価は他人の領域」なのです。
ただ、これはゴールではありません。スタートなのです。この自覚を持って、他者との関係性を築きなさい、という事にすぎません。
No.13
- 回答日時:
これは、西洋文明というか、彼らの思考形式
の成り立ちを考えると理解しやすいです。
彼らキリスト教文化圏では、個人は神と結び
つきます。
つまり、個人は神との約束さえ守っていれば
それでOKという思想です。
だから、他人にどう思われようと、嫌われようと
神との約束さえ守っていれば、恥じることなど
ない、という訳です。
このように、彼らの自由は、キリスト教という
軸のある、キリスト教に縛られた自由なのです。
しかし、日本にはキリスト教のような神はいません。
だから、お互いに牽制、抑制し合う、
つまり、相手を不快にさせない、という道徳が発達
したのです。
こういうことで、自由とは他から嫌われることだ
というのは、嫌われても構わない、そんなこと気にするな
ということです。
No.12
- 回答日時:
他者から好かれようとし、自分を偽って他者から利益を得ようとすることになれば、超エゴイズムであり、また強い執着でもあります。
他者の言動・行動に大きく振り回されることにもなり、仏教でいう心の安定から離れた、状態です。苦の原因の一つです。東洋の考え方からしても、やはり避けたほうがよいものです。自殺の多くも、他者から好かれようとする欲求が強く、それがかなえられない苦しみの大きさのためとも言われます。>他者の課題に踏み込む(ここでは自分のことを好きか嫌いか)事こそが自己中心的
まったくその通りです。僭越でしょうね。あるいは、人をコントロールする行為ですから、暴力の一種でもあります。
人に好かれるための行為は、エゴイズム、執着、暴力です。
と書く自分にも、他者から好かれたい欲求や動機にさらわれてしまうことがあり、常に自分を振り返ることが必要になっています。他者から好かれたい欲求や動機になってしまっていないかをチェックすることは、人生の修行ではないでしょうか。
No.11
- 回答日時:
なるほど。
私がどうしてこの78年間、特定の人にしか受け入れらず、嫌厭されてきたかがようやく理解でるような話ですね。
まぁ人がどう思うかあまり気にしてこなかった。
よく言ってもまぁ奇人変人であり続けた。
嫌厭されていれば生きにくいのは当たり前であり、そんなことは蹴飛ばしてきた。
今も特定の人としかお付き合いがないばかりか、特定の人にはむしろ嫌悪されている。
そんなことはどうでもいいや、って70過ぎまでは思えたが、傘寿に近づくとなぜあいつは私を嫌悪するんだろうって、少し気になりだしてきました。
でも自分の生き方を変えるつもりはない。
他人のご機嫌などはどうでもいい。
ありがとうございます。
人の目を気にしないで嫌われるか、人の目を気にして機嫌を取るか・・・のようです。
回答者さんは人の目をあまり気にしていなかったそうなので前者をとったという事でしょうか。
好かれないというのは性格によるものもあれば、発達障害(ADHD、アスペルガー症候群)などが原因になっている事もあると思います。
別の方の質問に対する回答で、99人敵でも1人味方がいてくれると充分ですという内容のことが書いてあるのを見かけました
何となく印象的でしたよ。
No.10
- 回答日時:
おはよ、たなけんさん。
3番のneutralです。
ずいぶんマヌケな回答を書いてしまい
申し訳ありませんでした。
3番の回答は放っておいてください。
>自由とは他者から嫌われることである?
:これだと嫌われる不安から解放されてない。
>自由とは、他者から嫌われることである
:これはどうなんでしょうねえ。
好かれたいという欲求からは
解放されるね。確かに。しかし、
好かれることからも嫌われることからも
どっちからも自由になれると思うなあ。
一方、そうして自由になってめでたし!
はい、おしまい!と片付けてよいものか。
人からの評価や批判から解放された!
これ浅い眠りの短い夢みたく気持ちいい。
けど関心を持たれることもなく、
嫌われることをひたすら避けて生きる、
これは「自由」と言えなくもないけど
「自由を放棄した状態」とも言える。
>嫌われることを恐れるなという事だ
:うん、嫌われることを恐れていると、
生そのもの、生きるのも恐ろしくなってくる。
生は怖くて大変、死もおそろしい。
生はおそれられて当然だと思う。
同時に讃えられて当然だと思う。
お邪魔しました。
ありがとうございます。
No3はお礼してしまいました。
>:これだと嫌われる不安から解放されてない。
そうですね。
本に登場する哲人はこういう内容のことを言っています。
私の前に「あらゆる人から好かれる人生」と「自分のことを嫌っている人がいる人生」があったとしてどちらか一方を選べと言われたとしましょう、私なら迷わず後者を選びます。
また、次のような内容の箇所もあります。
他者からの評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されるかもしれないというコストを支払わない限り自分の生き方を貫くことは出来ない。
これを読むと、どちらかの自由を選択するということである・・・とも考えられる気もしてきます。
No.9
- 回答日時:
自由論があって、政治学だったと思いますが、消極的自由と積極的自由があります。
消極的自由は~からの自由
積極的自由は~への自由
前者は政府から税金を取られず、干渉されないなど
後者は自己実現など。教育しないと自己実現できないので政府が干渉するなど
私の知っている範囲はこれくらいですが、
自由は深いテーマなので当然議論されていてどこかの学問の範囲に分厚く載っているものだと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1 (WIKIPEDIA 自由)
多分、おっしゃっているのは「フリーダム」(wikipedia 自由)のことでしょうか。上記では「中国では好き勝手や自由気ままという意味で用いられた」(wikipedia 自由)などもあります。多分そのことです。
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