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先日、発達障害を疑いwais-ⅳを受けその結果を受け取りました。見方がよく分からないので解説と対策を教えて頂きたいです。また、発達障害では無いと言われたのですが個人的には少し腑に落ちないところがあります。結果は、
全検査IQ=100
言語理解=122
知覚推理=84
ワーキングメモリ=85
処理速度=102
でした。
困り事としては、
・同じミスを繰り返す
・時間の計算ができない
・耳からの情報を覚えていられない
・音がどこから聞こえるか分からない
・カクテルパーティー効果が弱い
・記憶力が弱い
・計画性がない
・忘れ物が多い
・やるべきことがあっても気になることが出来ると頭の中がそれでいっぱいになって何も手につかなくなる
などこの他にも沢山あります。しかし心理士さんにwaisの結果からは発達障害の傾向は見られないと言われました。この検査だけで発達障害を診断できるものでは無いとは分かっていますが、郡指数の凹凸が目立つのに傾向も見られないのかと思いました。どうなのでしょうか?

A 回答 (1件)

WAIS-Ⅳ(ウェクスラー式成人知能検査 第4版)はあなたの認識のとおり、発達障害それ自体を診断するものではありません。


知能の各要素(この検査では各々の「群指数」に相当)の傾向を知るためには有効ですが、ただし、それだけをもって「発達障害である」とすることはできません。
したがって、あくまでも「自身の行動や性格における特性を知るため」に用います。

全検査IDと4つの群指数は、各々 100を平均値として数値化されています。
群指数は、言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度という4つの指標から成っていて、行動や性格の特性をあらわすものとされています。

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あなたの場合には、全検査IQが 100ですから、至って平均的です。
処理速度も至って平均的で、発達障害によく見られる「平均値からの著しいずれ(著しく速い、または著しく遅い)」も見られません。

また、数値が「120~129」のときには、その特性・能力がかなり高いことが示唆されるのですが、あなたの場合は「言語理解」の能力がかなり高い、と言えます。

一方、「知覚推理」「ワーキングメモリー」に関しては「80~89」の範囲にあり、「平均的ではあるがやや下位」であることが示されています。

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「知覚推理」の数値は、「図表や地図などの理解や、物事の見通しを立てることなどに困難がある」ということを示唆しています。

逆に言うと、「視覚的説明よりも言語的説明のほうが有効である」といったことが言え、「言語能力がかなり高い」ということからも、言語的説明の有効性が裏打ちされます。

例えば、マニュアルを作成する場合なら、図表とともに言葉を用いてリストアップしてみる・文章化して置き換える‥‥といった方法が有効です。

あなた自身がおっしゃっている「同じミスを繰り返す」「時間の計算ができない」「記憶力が弱い」「計画性がない」「忘れ物が多い」という特性は、まさに「見通しを立てる(推理する)」ための能力がやや劣っているためであって、「知覚推理」の数値の低さがこのことを示しています。

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「ワーキングメモリー」の数値は、「頭の中に情報を一時的に保持しながら物事を処理する、といった能力がやや劣っている」ということを示唆しています。

つまり、物事・対象に対して注意・関心を保ち続けることがむずかしかったり、耳から入ってくる聴覚情報の処理があまりうまくゆかない‥‥といったことが示されています。

そのため、例えば、会話や指示の内容を憶えたりすることにやや困難を伴うことがあるかと思いますし、また、電話を受けながらメモを取ったりするのが苦手かもしれません。
いかがでしょうか?

あなた自身、「耳からの情報を覚えていられない」「音がどこから聞こえるか分からない」「カクテルパーティー効果が弱い」と書いておられるところですが、まさに、ワーキングメモリーの数値の低さに出ています。

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とはいえ、すべての群指数の数値が、平均以上の範囲に収まっています。
そのため、これを極端な凸凹だととらえてしまうことは、あまり適切なことではないと思います。
ましてや、発達障害だと決め付けてしまうことは、当事者はもちろん、心理士であっても「してはならない」と思います。

上記の簡単な解説でもおわかりいただけたかとは思うのですが、検査の結果としての数値は、あくまでも「あなたの行動や性格の特性を数値化した」というだけのものに過ぎません。
このため、数値の上でも、発達障害と言い切ることができないのです。

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そのほか、困り事を列挙されていらっしゃいますが、実は、発達障害と診断されてもいない「ごく一般の人」であっても、普通に見られる現象です。
要するに、その境目(発達障害か否か)には、非常に曖昧な面があります。

その境目は、もしかしたら、程度や頻度の差‥‥ということになるかもしれませんし、日常生活や就労の場でのトラブルの発生度の差ということになるかもしれません。
あるいは、これらの特性のために、幼少の頃から著しく対人関係がうまく築けなかった‥‥などといった形であらわれているかもしれません。

つまりは、検査結果だけではなく、もっと幅広く・総合的に、幼少の頃からの経過(それこそが「発達」でもあるわけですから)を丹念に追っていった上で、ようやく「発達障害」だと確定診断が付けられるだと考えます。

したがって、検査結果だけを見たのなら、確かに腑に落ちない面もあろうかとは思いますが、しかし、やはり「発達障害である」と判断してしまうことは早計ではないか、と思います。
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