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ニーチェは利他主義をなぜ否定したのでしょうか?

相手を助けることで損することばかりではないと思いますが、逆に助けられるほうも助けた人に頭が上がらなくなるから良くないと考えたのでしょうか?

利他的な考えもニーチェの言う欲求からくるものだと思いますが、人助けしたい欲求よりも、何か見返りを求めている欲求のほうが強く偽善的に思われるから良くないと考えたのですか?

いずれにせよニーチェの肯定する世界では、誰の力も頼らず、助けもなしに自分一人で自立して生き、悲観せず、卑屈にならず、他人からみても肯定できる常に向上心のある人間だけが生きるに値するということで間違いないですか?

それとも社会的弱者であってもルサンチマン的な態度、甘えを捨てれば良いでしょうか?

A 回答 (2件)

利他的という意味には、動機が何であれ、その時に人のためにした行為のみが挙げられます。

なので見返りを求めるという欲求などのその行為に関する動機となるものは何でもよいのです。

恐らくですが、ニーチェにとって利他的に生きるということの否定は、キリスト教批判の中の利他主義批判なのではないでしょうか。
元々、彼は社会的弱者を批判したのではなく、キリスト教徒のような生き方を批判したのであって、社会的弱者はいわばナチスによる曲解と見ることができます。
従って、キリスト教が説く「隣人愛」、「平等」、「同情」といった道徳批判が利他主義批判につながっているのではないのでしょうか。

またルサンチマンは捨てるのではなく、超えていくことに意味があります。それを超えた後に質問者様がおっしゃった自らを肯定し生きるということで大丈夫だと思います。
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そもそも社会は助け合い、分業、協業で成立してます。

ですので、利他利己で人々の活動は切り分けられないでしょう。現実は相互依存性で人々の活動は成り立ってるのでしょう。利益においても、お互い様ですね。
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