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経済学の基礎が解らない者の疑問なのですが。よく会社のトップが「株主(大切な)の為に・・・」と言った発言をしますが、本当に株主が会社の事を思っているのでしょうか?
大部分の株主は、株価が上がれば売り払って利益を得るでしょうし。銀行なんかの大株主は、資産価値が上がって喜ぶでしょうが、真剣に会社の為を思っているとも思われません。
社長等は大株主でしょうから自分の為でしょうが、従業員よりも株主を大事に考えている経営者が良い経済人のような言い方をされたりもします。
株式会社の経済学上の利点とは何なのでしょうか?税金対策だけのような気がするのですが。確かに技術やアイデアがあっても、資本力の無い企業や個人が資産を持っていても、自分で事業を起こせない又余剰資金を投資する事で成功する例も有ろうかと思いますが。
現実に機能しているのでしょうか? 銀行を含め今問題となっている企業を見ても、株主は助けないし、監査・監視も出来ない・・・結局政府が何とかするか、ハゲタカのような株主(?)が株価暴落させないと倒産しない!

A 回答 (7件)

株式に関しての弊害ですが、例えば、投資が進み、金融機関に貯金がされなくなってくると、金融機関自身の資本金しか残らなくなります。

そうなると、企業への融資などに必要な資金がないということになります。そうなると、企業経営が苦しくても、融資をあげることができなくり、その企業は倒産してしまいます。また、金融機関自身の資本金しか残っていない状況で金融機関に預金者が預金を降ろしに殺到したとすると、預金を返せないということにもなりかねません。
かなり、極端なお話になりまして、すみません・・・。
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この回答へのお礼

有難うございます。

お礼日時:2001/09/03 11:41

・株主は株価が上がれば売るか?



→会社の価値以上に株価が上がれば売りますが、将来性も含めて「まだ安い」と判断すれば売りません。それが需要と供給となって株価が決まってきます。理論上は。現在のような景気が悪くて、先が見えない時は、当然株価は下がります。悪い情報が出ると、「将来を悲観して」売るのです。
例えば年に1億円の利益がある企業の時価総額が1億円しかなかったら買いますよね?だって1年で元が取れるんですから。2倍になったら売りますか?売らないですよね?だって2年でペイするんですから。資産価値や将来の先行きも影響しますが、基本的にはそういうことです。

・銀行は真剣に会社のためを思っていない?

→多分違うでしょう。普通だったら株価を上げさせるために、あらゆる手段を使うでしょう。優秀な人間を送りこんで、リストラしたり、スラップアンドビルドを進めて、再建させます。再建が上手くいって業績が上がってくれば、株価が上がって株を持っている銀行は喜びます。
逆に再建不能となれば、全株売り払って手を引くでしょう。それが不良債権の最終処理です。土地でも株でも。
今までは株式持ち合いで、安定した資金供給パイプや、それを背にした信用力といったものがありましたが、今はちょっと…という感じですね。相当の配当を受け取ってきたであろうことは、想像に難くないですが。

・社長は大株主か?

→ケースにより違うと思いますが、上場企業の多くは異なると思います。オーナー社長はもちろんいますが、本来社長は「経営のプロ」で、オーナーを含めた投資家は「ビジネスを後押し」するのが目的です。リスクを背負って、応分のリターンを得るという感じでしょうか。

・会社は誰のもの?

→共産主義者は勘違いしているかもしれませんが(偏見かもしれませんが)、私は「株主のもの」だと思います。だってお金を出している(くれる)んですから。政治家を含めて多くの人が勘違いしているのは、「会社が倒産すること」が問題なのではなく、「新しい企業が起こらないこと」が問題である、という認識がないことです。潰れたって、別の会社で働けば良いだけのことです。そして、会社を起こすためにはお金が必要です。それを出資しているのが株主です。だから、彼らは投資に見合ったリターンを求めるのです。政府は「税金で博打を打つ」ような真似はやめて欲しいですね。そのために、証券税制などの規制緩和をする必要があるのです。

彼ら投資家がいなければ、資本主義は立ち行きません。例え10万円の投資しかしていなくても、立派な投資家であり、株主です。10万円分その会社を所有してもいます。逆に従業員はそれに乗っかっているだけなので、リターンも小さいということです。労働組合だって会社の危機となれば、旗を降ろして休戦せざるを得ないのです。

・問題となっている企業を助けない~

→上で書いたことを読んでいただければ、当然ということが分かっていただけると思います。投資に見合わない(値しない)と思えば売りです。どんなに株を発行したって誰も買いません。そもそも、発行済株式数が増えれば、一株あたりの利益が薄まり、配当が減ります。まして新しい株を発行しても、新規事業に投資するなどの前向きなものならともかく、後ろ向きな投資では…

とにかく、もっと個人が投資をしなくてはだめです。間接金融から直接金融にシフトさせて、企業を選別し、だめな会社を倒産させ、将来有望な企業に投資する、というサイクルを活発化させなければどうにもなりません。新規事業が増えなければ、雇用も増えないのに…でも政府は口先ばかりで何もしない…一体何を考えているんだか。
一方で個人がリスクを負わないせいで、国が責任をもたなくてはならなくなり、でも責任感はないので(だって他人の金だもの!)結局失敗、という悪循環とも言えるかもしれません。そう言う意味では政府ばかりは責められません。昔よりは投資環境は整っていますし。でも、もうちょっとやりようがあると思うのは私だけではないはず。


長文で申し訳ありませんが、以上です。
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この回答へのお礼

色々と聞きたいと思ってる事まで説明いただきまして有難う御座いました。
1つ1つ理解するのが追いつかないぐらの嬉しい悲鳴状態。
どんどん質問が膨れ上がってきましたのでこの辺で閉じたいと思います。
従業員と株主の事、社会的有益な会社と株主にとって良い会社等。聞きたい事もまだ有るのですが、新たな質問と致しますのでその時に又教えて下さい。
ポイントを付加出来無かった方もこの場を借りて、再度お礼申し上げます。

お礼日時:2001/09/03 11:35

・株式発行でどれだけ会社に資金が得られたのか?



会社設立時の資金は株式発行によって賄います。

・上場して莫大な利益を得た人が居るらしいけど?

理論的には、上場する前から、その株式にはそれだけの価値が有ったことになります。
ただ、上場しないと買い手が見つからず、正当な価格で売却できないのです。

・株価といっても、売買されている価格で全株にそんな価値があるのか?

確かに、投機の要素はあります。しかし、株は一応は「配当金の割引現在価値」を目安に売買されます。
すなわち、株価に対する配当金を、銀行預金や国債に対するその利息と見立て、その予想される配当金が株価下落のリスクも考慮して適正な利率になるよう、株価が上下するのです。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=126473 の NO.4 の回答の後半部分参照)
従って、一応は正しく株券の価値を表していると言えます。

・平均株価が下がったと大変ですが経済の指標という意味は解るけどその額面通りに不況なのか?

上に示したように、株価は予想される配当金を反映します。従って、株価が下がると言うことは、予想される配当金が少ない、すなわち予想されるその会社の収益が少ない、ということを表します。
もっとも、株価には心理的な要素もあり、一つの指標に過ぎないと言えば指標に過ぎないのですが、実体経済もまた心理的な要素があり、不況ムードになると本当に不況になるのです(たとえば、不況だとみんなが思えば、消費者も消費を控える)。

・低株価で銀行が含み損て言うけどなぜ高い時に売らないのか?

これは下の方が言うように株式持ち合いなどの経済外的事情によるものです。

・株価が永遠に上がらないと皆損しますが?

昨日まで5万円の価値が有った株式が、今日5円になったら株式を保有していた人は当然に損をします。しかし、その49995円の損に見合った利得を得る人はいません。
もっとも、空売りなど、意識的に投機をしていた人は利益を得ます。しかし、全体を見れば損失の方が大きいでしょう。
また、それにより経済が低迷すれば、みんなが困るでしょう(マルキストは喜ぶ?)。

・配当を考えれば安い株のほうが得なのに?

前述のように株価が下がると言うことは、投機ででもない限り、予想される配当金が少なくなったということです。
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この回答へのお礼

追加質問まで色々答えていただいた有難うございました。

お礼日時:2001/09/03 11:20

ご質問の内容に、ちょっと誤解があるようですので、指摘させていただきます。



まず、株式会社では、社長(正確には会社の「代表者」と言います。必ずしも社長が「代表者」であるとは限りません。)が株主の利益(つまり株主への配当金)を第一に考えて経営にあたるのが本来の姿です。

次に、社長が必ずしも大株主であるとは限りません。大企業では、そうでない(大株主でない)ほうが一般的です。社長が大株主の企業を、一般にはオーナー企業と言ったりします。

株式会社という形態は、そもそも、企業が資金を調達する手段として生まれたものです。会社への出資者の募って資金の提供を受けます。会社は提供された資金の証書として、株券を資金提供者に発行します。この人たちが株主です。

株主は、自分が資金を提供した(投資した)企業の業績が上がって、より多くの配当が得られるよう期待します。会社の経営者(社長)は、こうした株主の期待に応える義務があるのです。

ですから、(昨今のように)会社の業績が低迷し、株主が会社への投資に魅力を感じなくなると、持っている株(株式)を手放して、現金に換えようとします。それで、株の値段(株価)が下がるのです。

現在問題になっている株価急降下は、世界的な不景気による会社の業績低迷が、基本的な原因であることに変わりはありませんが、その他の特殊な要因もあります。

これまで、銀行をはじめとする日本の大企業の株主は、そのほとんどが「大企業」なのです。つまり、大企業どうしがお互いに株主になり合っているのです。これを株式の「持ち合い」と言います。こうした大企業株主は、株価の上下を利用してその株式を売買することもなく、相手企業の経営にもほとんど口を出しませんでしたので、「安定株主」と言われてきました。

そのため、日本の大企業は、株式会社の本来の姿からは外れてしまって、大株主でもないワンマン経営者が出現したり、株主への配当を無視した経営がまかり通ってきたのです。

ところが、「時価会計」という会計方式が導入されたことをきっかけに、この「株式の持ち合い」をやめる動きが活発になってきました。つまり、大企業がこれまで「安定的」に持っていた株を売る動きが(9月30日の中間決算が近づくにつれて)加速しているのです。上で述べた「その他の特殊な要因」とはこのことです。

このように、日本の株式市場は、まだまだ個人投資家には縁遠い存在なのです。ただ徐々に改善されつつはあります。よく耳にされると思いますが、ネット証券会社と称する会社が設立され、売買手数料の引き下げ競争もあって、個人の少額の株取引が可能になりつつあるからです。

あなたの本当にお知りになりたい点が、ちょっと分かりかねますので、以上の説明が、ご質問への回答になったかどうか疑問ですが、「補足」していただければ再回答いたします。
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この回答へのお礼

色々とご説明有難うございます。知りたい事がほぼわかってきました、説明いただいた、幾つかの点でこれまで株主と会社の正しい関係が機能していなかった所が一番の疑問だったのです。

お礼日時:2001/09/03 11:12

株式会社の最大の利点は、株主が会社の為を思わなくてもよいことです。


株主は、最初の株式購入資金さえ負担すれば、後は一切義務を負わず、何も考えず配当金が分配されるのを待てばよいのです。
これにより素人でも安心して投資をすることができ、経営者も広く一般人から資金を集めることができるのです。

これに対して、経営者は株主の為を思うことが法的な義務として課せられています。
従って、従業員よりも株主を大事に考えなければ契約違反なのです。

そのため原則としては、企業が問題を起こしても、株主が経営者に対して義務違反の責任を問えばよいだけであり、株主がちゃんと責任を問わなくても、それは株主が権利を行使しないだけで株主の勝手です。
しかし、その企業の倒産が一国の経済に関わるような大企業に関しては、そんなこともいってられず、政府が介入するわけです。これは資本主義の問題であり、株式会社が資本主義を前提にする以上、不可避かつ例外的な現象です。

また、株式会社制度は広く一般から資金を集めること目的とするので、ある程度の大企業を本来の対象とします。
しかし、税金対策として、実態は個人企業なのに株式会社となる場合があります。そのような場合、監査役も名目だけ、株主総会も名目だけ、といった感じに、株式会社の本来の機構が機能せず、弊害が生じることもあります。これは、株式会社制度の悪用ともいえましょう。

しかし、いずれにせよ個人からの資金なしに現代の企業は成り立たず、そのためにも株式会社制度は不可欠ではあるでしょう。
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この回答へのお礼

有難う御座います。
なんとなく解ってきましたが・・・。株式発行でどれだけ会社に資金が得られたのか?・・・上場して莫大な利益を得た人が居るらしいけど?  株価といっても、売買されている価格で全株にそんな価値があるのか? 平均株価が下がったと大変ですが経済の指標という意味は解るけどその額面通りに不況なのか? 低株価で銀行が含み損て言うけどなぜ高い時に売らないのか? 株価が永遠に上がらないと皆損しますが? 配当を考えれば安い株のほうが得なのに?  ????が解らなくって夜も寝られない(嘘)

お礼日時:2001/08/31 11:59

Phmsさんは投機家がお嫌いのようですね。

確かに現在の株式市場は投機的な動きに振り回されているので、現実にはあなたの言にも一理あると思います。これからは半分たてまえ論も入りますが、最後まで聞いてやってください。

そもそも会社は誰のものでしょう。従業員のもの?顧客のもの?株主のもの?これは専門家の中でも色んな説があるのですが、ぶっちゃけた話、オーナーのものなのです。株式が上場されていない会社は普通、創業者(つまり社長)がオーナーです。では、株式が上場されている会社は?答は株主がオーナーです。

株主は部分的とはいえ会社を所有しているのです。従って、自分の会社である以上、会社のことを思っているはずです。会社がつぶれたら株券はただの紙切れになってしまうので、自分の会社には儲かって欲しいものなのです。

私も株を買ったことがあります。値上がりしたので売ってしまいましたが、少なくとも株を持っている間は、その会社の株価が上がって欲しい。つまり、会社の業績が上がって欲しいと思っていました。

要するに会社に勤めている人は社長といえども株主に雇われていると言えます。会社のトップが株主を大切にするのは当たり前のことなのです。
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この回答へのお礼

有難う御座います。

ちょっと主題がそれるかもしませんが、多額の負債を抱えて国(国民)に迄、迷惑を掛けている企業が有りますよね、資金を増資等で集めていれば、無金利で負担も少ないでしょうし、倒産しても自己完結(表現が悪いですが意味合いとして)するわけです。
そういう時に投資してくれる株主は株主様という気もしますが。
実際1時的な借金じゃ無いスーパー業界なんかの1兆円とかの負債なんて、増資なんかで集める資金じや無いのかな、そうゆう面で機能してない気もしますが

お礼日時:2001/08/31 11:17

大学で、経済学を勉強しているので、少しはお力になれると思いますが、期待はしないでね・・・(;;)


株式会社の経済学上の利点ですが、簡単に言っちゃうと、企業に資金が集まり、新しい事業ができると言うことと、例えば、不景気で、国民全体的に、お金がない場合は、みんなが、預金などに走ってしまい、市場に貨幣の流通が抑制されてしまいます。しかし、ここで、株式会社の株などを購入し、国民が投資をすれば、企業に資本が入り、それを元に財・サービスを供給し、国民がそれを購入すると、市場に貨幣が、流通し、また、その貨幣で、新しい事業を展開、また、人を雇うことができ、雇用問題が解決!となるわけです。
長く、なりましたが、わかっていいただけましたでしょうか?
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この回答へのお礼

有難う御座います、理論的な利点は解るのですが、弊害とかは無いのでしょうか?

お礼日時:2001/08/31 09:39

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