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『荀子』の勧学篇に「読礼」とあり、礼を読むと読む、つまり、礼について書いてある書物で勉強するそうです。
前後の文章で『詩書』『春秋』と比べていているので、何らかの書物があったのは、間違いないと思います。

ところが、『礼記』が成立したのは漢の時代なんだそうで、とんでもなく新しいものではないですか。
そうすると、荀子の言っている、礼について書いた書物とは何だったのでしょうか?

また、『論語』に出てくる「礼」についても、孔子が詳しいことが分からなくて、周りの人に聞きまくってバカにされた話が載っており、(そうやって聞くのが礼だという話もある)、どうにも書物としてまとまってない印象を受けます。

A 回答 (2件)

『礼記』の成立


『礼記』は雑然とした内容を集積した書物であり、篇によって成立時期は異なる。例えば、「中庸」篇は孔子の孫の子思の作、「月令」篇は秦の呂不韋の『呂氏春秋』に拠る、また「王制」篇は『史記』封禅書をもとに前漢の文帝の時に編纂されたとされている。
 また、出土文献に『礼記』と共通する内容をもつものが発見された例がある。一例は、1993年に郭店一号墓から、「緇衣篇」とほぼ同じ内容を記した竹簡が発見された。
 前漢の宮廷図書目録である『漢書』芸文志の礼の項目には「『記』百三十一篇」との著録があり、これが現在に伝わる『礼記』の原型であると考えられている。(以上「ウィキイー」より)
 一般に儒教の重要な書物を、「四書五経」と呼びますが、四書の内の「大学」「中庸」は、「礼記」から取り出したものを呼んだので、それを戻せば「二書五経」になります。例えば「中庸」などは孔子の孫「子思」の表したものですから、「礼記」が雑然としているのは当然ですね。
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この回答へのお礼

荀子が読んでいた礼とは、特定の書物ではなかったのでしょうか?

お礼日時:2021/12/02 16:08

「礼記」とは「礼」に関する解説書のことで、元々は特定の書物を指す固有名詞ではない。

古くは春秋時代の頃から種々雑多な「礼」に関する解説書があった。

今、「礼記」と呼ばれているのは、漢の時代に入ってから、その種々雑多な「礼記」の中から主要なモノを集めて編纂した書物のことを云う。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

何らかの書物はあったということなんですね。

お礼日時:2021/11/25 21:12

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