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偏光顕微鏡でみた岩石薄片なのですが、判別できますか?

銀色っぽいのは石英で、青いのが単斜輝石か何かでしょうか。

「偏光顕微鏡でみた岩石薄片なのですが、判別」の質問画像

A 回答 (1件)

長いこと偏光顕微鏡を使っていないのでだいぶ忘れていますが、思い出せる範囲で回答します。



 白い鉱物ですが、下側に見えるものには灰色の帯状のものが見えています。これは斜長石に特有の構造(アルバイト双晶)ですからこの鉱物は斜長石といえます。
 その上の細長い鉱物2つも平行な筋が見られます。断定はできませんが、これもアルバイト双晶に見えますから斜長石でしょう。そうでなくてもこの構造に該当しそうなものは劈開しかありませんから、石英でないことははっきりしています。カリ長石の特徴は見られませんから、消去法で斜長石となります。
 この2つの間に挟まれた白い鉱物は何ともいえません。
 微細な白い鉱物は長柱状~針状になっていますから斜長石でしょう。

 縦に3つ並んだ丸い鉱物は、八角形の側面が見えること、直交する劈開が見えることから輝石類といえます。これだけの情報では、これ以上のことはわかりません。開放ニコルでどうなのかとかで検討する必要があります。
 その左の大きな鉱物ですが、先ほどのものが輝石であることからすると、これも輝石の可能性が高いようです。見た感じでは明らかな斜消光(十字線の向きは合っていますね)ですから、単斜輝石となります。問題なのは、単斜輝石は短柱状のものが多いので、これだけ細長くなることは考えられません。大きな結晶の一部分だけが見えているとしたら納得がいきます。

 その他の黒い鉱物については、不透明なのかたまたま消光しているだけなのかといった情報がありませんから何ともいえません。右側の薄暗い鉱物も同じです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2021/12/22 20:12

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