シリア内戦って政府軍と民主化運動の反政府軍に加え、米ロの代理戦争になってるようですが、終息する兆しが

シリア内戦って政府軍と民主化運動の反政府軍に加え、米ロの代理戦争になってるようですが、終息する兆しが見えず１０年が経ちます。

　ウクライナでロシアが負ければ影響を受けるのでしょうか？

No.1 ベストアンサー 回答者： kantansi 回答日時： 2022/04/10 16:16

シリア内戦はそんな単純な構図ではありません。

　政府軍を支援しているのはロシアだけでなく、イランの影響下にある武装組織、パレスチナの「パレスチナ解放人民戦線総司令部」、イラクの「マフディー軍」、イエメンの「フーシ派」、レバノンの「ヒズボラ」など中東各国を拠点とする武装勢力が参戦しています。　また政府軍は、北朝鮮、イラク、ベラルーシ、エジプトなどから武器援助を受け、ベネズエラ、アンゴラ、中国からも間接的な支援を受けています。　一方、反政府軍は、元政府軍の大佐だったリヤード・アスアドが離反して結成した反政府武装組織である「自由シリア軍」が代表的な勢力です。　とっくに、「政府軍」対「民主化を要求する市民」の対立から、政府軍隊反政府軍の権力争いに代わっているのです。　「自由シリア軍」は、アメリカ、サウジアラビア、トルコなどから支援を受けています。

しかしアメリカは、シリア国民の多くにとって敵であるイスラエルの友好国で憎悪の対象であることに変わりはなく、アメリカの支援を受ける「自由シリア軍」の人気は、決して高くはありません。

また自由シリア軍が、アルカイダ系のアル＝ヌスラ戦線や、ムスリム同胞団などのイスラム過激派組織とも同盟を結んでいるので、アメリカとしても武器の流出を懸念して支援がしづらい状況にあり、徐々に弱体化が進んでいます。

こういう複雑な構図になっているので、もしウクライナでロシアが負けても、反政府軍が勢いづく可能性はあまりないでしょう。

この回答へのお礼

ありがとうございます。
かなり複雑ですね。
なんか中東って可哀相すぎです。

お礼日時：2022/04/10 23:05