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ヨーロッパの地方都市は道行く人々で賑わってるのに対して、アメリカの地方都市は、日本と同じようなシャッター商店街が多いんですか?

A 回答 (2件)

日本には、この質問のように、あいかわらず『日本は~』『アメリカは~』と総論的な言い方をなさる方が多いですね。



そのいい方でお話すれば、アメリカは一極集中でないことに起因すると思われる、日本とは全く違う地方の姿をしています。

それと、たぶんこれも同じ根っこだと思いますが、人々は、高い流動性の方々と、地方に固定した方々とに大きく分かれているのも特徴と思います。

その結果、成人するとその多くが首都圏と言う特定の都会に出ていってしまう日本のような人口動態はありません。

地元の州を一度も出ずに一生そこで暮らす人も少なくないですし、州内や近隣の州程度の近場で暮らすようになる人もいれば、遠くの州やほかの国に出ていく人も結構います。
しかし、それが首都圏や3大都市のような『どこ』という特定のところには集中していないのです。

なので、『一般論ですが』、そうしたことから生まれる『地方の町』は、日本のように若者が減っていく『過疎化しかない町』にはなりません。
多くの町は『ほとんど変化がない』と言っていいと思います。

そこに変化が生まれるとすれば、そこの地域の産業の衰退や発生・成長ではないかと思います。

例を紹介します。

ある町を含む地域は世界的に有名な銘柄の『タバコ』を生産するのが主産業でした。
50 年ほど前からたばこの健康被害が社会問題化し、その産業が廃れ始まると、その町はみるみる廃れていきました。
なので、一時はそのダウンタウンはスラム化して落書きだらけのシャッター街になりました。

しかし、その姿に一計を案じ、町は50キロほど離れた隣接する2つの町と共同で地域活性化の壮大な計画を立てました。
それらの町には、タバコ会社の経営者が創設した私立大学や州立大学があったので、それを利用しようというのです。
これらの大学は世界的な名声があったためです。

町は州に働きかけ、州立大学の再編と大学間の交流が図れる特色ある地域づくりを始めました。
これは1年や2年で成果を出そうというのでなく、10 年 20 年というスパンで育つような、まさに『壮大な』ものでした。
何しろ、都市計画からやり直そうというものでしたから。

その結果、日本には知名度こそありませんが、今では世界中から学生・研究者・教員が『来たくなる』『そこで暮らしたくなる』町として、それなりの人には良く知られた町になっています。
ノーベル賞学者が何人も出てきて現役で働いて成果を出していると言えばわかっていただけるでしょうか。

それぞれの町は全米の幹線高速道路で結ばれ、3つの町が作る三角形の真ん中には欧州への直行便が毎日飛ぶ空港が作られました。
その空港の周りには、それぞれの大学の研究成果や卒業生の獲得を期待した世界的に有名な企業の研究機関が進出してきました。

そうして新たな産業が芽生えた今日では、町は元の活気を取り戻しています。
落書きだらけの荒廃したダウンタウンは、建物こそ昔のままですが、そこに入っている店や事務所は今風の瀟洒なものばかりです。

そのひとつの町が私が暮らしている町です。
人口は5万ちょっと。
この地域は、いわゆる大都市からは遠く離れています。
半径 2~300 キロの森に覆われた低い丘が続く平野の真ん中ですから、日本的に言えば立派な『過疎の町』でした。

それがこうして生き返るのはアメリカだからじゃないかなぁと私は思います。

ちなみに、アメリカの場合、町は景観をとても大事にします。
それは商店街、住宅街、工場地帯でも同じです。
それが何を意味するかと言うと、街を再生させると言っても、それまでの建物はほとんどそのまま使うことです。

隣町のダウンタウンは、タバコで町が潤っていた時代の建物が、ほとんどそのまま使われています。
もっとも外側だけではありますが。
でも、ある時それは落書きだらけのゴーストタウンのようになり、それがまたきれいになった。

私の町の場合、ダウンタウンは西部開拓時代や南北戦争からの復興時代(日本で言えば明治時代の文明開化時代に相当)を思わせる景色が残っています。
通りには、レストランの前に馬をつなぐ木枠や飲ませる水を入れた桶があって騎馬警官が使っていますし、レンガ造りの建物は町一番のホテルとして生きています。
今の人たちはそれをそのままに今でも使っているというわけです。

私は全米のいろいろな町に暮らしてきました。
仕事柄、暮らす町を離れて3~4ヶ月をアメリカ国内の別な町や欧州で過ごすことも多かったので、そんなところも入れれば、40~50 の町での暮らしを経験してました。
その多くは田舎町でした。

その経験から言って、こういうところは全米にいくらでもあります。

どっかの特定の町に一極集中するという考え方がないというのは移民の国の特徴なのかもしれません。
ある時ある国から入ってきた移民は、その人たちで固まって暮らすことで自分たちの安全や生活の相互扶助ができたことでしょう。

なので、全米にはその面影が色濃く残っている地域がたくさんあります。
清教徒、アイルランド系、ドイツ系なんていう具合です。
そういう人たちが今でも散り散りにならずにまとまっている地域では、今でもそれなりに活気があったりしています。

主体となる産業が農業や金融、物流のように時とともに変化があまりない町は長生きし、鉄鋼や鉱山のような栄枯盛衰のある産業の町には浮き沈みがあるということのようにも思います。

そんな意味でのアメリカを題材にした人文地理学は面白いと思います。
ご興味があったら首を突っ込んでみてはいかがですか?
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この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、ありがとうございました!

お礼日時:2022/05/10 23:39

地方都市ってどこの事ですか?


アメリカは50州もあるのに、どこの事なのか分からないし、全部同じ訳がないです。
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