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上野、下野は、表記からは「毛」ががなくなっているのに読みには「け」が残り、しかも「野」は読まないのに字だけが残っていると思うのですが、なぜこのような読み、表記になったのでしょうか?もしかしたら常識問題なのかもしれませんが、ふと気になったので教えてください。

また、旧国名などに限らず、地名で他に類似のもの(なんでこのように書いてこのように読むのか一見謎な地名)があったら教えてください。そうなった経緯等もご存知でしたら一緒に教えていただけると嬉しいです。

質問者からの補足コメント

  • キーワードは「現地」vs「都」、「口語」vs「台帳」のように思います。こういったことは別の地名でも起こりそうなものですね。質問文の後半にも書きましたが、他にも類似のものをご存知であれば是非とも教えてください。

    No.4の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2023/04/08 11:07

A 回答 (9件)

律令制の中で, いろいろな地名を「縁起のいい 2文字にしよう」というのはあったらしい.


https://japanknowledge.com/articles/blogjournal/ …

表記を変えることは簡単でも, 発音を変えるのは簡単じゃなかったんだろうことがわかる. 例えば「近江」も本来は「近つ淡海」つまり「近いところにある淡水湖 (= 琵琶湖)」に由来するんだけど発音は「ちかつあわうみ」がなまって「おうみ」になってる. あと余談としては「城」という文字に「しろ」という読みが生えた原因を「地名の変更」に求める説もある.
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
ご紹介いただいた記事が大変わかりやすかったです。

>表記を変えることは簡単でも, 発音を変えるのは簡単じゃなかったんだろうことがわかる

言われてみれば当たり前のことで、極端に言えば現代においても日本に住む現地人は日本のことをJapanともイルボンとも呼ばずにニッポンと呼ぶし、韓国ならKoreaでもカンコクでもなく한국とか대한민국と呼ぶみたいに、外国人の呼称に合わせたりしていないのと同じことかなと思いました。律令国では、当初は現地の読み方に寄せた当て字にしたけど、そのうち朝廷の都合で表記が独り歩きを始めた感じですかね。

逆に、

>例えば「近江」も本来は「近つ淡海」つまり「近いところにある淡水湖 (= 琵琶湖)」に由来するんだけど発音は「ちかつあわうみ」がなまって「おうみ」になってる.

は、都を中心とした呼び名と考えられるので、ちょっと毛色が違うようにも思います。が、本論からは逸脱するので、また別の機会にでも。

お礼日時:2023/04/11 19:52

毛野(けぬ)


 ↓
上毛野(かみ つ けぬ)→上野(こう づ け)
下毛野(しも つ けぬ)→下野(しも つ け)

なぜ漢字の「毛」を落として読みの「け」を残したのか不思議ですね。
しかし、
「上毛野」は今でも「上毛」と言いますが、「下毛野」を「下毛」とは言いません。これも不思議です。

「つ」は現代語の「の」に相当します。

琵琶湖=近つ淡海(ちか つ あはうみ)→近江(おうみ)…滋賀県
浜名湖=遠つ淡海(とほ つ あはうみ)→遠江(とおとうみ)…愛知県東部~

これも、
近江は「近つ」を落として「淡海(あはうみ)」→「おうみ」なのに、
遠江は「遠つ」を残しています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>近江は「近つ」を落として「淡海(あはうみ)」→「おうみ」なのに、
>遠江は「遠つ」を残しています。

この比較は確かに面白いですね。近江は落とした字の読みが残り、残った字の読みが落ちているということですよね。もしかすると、現地では琵琶湖のことを単に淡海とだけ呼んでいた(そして朝廷のご都合により近がつけられ、残った)のかもしれませんね。

お礼日時:2023/04/12 12:27

>現地では「かみ」「しも」という概念が口語として存在していたという点も興味深いです。


wikiページの
>毛野と毛野川(現在の鬼怒川)の深い関わりがうかがわれる。
「けぬのかわ」が「鬼怒川」に変換されるくらい、都にとって現地は蛮族の住む文盲な土地だったのです。
「けぬのかわ」っておそらく「かみのかわ」or「かんのかわ」であって現地では「神川」だったものに鬼の怒を当てちゃう。

「邪馬台国」や「卑弥呼」が「耶麻大国」でも「日美子」でもなく卑下した邪悪な当て字をされているのと同じ中国律令政治の影響があるから、
あった毛が抜かれちゃう。
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この回答へのお礼

再びありがとうございます。
他のご回答からも、朝廷のご都合主義によるものだということが分かりました。もしかしたら「どうせ現地のやつらには意味なんてわかりゃしないだろう」なんて考えがあったかもしれませんね。

お礼日時:2023/04/11 19:53

漢字二文字にする法律が出来た時には読みを残した事も一因でしょう。

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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
なるほど、言われてみれば確かに旧国名を見るとすべて漢字二文字ですね。

少し調べてみたところ、法律まではたどり着きませんでしたが、奈良時代初期には漢字二文字に統一(3文字→2文字、1文字→2文字)されているのですね。木→紀伊、粟→阿波なんてのもあるのですか、勉強になります。

お礼日時:2023/04/08 11:22

>「毛」に纏わるあるあるから来た説(なくなっちゃったけどどこかで残して欲しいという願望)ですね、面白いです。



「金もいらなきゃ、女もいらぬ、あたしゃ、も少し、毛が欲しい」
だったら、アデランスですが・・・。

僕は自然体と思ってきたが先週、お日様の下、自転車のバックミラーの
角度調整でみれば、衝撃のほぼつるっぱげ、だった。百本以上あるの
だが、白髪だと陽の光で消える。いつもは、タオル帽子して走るのに、
たまたま忘れたためです。
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この回答へのお礼

再びありがとうございます。
個人的にはその説を信じてみたかったところですが、そもそも論「毛」自体も後付けだったみたいですね。

お礼日時:2023/04/11 19:55

こうずけ、しもずけは奈良時代の古代律令制度の国名なので、文字の普及と一緒に伝道したものであり、現地のかみつけぬ、しもつけぬの口語の当て字であり、ひらがなや音読み訓読みの「国語」が発明される前の時代。


その当て字の伝聞記録を奈良や京に持ち帰る際に、上毛と上野の表記ぶれに「こうずけ」と現地と離れた政府によってよみが与えられて定着したもの。

それが征夷大将軍などによってその台帳をさらに現地に持ち帰って「かみつけ」だの「うえの」だの維新軍が「じょうしゅう」だの、国鉄が駅名つけたりで時代によって不表記と読みがブレるキャッチボールを繰り返したので、奈良時代、鎌倉時代、江戸時代、明治初期で文字と読みが錯綜するのです。
この回答への補足あり
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。大変面白いです。
すなわち、元の読みは現地で発祥し、表記はどちらかというと現地ではなく都の話である、と(某刑事ドラマの「現場」「会議室」を思い出してしまいました)。また、「国語」が発明される前から現地では「かみ」「しも」という概念が口語として存在していたという点も興味深いです。

お礼日時:2023/04/08 10:44

ウィキに面白い記述があった。


僕は群馬に住んでいるが、上毛かるたなど、なじみ深いです。

昔、古代関東には「毛野(けの/けぬ)」と呼ばれる地域と、
拠点とする政治勢力が存在した。

毛深い民族だったのかも、知れません。その割に親父はつるっぱげ、
僕もそうなりそうなのは?、もしかして毛が欲しいが口ぐせで毛の国かも。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E9%87%8E …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
「毛」に纏わるあるあるから来た説(なくなっちゃったけどどこかで残して欲しいという願望)ですね、面白いです。

お礼日時:2023/04/08 10:25

元々が「毛野」だったのが「上毛野(かみつけの)」と「下毛野(しもつけの)」になり、「毛」が無くなった後も読みでは「け」が残ったのです。

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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
その経緯はわかるのですが、なぜ読みに「け」を残し、表記に「野」を残したのかが知りたかったのです。

お礼日時:2023/04/08 10:19

じっくり読んでください。



https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E9%87%8E …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
例示いただいた記事はじっくり読んだつもりですが、その上で分からなかったので質問した次第です。

お礼日時:2023/04/08 10:18

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