小さいころに読んだか読んでもらった本だと思うのですが、ある王様?だったと思うのですが、その人が人々に目隠しをして象を触らせるのです。
そうして、「どういう動物だったか」と質問するのです。
ある人は「耳が大きな動物でした」と答えます。
ある人は「鼻が長い動物でした」と答えます。
またある人は「足が太い動物です」と答えます。
どれも間違っていはいませんが、象全体を現すものではありません。
王様は局面だけをみていると判断を誤ってしまうことがある。だから全体をみることが大切だと説きます。
というような話だったと思うのですが。細かいところは覚えていません。
もしかしたら仏教関係の話なのかも知れませんし、インドあたりの昔話かもしれません。日本で言う三枚の札みたいな。
図書館で聞いてみたら松谷みよこ説だったんですが、
児童書の内容かな?とも少し思ったんですが。
タイトルに心当たりの方おしえてください。
No.1
- 回答日時:
No.3
- 回答日時:
ちょっと前に同じ質問がありました。
http://okweb.jp/kotaeru_reply.php3?q=1355983
そこにも書きましたが元は仏教説話。六度實経だそうです。
後に中国に伝わり盲人摸象、群盲摸象などという成語にもなりました。
No.4
- 回答日時:
「群盲(ぐんもう)象を評(ひょう)す」(群盲象を撫でる)は、『涅槃経』などの仏教経典に説かれる一説から生まれた言葉です。
参考『中華電子仏典協会』HPより
『大正新脩大蔵経』第十二冊「寶積部下、涅槃部全」収蔵375『大般涅槃経』巻32
http://www.cbeta.org/result/normal/T12/0374_032. …
T12n0374_p0556a09(00)~T12n0374_p0556a21(03)の部分が該当
参考URL:http://www.cbeta.org/result/normal/T12/0374_032. …
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
結論を先に書くと、ご質問の話の出典は、(ろくどじっきょう)という仏典ではないかと思います。
これはジャータカというお釈迦様の前世の話を集めたものです。(#3のご回答に『六度實経』とありますが、恐らくこれは、同じ音であるこの『六度集経』という読みを耳で聞いて誤記したものがネット上に出回ってしまっているのだと思います)
この『六度集経』中の説話では、ご質問のように、盲人たちがおのおのの狭い見方の枠を抜け出ることができずに「象とはこういうものだ」という自説を主張してゆずらないばかりか、最後には殴りあいの争いになってしまいます。非常にわかりやすい喩えで、自分の狭い了見にとらわれない智慧の存在をやさしく理解させるための説話です。
ところで、#4のご回答にあるように、大乗の涅槃経という経典にも、確かに象と盲人の話が出てきます。しかし、こちらの譬喩はちょっとご質問のものとは違うのではないか、と思います。
というのは、大乗の涅槃経というお経は(非常に重要な意味を持つ経典ですが)、ほぼ全篇にわたって「仏性」を説くお経であって、問題の部分では象を「仏性」の喩えとして用いたうえで、「仏性とは、部分的にしか表現できないものだ」ということを言わんとしているからです。
涅槃経では、盲人に象を触らせたところ、耳を触ったものは「象とは箕のようなものだ」、頭を触ったものは「象とは石のようなものだ」などと様々なことを言うわけですが、彼らはそう言うだけであって、別に自分の説を声高に主張するわけでもないし、ましてや論争もしないのです。
涅槃経では結局、「仏性というものは、形に即してしか語れないものである。しかし、それだけでは言い尽くせないものだ」ということを象と群盲の喩えを用いて語ろうとしているわけなんです。全体と部分の話をしているのではないし、誰か智慧をもったものなら象の全体を見渡せる、ということを言いたいのではないのです。
というわけで、ご質問のお話は『六度集経』が出典である、とみるのが妥当でしょう。
No.6
- 回答日時:
原文(『涅槃経』)を読み下してみました。
(全ての人々が仏性を持つのに、なぜそれを正しく理解できないかという説明として)
例えると、「ある王様が大臣に、『汝が持つゾウの姿を盲人に説明させよ』と命じました。そこで大臣は早速に盲人を集めてゾウを調べさせました。
そしてその報告を王様が聞きました。すると
牙を触った盲人は、『ゾウは蘿蔔(らふく/大根の意)のようです』と答えた。
耳を触った者は『箕(み/穀物をふるう農具)のようです』。
頭を触った者は『石のようです』。
鼻を触った者は『杵のようです』。
足を触った者は『臼のようです』。
背中を触った者は『床のようです』。
腹を触った者は『瓶(かめ)のようです』。
尾を触った者は『縄のようです』と答え、だれ一人とゾウの正確な姿を報告した者はいなかった」という話があります。弟子たちよ、ここで言う「王」とは仏のこと。「大臣」は『涅槃経』。「ゾウ」は仏性。「盲人」は迷う人々を表しているのです。
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