緊縮財政論者や均衡財政論者は、国民からの税収だけで、国防、福祉、治安維持、インフラ整備などの国家運営

緊縮財政論者や均衡財政論者は、国民からの税収だけで、国防、福祉、治安維持、インフラ整備などの国家運営をやれと言っているのですか？
それって完全に江戸時代のお殿様の発想では？封建主義的ですね

No.1 回答者： Dendrocacalia 回答日時： 2023/10/28 04:46

ご質問自体が間違っている。

国家予算の、一般会計と特別会計の違いをご存知ないのでしょうか。
「国民からの税収」は一般会計の収入だ。一方、「福祉」や「インフラ整備」は特別会計になっている部分がある。たとえば財政投融資を収入にして、有料道路や空港や港湾などの整備に支出する。
財政投融資というのは税金ではない。国の信用で預かったお金である。昔は郵便貯金や簡易保険など（国営事業だった）。今は財投債。
預かったお金だから、後日お金を返さなければならない。そこが税金との違いである。国は、特別会計を通じて有料道路などに投融資して、通行料などで回収して、後日返すわけである。

また、「国防」や「治安維持」はいわゆる小さな政府の機能であって、これを税収で賄えないようなら、話にならないじゃん。
一方、「大きな政府」の機能、すなわち福祉やインフラ整備などであるが、これは税収だけでは賄えないこともある。そこで、前述のように財政投融資、または国債、市民の掛け金なども活用するのである。

以上、緊縮財政策をとるか積極財政策をとるかということ以前の、基礎的な話を述べました。