なぜ、キリスト教においてのみ(ユダヤ教にもイスラム教にもなかった)原罪が現れたのでしょか？

Question

キリスト教は、原罪の観念を持っています。
この観念は、先発のユダヤ教にはなかったし、後発のイスラム教にも受け継がれなかったですね。

質問は、なぜ、キリスト教においてのみ(ユダヤ教にもイスラム教にもなかった)原罪が現れたのでしょか？

hondarawa · Accepted Answer

キリスト教で言うところの原罪とは、要するにイエスキリストを処刑した事です。
つまり、神の子であり、救世主として神の王国を実現させるべく地上に遣わされたイエスキリストを、あろうことか十字架にかけて処刑するという罰当たりな行為が、人類の原罪です。
宗教的、哲学的にまどろっこしく説明され、あまり明言される事が少ないので、わかりにくいですが、要するにそういう事です。
原罪の説明に、よくアダムとイブの楽園追放が取り上げられることが多いですが、これは後付けの理屈です。当時のキリスト教徒にとって、そんな昔の話はどうでも良いことでしょう、宗教とは実際は自分たちの目の前の現実の説明に神話や経典を持ち出すものです。自分たちの教祖が処刑されてしまうと言う、ありうべからざる一大事に直面して、その信じがたい現実を説明するために、原罪が持ち出されたのです。
ここからキリスト教のその後の方向性というか、性格が決まったと言えます。だからキリスト教のシンボルは、十字架というイエスを処刑した刑具なのです。
それで、教祖を処刑された弟子たちは、これを一部の不心得もののの犯罪ではなく、人類全体の大罪と解釈したわけですが、みんなの責任という事で、その意味で博愛主義と言えないことも無いと思いますが、そう解釈しなければ、不信心者への敗北という事にもなりかねない面もあります。そこでイエス様が全人類の原罪を背負って天に召された、という話にもなるわけです。
そして、イエスが処刑された事によって、彼が生きていれば当然実現された筈の神の王国は無期延期となり、為に苦しみに満ちたこの地上で人々は生きていかなければならなくなったという訳で、これでキリスト教徒もまた苦しまなければならない現実の説明として、ちゃんと理屈があいます。
ユダヤ教やイスラム教に原罪の考え方がない、というのはあたりまえの事で、彼らにはイエスの処刑なぞ関係ないことだからです。
また、初期キリスト教、イエスの生前にもそのような考えが無かったというのも、当然のことです。

suzumenokox · Answer

典型的宗教という楔の位置にあるのがユダヤ教で
創世記のコアのエピソードを中心にして
悲劇を繰り返すな、というのがそのコンセプトだと思います。

そのあとの仏教、キリスト教、イスラム教というのは
そのためにどうする必要があるかという知恵を
原罪と八正道というものを中心に据えて
開拓していったということになっていると思います。
時代の臨界点、取り巻く社会環境の限界
というものがある中で・・・。

仏教は八正道、キリスト教は原罪
というものが前面に押し出されている。
その次のイスラム教はその関係に気がついた
マホメットが起点となった宗教です。
すでに言われている八正道、原罪には触れずに展開した
ということで
ユダヤ教キリスト教イスラム教の中では
キリスト教で原罪が強調されているだけ
という結果になっているんだろうと思います。

tanzou2 · Answer

全知全能の神がいるのに、この世は矛盾に
満ちているのは何故？

それは、人間が罪を犯したからだ。

じゃあ、生まれたての赤ちゃんが死ぬ
ことがあるのはどうしてなんだ。
赤ちゃんは何もしていないだろう。

これを説明するために、原罪、という
概念を作り出したのです。

ユダヤ教では
神は我々に試練を与えているのだ。
どうして我々なんだ。
ユダヤ人は選ばれた民だからだ。

と、いうことで原罪は必要
ありません。
他の理屈で説明出来ます。

イスラム教では、人類全体の罪、という
概念に到らず
個々の人間に対する個別の責任
になります。

赤ちゃんが死ぬのは、親に問題が
あるのだ。

こうした、物事のつじつまを合わせるための
概念を「道具概念」と
いいます。

1paku · Answer

原罪＝エデンの園で禁断の果実を食べたこと。で、その結果、神から離れ、いろいろな失敗をするようになったということです。
聖書の前半、旧約聖書は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教共通ですから、当然、その概念も共通のはずです。
キリスト教では、イエスの死により、原罪を償ってリセットが可能になる可能性を示唆しています。そのため、イエスの重要性＝イエスが償う原罪も強調されます。イエスの重要性を認めないユダヤ教、イスラム教では、その分、原罪をスルーしています。

lv4u · Answer

ネットでちょっと文献を調べてみました。

すると、「原罪の概念」は、ユダヤ教にも、初期のキリスト教にも無かったそうです。
ただ、「エデンの園で犯したイブの罪」ってのは、どちらにもあるので「罪」の概念は存在していた。
後世において、医学が進んで、病気と遺伝の関係が分かってきたことで、アダムとイブの罪が、全人類に「遺伝」しているという、反日の韓国人が考えるような思想が誕生したようです。

これって、育った生活環境で育った方が、殺人などの犯罪を犯したとき、「親が悪い」っていう考え方を拡張していったようなものかもしれませんね。

なぜ、キリスト教においてのみ(ユダヤ教にもイスラム教にもなかった)原罪が現れたのでしょか？

キリスト教で言うところの原罪とは、要するにイエスキリストを処刑した事です。

典型的宗教という楔の位置にあるのがユダヤ教で

全知全能の神がいるのに、この世は矛盾に

原罪＝エデンの園で禁断の果実を食べたこと。

ネットでちょっと文献を調べてみました。

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