
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
回教というのは、イスラム教に対する中国での呼び名です。
これは中国におけるイスラム信者の多くがウイグル人(回 糸乞・・この2文字目は糸へんに乞という字です)であったことに由来します。つまり、回教という呼び方は「ウイグル人の宗教」という意味であって現代の三大宗教の一つであるアラブから始まり世界に広まったイスラム教そのものを指す言葉ではありません。これが、外交的配慮(もしそれがあるとしたらですが)の意味であると思います。また、歴史用語としてはキリスト教を耶蘇教と言ったり、ゾロアスター教を拝火教と言ったりすることもあります(この他にもいろいろあります)が、現代ではそれぞれカタカナで示す方が普通だと思います。ですから、わざわざ回教という古い言い方をする必要があるとは思えません。
「イスラム教」と呼ばれたいという要望を出した団体がどのようなものであるか、私は知りませんし、納得できるお答えではないと思いますので「自信なし」とさせていただきます。
いえいえ、十分に納得いきました。ありがとうございます。
>回教という呼び方は「ウイグル人の宗教」という意味であって現代の三大宗教の一つであるアラブから始まり世界に広まったイスラム教そのものを指す言葉ではありません。・・だったとは・・。
どの辞書を見ても、世界史の辞書でさえ、回教=イスラム教でした。
No.5
- 回答日時:
>では中国であっても回教徒は餃子を食べないんでしょうか?それとも豚肉以外の肉を使うんでしょうか?
これについては【清眞】のスイトンのような物しか食べた事がなく、餃子はNHKのテレビ番組で見ただけなので概要を書くと、
トルコ系のウイグル族の主食は[ナン]で、その点アラブ系の人の主食と共通していて[トヌール]という焼き竃(カマド)の内側に
貼り付けて焼きます。 (何かインドのタンドーリに似ていますが)
面白いのは後述する周達生氏によると、この[トヌール]は北京ダックを焼くカマの原型に影響したのだと主張されているのです。
ウイグル族が作る小麦料理では他に饂飩(ウドン)状の麺條(ミェンティアォ)、餃子状の物、ワンタン状の物、その他菓子類などで
汁物の場合、肉は当然ながら羊の肉で、スープ類も羊肉とネギというような単純なものが多いようです。
*餃子、ワンタン(化石?)などの出土品が、かなり以前新聞に紹介されましたが、今はウルムチの博物館に展示してあるそうです!
____________________
この関係の第一人者は、国立民族学博物館教授の周 達生先生で下の【中国の食文化】に詳しく載っています。
中国の食文化:
http://www.sogensha.co.jp/mybooks/ISBN4-422-2101 …
ユウ麺の話:http://www.saitamaya.net/carlos/chaina/1.htm
>NHKのテレビ番組で、餃子について、私も見た記憶があります。もう一度見たいです・・。
始めの質問からあらぬ方向へいってしまいましたが、Eivisさんの博識と丁寧なご回答に感謝して・・これで締め切りたいと思います。ありがとうございます。
No.4
- 回答日時:
ご要望により#3の補足をいたします。
>「伊斯蘭教」の字をあてているのは・・中国語での話ですよね。
はい、その通り中国語での話です。。。書き残した事を加えると・・・、
「回」という字、この一文字だけでも前後の文章のニュアンスで、回族(ウイグル人など)を指す場合があります。
【回】hui(北)/wui(廣)・・・●中国少数民族名。 即“回族”。 又称回回。 散居中国各地。 使用漢語文。 多信「伊斯蘭教」。
【清眞(清真)】明~清の時代に中国「伊斯蘭教」の学者が紹介した教義には「清浄無染」「眞乃獨一」とあって、回教(イスラム教)を
【清眞教】そして中国にある回教寺(イスラム寺院)を【清眞寺】といい、福州、厦門(アモイ)など福建省に多く見られます。
_______________________________
*[福建州]にかぎらず[上海]などでも小食堂で【清眞】と看板を掲げているところは、[豚肉]を使わない回教徒の為の食堂です。
だいぶ話がそれるかもしれませんが・・ご回答していただいた内容に興味をもちまして・・
>[福建州]にかぎらず[上海]などでも小食堂で【清眞】と看板を掲げているところは、[豚肉]を使わない回教徒の為の食堂です。
では中国であっても回教徒は餃子を食べないんでしょうか?それとも豚肉以外の肉を使うんでしょうか?
No.3
- 回答日時:
#1にしっかりとした回答があるので、雑談として聞いてください。
私の子供の頃戦前から戦後のある時期まで、イスラム教の事を[フイフイ教]と言っていたんです。
中国語の[回]の発音が(hui)だからです。。。因みに現在は回教は[伊斯蘭教]の字を充てています。
一方、回(糸乞)ウイグル・・・回の字を「ウイ」と発音するのは、日本に入ってきた時代の中国での発音が「ウイ」だったためと
考えられ、広東語では現在も(hui)でなく(wui)と言います。
No.2
- 回答日時:
こんにちは。
「イスラム教」と「回教」の話は、aminouchiさんのおっしゃった通りですが、イスラム教絡みの表現で、制限があるものをもう一つ思い出しました。
何かの“中心地”という意味で、「○○のメッカ」という表現をすることがありますが、「我々の聖なる地の名前を比喩に使うのはけしからん」と、イスラム教徒団体からクレームがつき、“要注意表現”~事実上、世間でいわれる“放送禁止用語”~に指定されるようになりました。
「中心地」「賑わっている」といえば、否定的な意味もなく、むしろ良い意味であることが多いのですが、信者にとってはそういうふうには捉えられないようです。世の中にはいろんな価値観があるということですね。
depressionさん、回答ありがとうございます。以前にも回答いただきまして・・感謝いたします。手元の資料(NHKのもの)には、「メッカ」は「イスラム教以外に関して使うのは抵抗感がある」とあります。だから「事実上の放送禁止用語」なんでしょうね・・(?!)じゃあ、なんて言い換えるようになったのしょう。(知りた~い)
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