
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
「発音しやすくする」「発音しやすいように変化する」という「音便(おんびん)」の一種です。
「何故」という論理性や規則性はなく、「言い習わし」「慣習」によるものがほとんどです。
「言う」→「言いて」→「言って」
「行く」→「行きて」→「行って」
「読む」→「読みて」→「読んで」
「商いをする人」→「あきびと」→「あきうど」→「商人(あきんど)」
「仲立ちをする人」→「なかびと」→「仲人(なこうど)」(「なかんど」とは言わない)
音便は「音そのもの」が変わりますが、お示しのものは「濁る」というもので「連濁(れんだく)」と呼ばれるものです。
特に人名や地名では、したりしなかったりと法則性がありません。
山崎:「やまざき」「やまさき」
中島:「なかじま」「なかしま」
茨城:茨城県人は「『いばらき』だ。濁らない」とムキになります。
音便
↓
https://kids.gakken.co.jp/jiten/dictionary015006 …
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E4%BE%BF
連濁
↓
https://www.tokai-tv.com/kuugenzetsugo/20130130_ …
yhr2さま
ご回答ありがとうございます。
たしかに人名や地名は例外が多いですね。
また、貼り付けて頂いた先で、例外が多いこと、また、昨今は連濁が減っていっていることがわかりました。
No.7
- 回答日時:
連濁に首尾一貫した規則性はありません。
濁る語・濁らない語、それぞれいろいろな傾向があって、それに該当するものだけが、そのルールに則っていると言える程度です。
----------
参考
『国語学大辞典』
(国語学会編、東京堂出版、昭和55年9月30日初版)
連濁 れんだく
「人<ひと>→こびと・たびびと、た(完了辞)→飛<と>んだ・研<と>いだ」の如く、複合語や文節構成において後続語の語頭清音が濁音化すること。
もともとは法則的な結合音変化としての同化現象だったはずだが、現代語ではむしろ形態音韻論的現象である。
外国語で認められる語中尾無声子音の有声化と比べても、いろいろ異質であり、いわゆる「euphoniousな日本語」(ホイットニーの説)の特徴的現象とみられるが、そう言えば、清濁の対立自体、日本語的な概念である。
【術語】〈略〉
【連濁の条件】
現代語における連濁の条件は複雑だが.それでも、下記(1)―(3.1)の如き傾向性がある程度認められる。
(1) 熟合的頻(慣)用度の低い語形は、当然の事ながら連濁が起こらない。
(1.1) この事は、またアクセント型とも関係する。
例えば、京都語で下降型の語は連濁形が少なく、上昇型の語はそれが多い。
カンスル(関)―カンズル(感)、
ソンスル(損をする)―ソンズル(そこなう)、
ショオスル(称)―ショオズル(生)、
メエスル(瞑)―メエズル(命)、
カンシャ(感謝)―カンジャ(患者・間者)、
カンショ(甘藷)―カンジョ(漢書)など(傍線部が高い音)。
ただし、漢語サ変動詞以外の場合は例外が多い。
(1.2) 一般に漢語は和語より連濁形が少ない。
例えば、和語は撥音のあとでは原則として連濁するが、漢語の場合は非濁形がかなり存する。
噛<か>ンダ・神田<かんだ>―簡単<かんたん>・干拓<かんたく>など。
(2) 語性の問題として、擬声語の類はおおむね連濁が起こらない。
例えば、
サンサン(と照る)―サンザン(負ける)、
カラカラ(と鳴る)―カラガラ(命~)など。
(2.1) 用言と用言の複合は連濁形が少ない。
例えば、
攻<せ>メ取ル―セメドリ、
乱<みだ>レ咲<さ>ク―ミダレザキなど。
(2.2)
(a) 前部が後部に対する目的格のものは、連用修飾格のものより連濁し難い。
例えば、
画書<えか>キ―筆書<ふでが>キ、
飯炊<めした>キ―水炊<みずだ>キ、
屋根葺<やねふ>キ―藁葺<わらぶ>キなど。
(b) 前部と後部が対等の資格で連なるものは連濁し難い。
例えば、
田畑<たはた>―麦畑<むぎばたけ>、
草木<くさき>-若木<わかぎ>など。
(3) 音的関係から見て、撥音の直後が最も連濁し易く、長音の直後がそれに次ぐ。促音の直後では濁らない。
例えば、
飛ンダなど撥音便形ではタ―テが必ず濁るが、問<と>ウタ・稼<かせ>イダなど母音的音便(長音を含む)では清・濁両形がある。取ッタなど促音便のあとでは濁らない。
また、前記漢語サ変動詞において、撥音を含むものは、京都アクセントの上昇型でも高平型でも濁るが、長音を含むものは上昇型の場合のみ濁る。撥音・長音を含むもの以外は濁らない。
例えば、
コンズル(混)―コオスル(抗)、
コオズル(講・昂)―アイスル(愛)・ケッスル(決)など。
(3.1) 後部成素の第二拍が濁音の場合は連濁しない。
例えば、
大風<おおかぜ>-大空<おおぞら>、
藁屑<わらくず>―藁靴<わらぐつ>など。
なお、「気質<かたぎ>・体<からだ>・言葉<ことば>」等、第三拍以下が濁音の語が後部成素になった場合も、ある程度これに準ずる。
つまり連濁が起こり難いようであるが、「水際<みずぎわ>・水鳥<みずどり>」等、前部成素最終拍の濁音は連濁を妨げない。
【変遷】
古い時代においては、もう少しはっきりした連濁条件の認められる場合もあったらしい。
現代語では、撥音の直後で連濁しない漢語がかなり存するが、『日葡辞書』や平曲譜本の例「前世<ぜんぜ>・凡夫<ぼんぶ>・元服<げんぶく>・心中<しんぢゅう>(心の中)」などからすれば、かつては、撥音の直後では連濁するのが原則だったと考えられる。
なお、右記文献その他からすると、いわゆる長音形でも、「養子<やうじ>・両方<りやうばう>・平氏<へいじ>・青天<せいでん>」など中国原音のng韻尾を含むものは、かつて連濁形が原則だったらしい。韻尾を含むものは、かつて連濁形が原則だったらしい。それぞれ「ウ」「イ」と表記されていても鼻音的な発音だったのだろう。
そう言えば現代語でも、「生<しょう>ズル・通<つう>ズル・命<めい>ズル」などng韻尾出自の漢語サ変動詞は連濁形が多いが、その名残と見るべきか(「表<ひょう>スル・有<ゆう>スル・制<せい>スル」などの場合はng韻尾出自でない)。
勿論一方では、「牡鹿<おじか>・僻事<ひがごと>・手書<てが>キ」など現代語の連濁形にも、前記文献類で非連濁形のものが相当存する。
要するに、ある時期における音声同化現象としての連濁は、かなり整然たる法則性を有していたが、時代と共に、一方では語の頻(慣)用度が進んで連濁が起こり(手書<てが>キ)また一方では文字にひかれて濁らなくなったり(両方)、同音異義語を避けるための清音化が起こったり(心中<しんちゅう>)、その他諸々の事情が重なって、現代語の如き複雑な状態になったと考えられる。
連濁の歴史については、これを語の複合度と共に発達してて<ママ>きた現象と見ず、語中尾の濁音が、語頭の清音と補い合う分布を示していた原始日本語の音声法則が崩れ、形態音韻論的性格の現象として名残を留めたものとする説もあるが、原始日本語で語中尾清音が無かったかどうかは問題である。
なお右記に関連して、現代、奥羽はじめ辺境諸地域には、「柿<かぎ>・的<まど>」など、語中尾カ―タ行子音が原則として有声化する方言もあるが、これはいわゆる連濁とは異質である。また、「一羽<いちわ>・十羽<じゅっぱ>」(cf三羽<さんば>)の如き現象も、何らかの意味で連濁と関係するが、それぞれ、連濁よりもはるかに音声的な現象である。 〔奥村三雄〕
真魚さま
ご回答ありがとうございます。
貼り付けて頂いた文は、わたしには難度が高いです。
「規則性が無い」ということはわかりました。
No.4
- 回答日時:
daaa-さま
ご回答ありがとうございます。
貼り付けて頂いていた先は、基本ルール以外のことが書いていなかったのです。
基本から外れることもあるのですね。
No.1
- 回答日時:
白熊や黒熊は清音だけど
灰熊、灰色熊は濁音ですね
和語+和語は連濁する という原則があって
それに対して、和語+和語でも連濁しない例外もある
でその例外にも例外がある・・・・
って感じでしょうか
論理的に作られた人工的な言語ではないので、原則は有るけど習慣として例外が出来上がるということなのかも知れませんね
それ考えると、また眠れなくなっちゃう
by 三球師匠
trajaaさま
ご回答ありがとうございます。
例外もあるのですね。
なぜ連濁するのか…は法則を考えると推測できますけど、なぜ連濁しないのか、というのに興味があったのです。
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