飛行機の緊急降下。

JAL機が緊急降下したそうですが、飛行機の緊急降下とはどのくらいの割合（一分あたり何フィート？）で降下するものなのでしょうか。（角度で言うとどのくらい？）

また、通常の降下率はどのくらいのなのでしょうか。

No.5 ベストアンサー 回答者： jedimaster 回答日時： 2005/05/10 15:22

さまざまな要因で変化するので、一律にひとつの数字を挙げることはできません。

降下速度は通常訓練では約30000feet以上ではMmo(運用最大マッハ数)、それ以下ではVmo(最大運用速度)を使いますが、機体構造の破損が大きい場合にはこれより小さい速度を使います。巡航速度からMmoに加速する間は、降下率も降下角もきわめて大きくなりますが、Mmoで定常降下に入ると最初の角度より浅くなり、MmoからVmoに変わるとそこでまた角度が変わります。Vmoでの降下中は、IAS(指示対気速度)一定での降下となりますが、その場合TAS(真対気速度)は高度の低下とともに減少しますので、降下角は浅くなる方向に連続的に変化します。さらに、速度は対気速度なので、降下中に風が変化すれば(通常、20000フィート以上高度を変更すれば100ノットを超える風の変化があります)、地面に対する見かけの降下角/率も大きく変化します。また、機体重量も降下角/率に影響します。意外に思われるかもしれませんが、重重量では同じ速度を使った場合、降下角/率は浅く(降りにくく)なります。

このようなわけで、正確にひとつの値をお答えすることはできません。
B747の場合、概略ですが

降下率
最大 10000～12000feet per minute
定常 8000～9000feet per minute

降下角
最大 12～13度
定常 9～10度

なお、通常運航での降下率は、これらの約3分の1ぐらいです。
また、降下角とは地面に対する Flight Pathの角度であり、地面に対する機首角度ではありません。機首角度は上に挙げた角度より、1～2度Upになります。(Angle of Attack)

No.6 回答者： jedimaster 回答日時： 2005/05/10 15:26

>現在の酸素マスク、乗客用はボンベではなく、化学反応で酸素を発生させるのであまり長い間は持ちません。

数分で降下させる必要があります。

これは機種により違います。
Chemical Generatorを使う機種、たとえばBoeing767では、持続時間は15分程度ですが、B747ではOxygen Bottleから酸素が供給されます。ただし持続時間は似たようなもの(乗客数により大きく変化する)です。

No.4 回答者： alsas 回答日時： 2005/05/10 09:56

緊急降下は10000ftまで2～3分で降下するそうです。

10000ft/分近くになりそうです。
角度は30度までしか目盛りがないようですのでそれくらいでしょうか。
通常の降下率は1000～2500ft/分くらいで3～4度くらいだそうです。
かなり前、中華航空のB-747SPがエンジンが一発停止したことに気がつかずオートパイロットままで失速しほぼ垂直に降下して回復したと言う事故がありました。

No.3 回答者： Kon1701 回答日時： 2005/05/10 00:39

今回とは別の与圧が失われた事故では、最初は3000ft./minで降下させたそうです。

現在の酸素マスク、乗客用はボンベではなく、化学反応で酸素を発生させるのであまり長い間は持ちません。数分で降下させる必要があります。

角度・・・どのくらいでしょうね。軍用機とは違うのでそんなにおおきくはないでしょうけど。着陸時はだいたい3度程度ですね。
なお、速度を落として降下する場合、機体は水平のままでも降下できます。これだと、あまり怖さを感じないでしょうね。
緊急降下、エンジンを絞ってスポイラー（空気ブレーキみたいなもの)を立てて降りるようですが、逆噴射を使った例もあるそうです。エンジンは大きく揺れ、怖かったとか・・・。

No.2 回答者： noname#25358 回答日時： 2005/05/09 13:29

（すいません。

747 の最大翼面加重は 0.7t/m2 でした。回答とは無関係なところで恥じかいた(^_^;）

No.1 回答者： noname#25358 回答日時： 2005/05/09 13:27

　「自信なし」ですが、せっかく計算したので聞いてください(笑)

　以前ニュースで、「ジャンボジェットは上昇／下降角を５度も取れば異常だ」と言ってたような覚えがあります。
　もしこの数字が機体の最大性能だと仮定すると、 400km/h のとき 4850feet/min の下降が可能ということになります。

　しかしながら、最大翼面加重が 1.2t/m2 にもなる機体で、まさかそこまでやんないだろうと思うので、もし仮にそんな馬鹿みたいな性能を発揮できたとしても、実際にやるのは精々が 2000feet/min くらいじゃないでしょうか。
　もっとも、それでも乗ってる人間は相当怖いと思いますけどね(笑)