
ソクラテスほどの賢人が、こと配偶者選択の際、なぜクサンティッペなどという悪妻を選んでしまったのでしょうか?
また、ソクラテスにはもう一人、ミュルトーという妻がいたそうですが、この女性がどういう人物だったのか調べたのですが結局分からず仕舞いでした。この女性はどういう人物だったのでしょうか?
彼女との結婚がクサンティッペに悪影響を及ぼしたのでしょうか?例えばこれはあくまでも想像ですが、ミュルトーがあまりにも美しく賢い女性だったためにクサンティッペが嫉妬に狂った、とか……?
なんだかちっとも哲学的でない質問で申し訳ありません。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
こんばんは。
今、手元の本を繰ってみましたが、ミュルトに関する記述は「息子を二人生んだ」だけですね。穿って考えるに、「他に特筆する程のものはない女性である」と見るほうが、しっくりくるような気がしますが・・・
クサンティッペに関しては、私はそこまで悪妻では無かったと思うのですが・・・実際にプラトンの著書に記述しているクサンティッペ像は、そんなに異常性を感じません。
後世の書物に「水をぶっかけた」なんてスキャンダラスにかかれた事で、悪妻のイメージが定着してしまいましたが、クセノフォンの著書などでは「直情型の女性」である事は書かれているものの、直情型の母に腹をたてていた長男に対し、「子が病の時は必死で癒そう努め、子が不自由せぬように家庭を必死で守る、こんな母親に対して腹を立てるなら、お前は善き事に対して腹を立てるのと同じだ。」と、戒める部分があります。
考えてみれば、後世に名の残る素晴らしい哲学者であったとは思いますが、家庭人としては、本業の石工は放り出して町の中を徘徊している、稼ぎの悪いダンナです。
少しばかり気性の激しい女性ならば、「このひょうろくだま!」くらい言いながら、ガミガミ怒るのは当たり前のような気がしますよ(私でもしそう・・・(苦笑))
それでもクサンティッペは家庭を守り、子供を慈しみ、ソクラテスの最後には涙を流し、ソクラテスから労わられています。
二人にはかなりの歳の差があったでしょうが、それでも慈しみの心はお互いに持っていたのではないかと思いますよ。
私見ですが・・・ご考察の一部に加えていただけたら幸いです。
「ソクラテスの妻」と言えばもはや「悪妻」の代名詞ともなっていると思っていたのですが、実際はそんなこともないんだということを初めて知りました。ありがとうございました。
実はソクラテスに毒入りの飲み物(ワイン?)を飲ませたのもクサンティッペの仕業だったという誤解もしていたのですが、おかげでクサンティッペに対する濡れ衣(?)も晴らせました。
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