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今から十年前、参院の「一票の格差」是正に向けた、与野党選挙制度協議会の座長を務めた自民党の脇雅史(わきまさし)前参院幹事長が「参院自民党よ目を覚ませ」と言った頃と、全く変わりませんね?
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脇氏、選挙制度改革で自民全参院議員に「目を覚ませ」 執行部は「何を言っているのか…」
2014/9/27 05:00

 参院の「一票の格差」是正に向けた与野党選挙制度協議会の座長を務めた自民党の脇雅史(わきまさし)前参院幹事長が「参院自民党よ目を覚ませ」と題し、選挙制度改革に消極的なのを批判する文書を自民党の全参院議員に配っていたことが26日、分かった。これに対し、溝手顕正参院議員会長ら参院執行部は黙殺する構えだ。

 脇氏が文書を配ったのは24日。最高裁が平成24年に「違憲状態」と判断した、「一票の格差」が最大5倍となった22年の参院選を引き合いに出し、「参院は、国民に対して一日も早く、抜本的改革の姿を明らかにする責務を負っている」と明記した。

 その上で「参院自民党のかなりの数の議員がこのことを自覚していないのは、恐るべき怠慢だ。一刻も早く自覚すべきだ。そうでなければ、参院自民党は国民の支持を失い、政治は再び混乱を引き起こすこととなりかねない」としている。

 溝手氏は26日の執行部会で「着実に議論を進めていきたい」と語ったが、脇氏の文書に関しては、産経新聞の取材に「ノーコメント」。周囲には「何を言っているのか分からない」と不快感を示した。

 参院自民党は24日に幹部らで協議したが、脇氏が示した、合区対象を22府県から10県に減らした案にも反対意見が出た。10月31日の次回の与野党協議会で自民党案を示す予定だが、見通しは立っていない。

 与野党協議会の新座長も決まっていない。座長は協議会メンバーから山崎正昭参院議長が指名して決まる。溝手氏は19日、脇氏の座長辞任願提出を待たずに、脇氏をメンバーから外す変更届を参院事務局に出した。(村上智博)

https://www.sankei.com/article/20150904-LC34RFER …

脇雅史・前自民党参院幹事長が檄白 「参院自民党は死んだ!」 
2015/9/4 11:45

脇雅史参院議員

 自民党の迷走が目立った参院の「一票の格差」是正をめぐる選挙制度改革。自民党会派を離脱して改正公職選挙法に反対した脇雅史前参院幹事長は、終始自己保身が目立った古巣を「参院自民党は死んだ」と痛烈に批判。

最高裁判決を軽く見る参院執行部を「法の支配でなく『阿呆の支配』」とも皮肉る。参院自民党が3大派閥の重鎮に支配される構図など、来年の政界引退を控えた立場ならではの激辛トークを炸裂(さくれつ)させた。

 平成24年の最高裁大法廷判決では、22年参院選を「違憲状態」と断じ、立法府に対し、現行の都道府県単位の選挙区にこだわらない抜本改革を求めた。脇さんはこれを受け、各党による参院選挙制度協議会の座長として、最終的に10選挙区を5合区する改革案をまとめたが、身内であるはずの溝手顕正自民党参院議員会長が受け入れを拒否。脇さんは座長どころか参院幹事長職までも更迭された。

 「周囲からは『そんなに突っ張らないでもいいじゃないか』とも言われましたが、自分の信条に照らして変なら変だと言うしかない。今思えば、溝手さんは最初から抜本改革をする気がなかったのですよ。

 合区には、自民党内から「地方の声が届かなくなる」と反発もおきた。

 「私も都道府県単位の選挙区は大事だと思っていますよ。でも最高裁が明確に違憲判決を出し、抜本改革を求めたのなら、立法府は有無をいわず改革しなければならないのですよ。憲法は三権分立を規定し、国会議員は憲法順守義務があるのですから。

 ただ今回、自民党は最終的に、2合区を含む「10増10減」案を成立させた。最低限ですが最高裁の求めに応えたのでは。

 「新しい制度には『合理性』が必要なんです。私の座長案は、日本の総人口を改選定数で割った『標準数』を基準に、各選挙区の人口が標準数の2分の1を下回ったら合区と定義しました。しかし、今回の「10増10減」案をみると、人口約78万人の徳島県は合区となりましたが、約80万人の福井県は単一選挙区が許されました。そこに明確な合理性はない。最高裁でこんな理屈が通るかね」

 脇さんは、今回の「10増10減」案について、別の問題点も指摘する。

 「今回の改正公選法の付則には、31年の次々回参院選までに『選挙制度の抜本的見直しについて引き続き検討し、必ず結論を得る』と明記されました。これは罪が重い。

事実上、今回は抜本改革でないと認めたんですよ。前回の改正公選法でも同じ文言が入っていた。しかも『必ず』と書くなんて…。

道路交通法に『必ず速度制限を守ること』なんて書きますか。法律はそれだけで『必ず』なんですよ。自分たちがいかに法律を無視しているかが透けてみえます」

 脇さんが最も批判するのは、溝手さんが公の場で「(新制度を)できるだけ仲間が生き延びるようにするのも私の責任と思った」と言及したことだという。

 「胴元がこれを言っちゃ終わり。執行部は本来、定数削減となる対象者に『甘えるな』と突き放すべきであり、最高裁の要請をねじ曲げても『俺たちが助ける』と言うなんて本末転倒です。民間企業なら、自分が入社した企業が倒産することもあるでしょう。参院議員だって、選挙制度改革をめぐり厳しい判決が続出しているのは、出馬前から分かっているはずです」

 「溝手さんは参院自民党の議員総会で、制度改革をめぐる私の質問に『自民党にとっていい案は何かを考えている』と答えました。自分たちに都合のいい制度にしようなんていう精神が、そもそも病んでいるんですよ。安倍晋三首相は安保法案の審議で、憲法学者より最高裁判決を尊重する趣旨で『法の支配』の重要性を説きましたが、参院の選挙制度改革は関係ないんでしょうか。まるで『阿呆の支配』ですよ」

 参院自民党で、脇さん以外に執行部をいさめる議員はいなかったのですか。

 「個々の議員は結局黙るんですよ。『都道府県単位を残し、地方の声を重視しろ』という抗弁も、自分や仲間の保身が核心にあることを明け透けに聞きます。だから、この人たちと一緒に仕事をする気持ちは消えました。向こうは追い出したつもりかもしれないけど、私は参院自民党を見放したのですよ」

 最近は、脇さんのような骨のある政治家が減りましたね。

 「全体的に政治家の質が落ちていると思う。それに釣られて官僚の質も落ちる。自分より国家国民のためになればいいというのが政治家じゃないかね。今は逆に自分の身だけを考えて黙っている。だから参院自民党は死んだのだ」

 脇さんは最後に、長年参院自民党を牛耳ってきた「3派連合」の弊害を語り出した。3派とは、最大派閥の参院細田派、脇さんも所属した同額賀派、第3派閥の同岸田派のことだ。

 「『AMK』って知っていますか。
Aは額賀派(平成研究会)の青木幹雄元参院議員会長、
Mは細田派(清和政策研究会)会長だった森喜朗元首相、
Kは岸田派(宏池会)名誉会長の古賀誠元幹事長です。

参院には、この3人を後ろ盾に3派の言うことを聞いていればいいという風潮が根強い。AMKも、いまだに色々な情報が集まるので面白く、現役に口出しを止めません。この悪循環は断ち切った方がいいよ。現役も、ご意見お伺いはもう止めた方がいい」

 「政治家は常に使い捨てにされることを覚悟しないといけない。甘えるな。使い捨てが嫌なら国会議員にならない方がいい」

脇 雅史 WAKI Masashi

選挙制度協議会座長として昨年4月、議論を前に進めるために“たたき台”の案(注:22都道府県を「合区」して格差を1.83倍にする座長案)を提示し、各会派にそれぞれの案を出してほしいと求めた。自民党はびっくりして、最後まで案を出さなかったわけだが…。

格差是正、「合区」か「比例」しかない
脇 格差を是正するためには、「合区」か「比例」にするかの2つしかない。

私は国会議員の一人として、合理的に「合憲ですよ」と言えなければ、賛成できないと考えた。「それはちょっと真面目すぎるのでは」という人もいる。だが本業で法律をつくる立場の者が、立法過程で「真面目でない」というのはあり得ないでしょう。違憲立法になるような法案を提出する立場にはなりたくないと考えて、会派を離脱することにした。

——会派離脱の記者会見で、自民党議員らの日ごろの発言ぶりについて「順法精神の感覚が非常に乏しい」とまで指摘されています。

脇  ちょっとひどいのではないかと思う。よく総理が「法の支配」というが、私たちは3年前から「法の支配」によって抜本改革をしろと命じられた立場だった。だが、口だけで、実際はやらない。

衆議院に対しては当時、党の執行委員会で「自分(の身分)に関わるから第三者に投げるというなら、国会議員を辞めてしまえばどうか」とも申し上げた。どんな法律だって大なり小なり、自分にも関係する。関係すればするほど、そのことを投げ捨てて、国家国民のために大事なことを決めるのが国会議員だ。

昨年の9月に格差が2.5倍を切る座長調整案というのを出したのだが、結局自民党は乗ってくれなかった。抜本改革へのやる気がもともとなかったということだ。

A 回答 (2件)

一票の格差是正なんて、最初からやる気ないのは見え見えですよ。


既得権に関わることは、自民党の裏金つながりで、がんじがらめになっていますので、変えられないのです。
地方の声、などと言うなら、都会にもいるマイノリティーの声もそうです。
地方というマイノリティーだけが特別でも何でもありませんからね。
既得権をぶっ壊せない自民党だから、経済も旧態依然で、IT革命、DXも遅々として進まないですからね。全てつながっています。
そして、今回の裏金問題も、既得権が守られてしまっていますから、経済低迷が今後も続くことが確定したわけです。
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やる気がないんだから3年あろうがなかろうがやらないのはわかってました。

何をいまさらと。田舎有利を翻したら地元から突き上げ喰うから当たり前。ただこれ、立憲でも多分消極的だと思います。なんたって地方議員、あえていえば地方の有権者から腐ってんだから。
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