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田舎育ちなので「・・・ざあます」とか、「・・・ですことよ」などの表現を直接聞いたことがありません。TVドラマなどではありますが。もしかしたら外国文学の中で黒人奴隷が話している「・・・ですだ」みたいな文学でのみ使われる表現でしょうか。自分は使っている、あるいは、だれかが使っていた、という経験のある方はその方の職業や年齢、など教えていただきたいと思います。

A 回答 (9件)

もともと「ざます」は「ありんす」などと同じ、吉原でのくるわことばでした。

くるわことばというのは、全国各地から集まった遊女が地方の方言を話さないようにとの目的で出来た、遊郭の中だけの方言みたいなものです。
その遊女がお大尽に身請けされて奥様に収まったところから、東京の上流階級の婦人に広まったのだと思います。だから関西のほうに「ざます」を使う人がいないのもうなずけるところでしょう。
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この回答へのお礼

遊女が地方の方言をはなさないように、とは興味深い話ですね。質問してよかったです。ありがとうございます。

お礼日時:2005/05/15 13:05

ANo.8様の御回答を拝見して、またまたお勉強させていただきました!


「やくざ映画のさいころばくちの場面」・・・あっ!そういえば「よござんすか?よござんすね。入ります!」とかって藤純子が。
「東京の方言(下町の言葉)」というのは、その源流は、やはり山の手発なんでしょうか?
「ようございます」→「よござます」→「よござんす」という具合に。
どうも私は大阪の女なもんで、この辺よく知りません。成城に住まっている知人もいますが男性なので「ざあます」ことばについては、ついぞ伺ったこともなく。
ついでに「さいざんす」という昔のはやりことばを思い出してしまいました・・・。
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この回答へのお礼

「さいざんす」、ありましたね。左様でございます、といったところでしょうか。皆様に色々教えていただき、本当に楽しく勉強になりました。ありがとうございました。ちなみに私は四国の出身です。

お礼日時:2005/05/18 19:15

「ざあます言葉」とは『文末に「ざあます」という語をしきりに用いる言葉遣い。

〔東京山の手の有閑(ゆうかん)婦人が上品ぶってやたらに丁寧に言う言い方とされる〕』と辞書にもあるとおり、「ざあます言葉」と言う表現自体は上品ぶった人を揶揄するもので、あまりいい使い方はしません。
でもずっと以前は、本当に品のいい老婦人が使っているのを聞いたことがあります。
「ざあます」と言うよりは「ざます」に近かったと思います。
ところで「よござんす」は山の手言葉ではなく、下町の言葉、江戸言葉です。
「よござあます」では決してありません。
>実に粋な快活な垢抜けた雰囲気に感じられたようです
そのとおり、下町の粋な言葉なのです。
落語や時代劇にたびたび出てきます。それからやくざ映画のさいころばくちの場面でも出てきますね。
標準語は山の手言葉からできましたが、下町の言葉はある種、東京の方言みたいなものです。
余談が長くなり、申し訳ございません。
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この回答へのお礼

品のいいご婦人が実際に「ざあます」を使っているのを聞いてみたいです!ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/18 19:09

初めまして。


私個人は「ざあます」ことばを使う人を直接には存じないのですが一つ思い出した話があります。
私の出身校は地元では伝統のある「お嬢様」学園として知られているのですが、そこの初期卒業生(70代か80代のかた)の回想です。

その卒業生のかたが在校時、ある若き女教師が東京から赴任してきて、ある時、何かの用を言いつけられ、済ませてから職員室へ「先生、終わりました」と報告したら
「あそう。じゃ、もう帰ってよござんす」
と仰ったそうです。これが実に粋な快活な垢抜けた雰囲気に感じられたようです。
この先生は、そうすると山の手育ちのお嬢様だったのでしょうね。

私も「ざあます」ことばというと三角縁の吊り上がったメガネをかけて「そおざあますのよ、おっほっほっほ」
というイメージがあったもので、このエピソードを伺ったときは新鮮な感じがしました。

それにしてもANo.4のかたのアドバイス「吉原でのくるわことば」の御話、勉強になりました。
何かで読んだのですが江戸の頃、吉原の遊女出身の主婦が隣の主婦に挨拶して
「どうないましたえ」
と言ったら隣の主婦が
「どうないましたえ、こうないましたよ」
とイヤミたっぷりに返したとか。洒脱な雰囲気に対する妬みがあったそうです。遊女というと「苦界に沈んだ」とかって悲惨な印象があるのですが案外、堅気の主婦にないステイタスめいたものが付与されてたのかも知れないですね。

しかし蔑視の対象になるはずの遊女のことばが社会的に権力ある人の奥方に迎えられたことから深窓の令嬢や奥様方のステイタス感のあることばへと移っていったというのは単に変化することばという視点とは違った観点で興味深いですね。
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この回答へのお礼

夏目漱石の「こころ」の中で、「お嬢さんを私に下さい」「よござんす、さしあげましょう」という場面を思い出しました。「ようございます」、「よござんす」、「よござます」とも言うでしょうか。次々と面白いお話いただけるのでなかなか締め切れませんね。本当にありがとうございます。

お礼日時:2005/05/17 07:54

今現在、60代前半の方から聞いた話です。


水戸の徳川さんが戦後、華族の廃止例が出て茨城に戻ってきてご近所に住んでいたそうです。普段地元の人に話すときは、郷に入ればの伝に習い、茨城弁で話していたそうです。あるとき学習院の話をするだか何だかのテレビ番組に出演し、『…でございます』『…でございましたのよ』が省略され『…ざあます』『…でざあましたのよ』という話し方をしているのを見て、とてもびっくりしたと聞かされたことがありました。『で』がややはしょられ、短縮されたような言い方のようで、まったくいやみのない話し方だったと聞き及んでいます。料理の番組で阿部なおさん(?記憶不鮮明)など現在ご存命であれば80前後の方が、使っておられたと思いますが、丁寧語の表現が、どんどん短縮傾向にあるように思います。また女性が男性と同じことば使いをするようになっているようにも感じます。
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この回答へのお礼

確かに茨城弁とのギャップは大きいでしょうね。お料理の先生は多分あの方だ!と思い浮かびます。素敵な言葉使いだなあと思っていました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/17 07:42

自分が聞いたのでは、「そうざます」「そうざんす」って東京の山手のほうで使ってた方言らしい。

「ざます」は「ございます」のことらしいですよ。
戦前戦後の話です。筋金入りの山手のお金持ちはもう少ないと思うから、使う人も少ないと思う。
ちょっと、ソースがどこだったか忘れたんですけどNHKの下のサイトで読んだ。

で、明治政府が標準語を定めたのも、この山手の言葉が基礎になってるらしい。
そうすると、ざま巣が標準語でもおかしくないのかな~なんて、それを知ったときは思ったんですけどね。

参考URL:http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2005/index0 …
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この回答へのお礼

このコーナーは数回見たことがありますが、これは見逃しました。No.4のお答えと合わせて読むとますます興味深いですね。ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/15 13:11

まったく同じ疑問が、昔、朝日放送製作の探偵!ナイトスクープで視聴者からの依頼として出ました。



芦屋の高級住宅街なら居るだろうと思いきや、関西では使わないと言われ、結局、探偵は東京へ出向き、田園調布のバス停でバスを待つ、お歳を召したご婦人が使っていらっしゃいました。という結論だったと思います。

参考URL:http://www.asahi.co.jp/knight-scoop/
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この回答へのお礼

その番組は見たことがありませんでした。老婦人ということは、やはりもう死語になりつつあるということでしょうか。文学やドラマの世界では残してほしい気がしますね。貴重な情報、ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/14 21:57

こんばんは!


生まれも育ちも東京なので、地方性があるのかどうかはわかりませんが、いずれも、ずいぶん昔に聞いたことがあります。
言葉は悪いのですが、言葉の問題なのでズバリ書きますが、「ざあますババア」なんて表現があります。
たぶん、「ざあます」を使う女性には、気取った鼻持ちならないものを感じる人が多かったのでしょう。
オイエガラの良い人を何人か知っていますが、「ざあます」なんて、誰も使っていませんねー。
どちらかというと、成り上がり系の方々が無理に使っていたイメージはあります。
「・・・ですことよ」は、何となくわかります。付焼刃でなければ、比較的オイエガラの良い方々だと思います。静かに落ち着いて話す方々です。
ここでいう、オイエガラとは、「お爺様が○○大学の学長で、お父様が教授」とか、「お爺様は、日本で初めて○○をされた方で、お婆様は△△県の旧家出身」とか、そういうレベルです。
最近、東京の高級住宅街といわれるあたりを徘徊していると、高級スーパーなどで、幼稚園児くらいの子供が、「お母さま~」なんて母上を呼んでいる場に出くわすことがあります。こういう方々の共通項は、必ずといって良いほど、高級外車のおベ○ツとか、おB○Wに乗っているんです。
不思議と、年々、こういう方々が増えてるように感じます。
ちなみに、わたしの知るオイエガラの良い方々で、高級外車に乗っている方はいらっしゃいません。皆さん、国産車です。

職業とか年齢はわかりませんので、特徴を書きましたが、ご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

なるほど、「・・・ざます!フン!」というイメージが浮かびました。ざあます言葉はいまやお笑いに使われるのみでしょうか。いろいろ興味深い情報、ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/14 21:50

「兼高かおる世界の旅」でいつも兼高さんは「そうですのよ」「そうでございますの」とか話されてましたね。

懐かしい。
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この回答へのお礼

はいはい!そうでしたね。近いものがあります。あのころは海外旅行など一般的でなく楽しみに番組を見ていましたね。美しい声で美しい言葉を話されていました。ありがとうございます。

お礼日時:2005/05/14 21:42

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