『ライトノベル☆めった斬り!』では、ライトノベルであることのチェックポイントとして、社会的なテーマ、メッセージ性の欠如(p15)、というのが挙げられています。そこであえて、社会性のあるライトノベル、社会派ライトノベルのオススメを教えて頂けないでしょうか。その作品がどのようなテーマを扱っているのかも含めて、よろしくお願いします。
なお、『銀河英雄伝説』(田中芳樹)、『創竜伝』(田中芳樹)、『十二国記』(小野不由美)、『ザンヤルマの剣士』(麻生俊平)、『蓬莱学園』(新城十馬〔新城カズマ〕)、『タクティカル・ジャッジメント』(師走トオル)、『総理大臣のえる!』(あすか正太)、『氷菓』(米澤穂信)、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(桜庭一樹)は除く、でお願いします。
No.1
- 回答日時:
ライトノベルになるのかどうか…。
宮部みゆき
彼女の執筆しているミステリーはどれも社会派かと。
とてもテンポよく書かれている点ではライト(軽い)。
テーマ自体はどれも重みがある。
脚本家(ドラマなどのシナリオライター)
彼らの作品はとても動的で読みやすく、テーマも身近。
ドラマという手軽さからライト。
一番分かりやすいのは
ファンタジー、時代物、海外物 という区分けですね。
私が読みやすいと感じている規準からライト、としました。
後は、他の方の回答をお聞きしましょう。
回答ありがとうございます。
ライトノベルの定義については諸説ありますが、そうじゃない小説との区別については他に質問スレが立っていますし、ここでは『ライトノベル☆めった斬り!』にのっているようなもの、という程度の適当な定義付けでご容赦下さい。
宮部みゆきの作品は一般にライトノベルとは認識されていないみたいです。
『模倣犯』『理由』『火車』など、社会派ミステリーとしての傑作は広く知られているところですし、私も大好きですが。
ただ、『ドリームバスター』は『ザンヤルマの剣士』に近いものを感じますし、漫画化もされてる『ブレイブ・ストーリー』なんかもライトノベルっぽいとは思いますが、そう思ってくれる人は多分少数派だと思います。なぜ? と訊かれても困りますが(苦笑)。
脚本家の方の作品もオススメ下さってますが、あいにくと私はテレビをあまり見ないもので、逆に手に取りにくいです。申し訳ないです…。
No.3
- 回答日時:
『ライトノベル☆めった斬り!』私も読みましたよ!
創竜伝、十二国記をお読みになったのなら
『彩雲国物語』(ビーンズ文庫/雪乃紗衣・著)
はどうでしょうか?中国風ファンタジーなのですが
時代の背景、キャラクター設定、ストーリーの構成ともにしっかりしているし、今女性読者だけでなく男性の読者も急増中なのだそうです。
イラストやあらすじ紹介にまどわされずに一度試してみては?私も友人に薦められてしぶしぶ読んでみましたが、みごとに当たりでした!久々のヒットです。
今では魅力的なキャラクター達にハマっています。
現在5巻+番外編まで出ています。興味があったら、ぜひ読後の爽快感を味わってみてください。
回答ありがとうございます。
『彩雲国物語』は未読でして、コメントからとても面白そうな感じが伝わってきますので、書店で探して手にとってみたいと思います。
ただ、社会的なテーマとして、どのようなものが扱われているのでしょうか…? やはりこの点が今とても気になってるものですから…。
No.4
- 回答日時:
『放課後戦役』(鷲田旌刀・著/集英社コバルト文庫)
内戦真っ只中の日本、徴兵制の施行、高校の武装化、ごく普通の高校生だった少年達が兵士として戦争へ行くことになる話です。
『鬼童来訪』(一条理希・著/徳間デュアル文庫)
起の章、導の章、蓬莱の章の3巻完結
ジャンルとしてはファンタジー。
人を喰らう鬼が跋扈する昔の日本のような世界が舞台となっている、もつれた世界の理を描いた作品です。
両方ともお勧めです。興味があれば手にとってみてください。
回答ありがとうございます。
どちらもとても面白そうですが、世界情勢が物騒になってきてるだけに、とりあえず『放課後戦役』がとても気になります。
現行憲法下で徴兵制をどのように制度化しているのか? とか、内戦の背景とかを想像するだけで読みたくなってきます。
どうもありがとうございました。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
ライトノベルと一括りにしてしまうのが、難しい作品が多いですが・・・(「ライトノベル めった斬り」は未読ですし・・・)
一応、ライトノベルとされる出版社の中でも、C・Novels(新中央公論社)の作品は、結構読み応えのある作品が多いです。
「五王戦国志」 井上祐美子
古代中国をモチーフにした作品で、国とは何か、王とはどんな存在であるべきかを考えさせられる作品です。
「女王陛下の薔薇」 三浦真奈美
エリザベス女王の時代のイギリスをモチーフにした作品です。当時のインドとの外交などを絡めていて、読みやすくておもしろかったです。
ライトノベルと本格的なSFが混在している早川書房の「ハヤカワJA」も、お勧めの作品が多いです。
最近の一押し作家は、小川一水さんです。ライトノベルの解説本では、一応ライトノベルに分類されていましたが、この方の作品はどれも、しっかりしたSFの骨格があると思っています。
「第六大陸」では、少しだけ未来の日本の企業だけで、月面有人基地を作ってしまうと言う発想がとても良かったです。NASAとの攻防や、アメリカの妨害などもかなりリアリティがありました。
「復活の地」は、地震大国日本の、防災について考えさせられた作品です。この小説の中で政府(特に官僚)がとっている行動を、日本の官僚達がしそうで、実現しないことを願っています。
田中芳樹さんの他の作品は読まれましたでしょうか?
例に挙げられた作品だけでなく、「七都市物語」や「灼熱の竜騎兵」「アルスラーン戦記」等もお勧めできる作品なのですが・・・
どの作品も、田中芳樹さんらしいテーマがぎっしり詰まった作品です。
以上、参考にしてくださいね、これで失礼します。
たくさんの作品をご紹介いただきありがとうございます。
とりあえず、『女王陛下の薔薇』がすごい気になります。ただ、入手がちょっと難しそうですが(涙)。
あと、『復活の地』は読みたいです。日頃悪役として扱われがちの官僚がどのように書かれてるのか気になりますし、日本で暮らしている以上、防災についてのシミュレーションは必要でしょうから。
『灼熱の竜騎兵』や『アルスラーン戦記』については、続きを早く書け、と言いたいです(笑)。
どうもありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
『ライトノベル☆めった斬り!』は未読なんですが、意外に深いな…と感心した(?)ので、紹介します。
『楽園の魔女たち―賢者からの手紙』樹川 さとみ/コバルト文庫/楽園の魔女たちシリーズ(完結済)
文体は軽く、中身もスラップスティックな、痛快コメディですが、物語に含まれるメッセージは、結構社会派と言ってもいいものがあると思います。
信じる心や、人間関係に大切なもの、国と戦争など、キーワードはいろいろありますが、それらがライトノベルの体裁のせいでとっつきやすくなっています。
長いシリーズですが、さっくり読めますので、トライしてみてはいかがでしょうか。
参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4086141 …
回答ありがとうございます。
痛快コメディでありながら社会派、というのは嬉しいです。とても読み応えがありそうです。
ただ、少し調べてみたのですが、全21巻というのが、確かに長くてきつそうですけれど(笑)。
何はともあれ、まずは第1巻を探してみたいと思います。
どうもありがとうございました。
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