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【化学】洗濯用洗剤オキシクリーンの成分表には酸素系過酸化ナトリウムとアルカリ剤の炭酸ナトリウムの2種類を配合して作られていると記載がありますが、これって過炭酸ソーダのことでは?違うのでしょうか?

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A 回答 (1件)

オキシクリーン(粉末)には、どの国のバージョンにも過「酸化」ナトリウムは配合されていません。



輸入販売元であるグラフィコのサイトをご確認ください。
https://www.oxicleanjapan.jp/oxiclean-standard
成分には
>過炭酸ナトリウム(酸素系)、アルカリ剤(炭酸ナトリウム)
と書かれています。

過「酸化」ナトリウムと
過「炭酸」ナトリウムは
別の物質です。

化学の世界では一字違いでまったく別の物質になることもあります。
過炭酸ナトリウムと炭酸ナトリウムが別の物質であるのと同じです。
あなたは大変無頓着でいらっしゃいますが、この文字の違いを無視してはいけません。
昨日のこちらの投稿でも「過酸化ナトリウムは劇薬である」と指摘されているではないですか。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/14106989.html

もう一度言います、

【文字の違いを決しておろそかに扱ってはなりません】


さて、この回答者が補足してくれたように、過炭酸ナトリウムと過炭酸ソーダは同じ物質です。
なぜこのようなことが起きるかというと、化学物質には複数の呼び名があるのがふつうだからです。

学術世界での国際的な基準に則った化学名、
法的な分類に基づく官報公示名称、
慣用的に使われてきた俗称や一般名称、
場合によっては商品名が物質名として認知されている名称、
化学物質登録番号(CAS番号)によるCAS名、
などなどです。
場合によっては化学式で呼ばれることもありますね。H²Oでもわかる人のほうが多いはずです。

これらの使い分けはどの場面でその名称を使うかで別れます。
一般人向けのウェブサイトや雑誌記事で、CAS名を書いても理解される期待はできません。一般的に認知度が高い一般名称が使われるのが普通です。
一方、化学者がその論文で一般名称で統一するような場合は限られるでしょう。

名称自体に話を戻しましょう。
過炭酸ナトリウムの場合、何十年前の昔は過炭酸ソーダが一般名称だったんです。だから質問者さんも、どこかで同じものということを学んで今回のご質問に至ったのではないでしょうか。
ところがこの物質は、酸素系漂白剤として認知が広まる際に、官報公示名称であった過炭酸ナトリウムという呼び方の認知度が高まったんですね。
私もここ20年ぐらいしか知りませんから、いつからどのようにということはお話はできません。
しかし、いつのまにか、俗称である一般名称としても過炭酸ナトリウムのほうが通りがよくなりました。
だから、今では商品名も「過炭酸ナトリウム」として売られているものがたくさんあります。

一例として:カネヨ石鹸の過炭酸ナトリウム、Amazonの販売ページ
https://www.amazon.co.jp//dp/B0B8YYN5HD/

オキシクリーンの2番目の成分、過炭酸ナトリウムにも、過炭酸ソーダという呼び方があります。
また同じナトリウムお掃除組から挙げるなら、重曹も一般名称であり、正式な化学名は炭酸水素ナトリウムです。重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダという呼び方も持っていますね。炭酸ソーダを昔は炭酸曹達と書いたので、重炭酸曹達を略して重曹です。

ご質問はオキシクリーンについてですから、
オキシクリーンの主成分である「過炭酸ナトリウム」と、過炭酸ソーダは同じものではないか、というのがご質問であろうと推測で補って回答します。

同じ物質です。
呼び方が違うだけです。


ご質問からは少しそれますが、2点豆知識を。

オキシクリーンはアメリカのメーカーが製造している商品です。
アメリカ版と日本版は少し成分が異なると言われます。
アメリカ版には日本版の成分に加えて界面活性剤と香料が配合されています。

また、過炭酸ナトリウムはオキシクリーンの97%ほどを占める主成分です。だから性能は同じぐらいと言えるほどに似通っています。しかし、一部の動画投稿者が言い切るほど同じとは言えません。
おそらくですが、よりpHが低い重炭酸ナトリウムを配合することで、反応の速さを調節していると思われます。
値段は過炭酸ナトリウムのほうがはるかに安いですからオキシクリーンにこだわる必要はありませんが、効果の違いを感じるならばその出費だけの値打ちがあるということです。
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