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新幹線で日本を縦断する機会があって、車窓の景色をぼんやり眺めました。梅雨時、霧に包まれながら新苗を植つけたばかりの水田が延々と続き、お米の国日本の美しさを再発見したのですが・・・。

水田のすぐ隣に普通の畑があったり、民家が建ってたり工場があったりして、田んぼは必ずしも湿地にあるわけではありません。
材料は土でしかないはずなのに、水田にはどうして水を張ることが出来るのでしょうか?素人考えでは張った水はすぐに地面に吸い込まれてしまいそうな気がするのですが。
もしかしたら、水田は素人が知らない構造になっていて弥生時代に大陸から入ってきた稲作技術とは、単に稲の種子が持ち込まれただけではなくて、そういう水田の周囲に防水機能を持たせるような事を言い、我々は数千年経た現在でもその技術を忠実に引き継いでいるのではないか?
と思ったりしたのですが。

A 回答 (7件)

 鋤床(すきどこ)層と言って、稲の生える作土(さくど)層 の下側に粘土を主成分とした層を作り、そこで水を止めます。



 何度も稲作を続けることでこの層が強固になり水を貯める力が強くなります。

 

参考URL:http://www.gohan.ne.jp/hakase/seminar10/index.html
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
ビジュアルな解説で疑問が総て解消しました。

お礼日時:2005/06/17 00:24

すでにほぼ回答が出揃っていますが2-3追加をします。



*稲には陸(畑)で作る陸稲と水田で作る水稲があります。陸稲は縄文時代から栽培されていたようです。
水稲は弥生人が耕作技術と道具とともに持ち込んだのでしょう。
*一枚の水田は水が水平に溜まるように作られます。(逆に言えば、水平に保つために何枚もの田んぼに分けられます)下の田に水が流れるのは傾斜ではなく高低差です。
*水を保つためには水田の土質とともに畦が重要な役割をします。水田が保水に優れた土質に恵まれていても畦が不完全であれば水が漏れます。

現在は農作業が機械化され畦や水路がコンクリートで作られたり配水管が埋設されて農作業が減り米つくりが楽になりました。昔は水田は農家が精魂を傾けて作り、維持管理した一種の「精密製品」だったのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
私は一時期福岡に住んでいたことがあって、当時山中のゴルフ場から平野を眺めては、上司から、あれが今日の糸島地方で、魏志倭人伝に出てくる伊都国だと聞かされました。
その頃は、ここの田んぼは数千年の間ずっ~と田んぼで、先祖代々地域の人々のお米を生産し続けてきたんだなぁ、と、感慨深いものを感じていたんですが、水田にこんな水漏れ防止の高度な技が隠されていたとは知りませんでした。

お礼日時:2005/06/17 00:10

「減水深」といって、地下に浸透する水分+蒸発する水分+稲が吸い上げる水分が20~25mm/日になるように設計・管理するのが適正といわれております。



何で畑みたいに漏れないのかというのは、既に回答されてますが、地下30cm程のところに「履底板」という硬い層があるからです。
代掻きは履底板の上にある土(表土)と水を混ぜることを言います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
稲作技術もそういう計数管理の世界があって、科学的な技術が確立されているのですね。
ポイントを差し上げたいのですが、限りがあるので心の20ポイントだけお受け取りください。

お礼日時:2005/06/17 00:14

すでに回答されたとおりですが、


代掻きの役割について追加します。
水田では、毎年、田植えの前にたくさんの水を入れて
回転する爪をつけたトラクターで走り回り
水田の土をどろどろに練り砕きます(=代掻き)。
こうすると、土の粒の中の特に細かい部分(=粘土粒子)が
水に分散して、水漏れの原因になる土の隙間をふさぐので、
水田に水が溜まるようになります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
粘度の微粒子を土の隙間に埋め込んで水漏れを防ぐ・・・ってのは、我々の先人が経験的に獲得した技術なんでしょうが、科学の21世紀の今日なおその技が有効というのはちょっと痛快な物を感じますよね。

お礼日時:2005/06/17 00:18

 もちろん放っておけば水は涸れたり土中にしみこんだりしてしまいます。


 田圃の下層には粘土層があって、容易に水がしみこんでいかないようになっています。又、田圃には微妙な傾斜が付けてあって、上から流れ込んだ水が循環して下から排水されるようになっています。排出された水は他の田圃に流れ込み、最終的には排水路を経由して河川に流出します。
 そのため、農繁期における田圃の水は無くならないのです。もちろん、農家の方が定期的に水位などを管理しています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
日本は稲穂の国、と言う事は水の国なんですね。
国土に降り注いだ雨水を地表にうまく導いて海に返しながら稲を育てる。
新幹線の車窓から眺めていると、アジア的な人と自然との融合の見事さには改めて驚きを感じました。

お礼日時:2005/06/17 00:23

田んぼにはいると分かりますが、田んぼは土といっても粘土状の土です。

ゆえに水がなくなったりはしないのではないかと思います。
材料が土という事であればいけや湖もそうですよね?
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
田んぼの底には良質な粘土が層を作っていて、焼き物の良質な材料となるという話は聞いたことがありました。
と、言うことは、弥生時代に入って水田耕作が始まり同時に良質な粘土も入手しやすくなったので、高度な弥生式土器が生産可能になったということなんでしょうかね?

お礼日時:2005/06/17 00:29

いや、実際は枯れますよ。

休田は枯れ枯れです。
水田の横には、必ず水路があり、それをうまく調整して水を取り込んでます。泥なので水の吸い込みは少ないですけど、水路のおかげでいつも水を保っていられるのです。

自分の田舎が稲作業ですが、稲穂の垂れる姿は美しいものですよね。
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この回答へのお礼

一番の回答ありがとうございます。
水田にはいつも水が満たされているような気がしていますが、あれは農家の方々が毎日適切な管理をしておられるが故の事なんですね。
日本は工業先進国などと豪語してみても、一歩郊外に出れば田んぼが広がっており、やっぱり、アジアの稲作地域ですよ。
自国で食するお米は、この地域の自然の恵みでもたらされるべきだだと思いますね。

お礼日時:2005/06/17 00:35

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