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エステルの種類による加水分解の起こり易さについて知りたいのですが、何らかの指標があるのでしょうか。もともとのカルボン酸やアルコールの種類によって変わるのでしょうか。
また加水分解反応は温度によっても加速されるのでしょうか。ご回答宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

エステル結合は、カルボキシル基部分と水酸基部分に、電子吸引性の基(ニトロ基、カルボニル基、スルホニル基など)が付いていれば、より切れやすくなります(加水分解はより起こり易くなります)。

逆に、電子供与性の基(アルキル基、水酸基、アミノ基など)が付いていれば切れにくくなります。電子吸引性の基は、電子を吸引するため、エステルのカルボニル基の炭素原子部分の電子密度を低くします。そこで、その炭素原子部分に求核試薬が反応しやすくなるからです。また、そのカルボキシル基部分と水酸基部分に、立体的にかさばった基が付いているほどエステル結合は切れにくくなります。立体的にかさばった基があるために、求核試薬がエステルのカルボニル基の炭素原子部分に攻撃しにくくなるからです。また、一般的に、加水分解反応は温度が高くなるほど加速されます。

この回答への補足

ご回答どうもありがとうございます。大変参考になりました。・・・ところで無機系の、例えば硼酸エステルや燐酸エステルなどの場合、どうなるのでしょうか。カルボン酸エステルに較べて加水分解は起こり易いのでしょうか。やはり水酸基部分についている基の電子吸引/供与性によって熱安定性は変わるのでしょうか。

補足日時:2005/06/19 11:32
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