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地域によって水道水のpHに差があるのは
どうしてなのでしょうか?
(水道水のpHを決定している因子を教えて
もらうことできないでしょうか?)

A 回答 (3件)

水道水のpHの地域差は原水水質と処理過程によるものがあります。


(1)水道水の原水となる河川水、湖沼水、地下水などの淡水に含まれる主要な無機成分はNa+、K+、Ca+2、Mg+2などの陽イオン、Cl-、SO4-2、HCO3-などの陰イオン、および炭酸ガス(CO2)、珪酸(SiO2)です。
これらの中でpHに最も影響する成分は重炭酸イオン(アルカリ度)、炭酸ガスです。
 CO2(g) + H2O ⇔  H2CO3(aq)     ・・・・・・ (1) 
 H2CO3(aq) ⇔ H+ + HCO3-      ・・・・・・ (2)
炭酸ガスは水に炭酸(H2CO3) として溶解し、炭酸の一部は解離して水素イオン(H+)と重炭酸イオン(HCO3-)になり、pHとの関係は(3)式で示されます。
 log([CO2]/[HCO3-])=pk-PH       ・・・・・・ (3)   
(3)式の[CO2]は炭酸ガスのモル濃度、[HCO3-]は重炭酸イオンのモル濃度、 pkは温度によって決まる常数(25℃で6.35、15℃で6.42です)。例えばPH 5.8では全炭酸(炭酸ガス+重炭酸イオン+炭酸イオン)の約80%が炭酸ガス、pH 6.4で約50%、pH 7.0で約20%です。
水道水などの中性付近(pH5~8)では総カチオンと総アニオンのモル濃度はほぼ等しいので炭酸ガスと重炭酸イオンの濃度でpHがほぼ決まります。その他に珪酸や有機酸なども多少影響します。

http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/special/ …
図5-5-1-1参照

(2)水道水はPAC(ポリ塩化アルミニウム)、あるいは硫酸アルミニウムなどの凝集剤で濁質を凝集沈殿して除きますが、最適pHがその原水水質によって異なるので、水道水のpHも変わるわけです。殺菌に加える塩素(Cl2)も水に溶けると一種の酸であり多少は影響するかも知れません。
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水のpHというのは非常に測りづらいですね。

pHメータを標準バッファで校正して、蒸留水を測っても5-6あたりが出ることがあります。原理的には7のはずですが。
水自身、ほとんど緩衝能はないと考えられます。水道水は有効塩素量の規制をしているだけですから少しの添加物変動だけでもpHは変化するでしょう。
また、所によりオゾンや紫外線で処理するところもあるそうです。これだとさらに解析はしにくいですね。

水道水のpHが問題になるほどであれば、まず飲用に適しないのでは?と思います。(ご質問の趣旨からはずれるかもしれませんが)
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有機物の分量が異なるから。



詳しくは.殺菌用塩素酸の添加量の決定方法を調べてください。
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