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「騙された花婿」K.430(424a)はレコーディングされているので聴いたことがあるのですが,
「カイロの鵞鳥」K.422は聴いたことがなく,そのことで疑問があります。
マンドリン愛好家のコンサートではマンドリンオーケストラ用に編曲された「カイロの鵞鳥」の序曲が演奏されますが,
それは全く「騙された花婿」の序曲と同じです。
マンドリンの編曲者が曲名を間違えたのか,
それとも,モーツァルトが「カイロの鵞鳥」の完成をあきらめて,
同じ序曲を使って次の作品「騙された花婿」を作ろうとしたのか・・・と,想像したりしています。
この2つの序曲は同じものなのか,別のものなのか,どなたかご存知なら教えてください。

A 回答 (3件)

回答させていただきます。

結構Mozartのマイナーなオペラを聴いているみたいですね、すごく良いことだと思います。隠れた名曲ってありますからね。さて、騙された花婿とカイロの鷲鳥ですが、共に未完の作品です。モーツァルトは騙された花婿ではアリア等七曲を作曲していますが、序曲は作曲しませんでした。そしてカイロの鷲鳥。これも未完ですが、モーツァルトは序曲とアリア等四曲を作曲しました。オペラが完成する前に序曲を書き始めるのはモーツァルトにしては珍しいことです。なぜなら、モーツァルトはまずオペラ全体の流れを序曲に集約させるために序曲を一番最後に作曲していたからです。例外の一つとして、このカイロの鷲鳥があるわけです。つまり、質問の回答としては、実際には騙された花婿の序曲は作曲されていない、ということになります。ところでドン・ジョバンニの序曲作曲は演奏会前夜に作曲されたのですが、面白いエピソードがあるので是非ご自身でお調べになってください。

この回答への補足

マイナーな話題なので回答がないかもしれないと思っていました。
詳しく説明していただいて嬉しいです。
ということは,「騙された花婿」の序曲がないという理由もわかりました。
30年ほど前に「騙された花婿」の世界初の録音というレコードを買いました。
「劇場支配人」とカップリングでした。
もう,そのアナログレコードを処分してしまって,指揮者名も忘れました。
オーケストラはロンドン響だったかもしれません。歌手も覚えていません。
その「騙された花婿」のレコードには軽快なトランペットで始まる序曲がありましたが,
そちらの方が間違っていたということでしょうか。
おっしゃる通り,「騙された花婿」はマイナーなオペラですが隠れた名曲で,
序曲(?)もアリアもいい曲で,お気に入りでした。
ジョバンニの序曲のエピソードというのは,居眠りをして2時間ほどで書き上げてしまったという話のことですか。
補足でなくて追加質問になってしまってすみません。

補足日時:2005/06/27 00:51
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お答えのとおりで、特に付け加えることでもありませんが、Philips422 539-2(カイロ;シュライアー/C.P.E.バッハ室内管。

鵞鳥;デービス/ロンドン響)もスコアが残されているとおり、鵞鳥の序曲のみ録音されています。
ところでご質問からは離れますが、「ツァイーデ」も未完で序曲がありませんが、ヴェーダム/ザルツブルク・コンチェルト・アンサンブル、Bayer100211/12にはれっきとした序曲が録音されています。なんとピアノ・ソナタ「トルコ行進曲」をそのままオーケストレーションしたものです。こういうユーモアは嬉しいですね。
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この回答へのお礼

「騙された花婿」と「劇場支配人」が入っていたアナログレコードは,
フィリップスのレコードだったような気がしてきました。
Philips422 539-2というのはレコードの番号なのでしょうか。
「ツァイーデ」の話は,今回の質問の参考になりました。
私の好みとしてはトルコ行進曲よりは,ツァイーデの中のアリアや二重唱が
メドレーで出てくるような序曲の方がいいですが,
だれもが知っているトルコ行進曲を入れたというのがユニークな発想ですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/29 00:30

普通、未完のオペラをなんとか演奏する場合には序曲として同じ調性の交響曲から抜き取ることが多いです。

つまりモーツァルトの交響曲を(ある意味、無理矢理)オペラの序曲として持ってくるということです。きっとhikipapaさんが聴いたのもモーツァルトの交響曲ではないでしょうか?ドン・ジョバンニですが、二時間で書き上げたというよりも奥さんのコンスタンツェがモーツァルトに「アラジンと魔法のランプ」を読んであげて、それをモーツァルトが聞きながらあの恐ろしい序曲を書き上げたという逸話が残っています。真偽は別にしても、アラジンを聞きながらあのような壮大で恐ろしい序曲を完成させてしまうところはモーツァルトならではと言うことができますね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
「アラジンと魔法のランプ」の逸話は知りませんでした。また調べておきます。
世界で初録音というレコードの指揮者は,よく考えるとコリン・デービスだったように思います。
なぜか,短期間で廃盤になりました。
序曲がついている「騙された花婿」という曲名に
問題があったのかもしれません。
その序曲が,もしかして「カイロの鵞鳥」序曲なのかもしれません。

お礼日時:2005/06/27 18:25

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