
直交座標系(x,y,z)を極座標系(r,θ,ψ)に変換すると
x=rsinθcosψ
y=rsinθsinψ
z=rcosθ
となりますよね。
これを用いて極座標系で∇×Aを計算すると、
その演算結果は以下のようになるらしいのですが、
その導出過程が分かりません。最初の
1/r^2sinθはヤコビアンで補正をかけているような
気がするのですが、その他の項には1/rsinθや1/rが
出てきてこれらが何を表しているのかさっぱり?で、
やっぱり分かりません。宜しければ教えていただけないでしょうか?(第1行目の(^r),(^θ),(^ψ)はそれぞれの
方向の単位ベクトルです。)お願いいたします。
∇×A=
|(^r)/r^2sinθ (^θ)/rsinθ (^ψ)/r |
| ∂/∂r ∂/∂θ ∂/∂ψ |
| A_r rA_θ rsinθA_ψ |

No.3ベストアンサー
- 回答日時:
#1です。
▽×A
={e_r(∂/∂r)+(e_θ/r)(∂/∂θ)+(e_ψ/rsinθ)(∂/∂ψ)}×(A_re_r+A_θe_θ+A_ψe_ψ)
の計算について捕捉します。まず、
∂e_r/∂r=∂e_θ/∂r=∂e_ψ/∂r=0
∂e_r/∂θ=e_θ
∂e_θ/∂θ=-e_r
∂e_ψ/∂θ=0
∂e_r/∂ψ=e_ψsinθ
∂e_θ/∂ψ=e_ψcosθ
∂e_ψ/∂ψ=-e_θcosθ-e_rsinθ
および、
e_r×e_r=e_θ×e_θ=e_ψ×e_ψ=0
e_θ×e_ψ=e_r
e_ψ×e_r=e_θ
e_r×e_θ=e_ψ
に注意すれば、
{e_r(∂/∂r)+(e_θ/r)(∂/∂θ)+(e_ψ/rsinθ)(∂/∂ψ)}×(A_re_r+A_θe_θ+A_ψe_ψ)
=e_r×(∂/∂r)(A_re_r)
+e_r×(∂/∂r)(A_θe_θ)
+e_r×(∂/∂r)(A_ψe_ψ)
+(e_θ/r)×(∂/∂θ)(A_re_r)
+(e_θ/r)×(∂/∂θ)(A_θe_θ)
+(e_θ/r)×(∂/∂θ)(A_ψe_ψ)
+(e_ψ/rsinθ)×(∂/∂ψ)(A_re_r)
+(e_ψ/rsinθ)×(∂/∂ψ)(A_θe_θ)
+(e_ψ/rsinθ)×(∂/∂ψ)(A_ψe_ψ)
=e_r×e_r(∂A_r/∂r)
+e_r×e_θ(∂A_θ/∂r)
+e_r×e_ψ(∂A_ψ/∂r)
+(e_θ/r)×e_r(∂A_r/∂θ)
+(e_θ/r)×A_r(∂e_r/∂θ)
+(e_θ/r)×e_θ(∂A_θ/∂θ)
+(e_θ/r)×A_θ(∂e_θ/∂θ)
+(e_θ/r)×e_ψ(∂A_ψ/∂θ)
+(e_θ/r)×A_ψ(∂e_ψ/∂θ)
+(e_ψ/rsinθ)×e_r(∂A_r/∂ψ)
+(e_ψ/rsinθ)×A_r(∂e_r/∂ψ)
+(e_ψ/rsinθ)×e_θ(∂A_θ/∂ψ)
+(e_ψ/rsinθ)×A_θ(∂e_θ/∂ψ)
+(e_ψ/rsinθ)×e_ψ(∂A_ψ/∂ψ)
+(e_ψ/rsinθ)×A_ψ(∂e_ψ/∂ψ)
=e_ψ(∂A_θ/∂r)
-e_θ(∂A_ψ/∂r)
-(e_ψ/r)(∂A_r/∂θ)
-(e_θ/r)×A_θe_r
+(e_r/r)(∂A_ψ/∂θ)
+(e_θ/rsinθ)(∂A_r/∂ψ)
+(e_ψ/rsinθ)×A_re_ψsinθ
-(e_r/rsinθ)(∂A_θ/∂ψ)
+(e_ψ/rsinθ)×A_θe_ψcosθ
+(e_ψ/rsinθ)×A_ψ(-e_θcosθ-e_rsinθ)
=e_ψ(∂A_θ/∂r)
-e_θ(∂A_ψ/∂r)
-(e_ψ/r)(∂A_r/∂θ)
+(e_ψ/r)A_θ
+(e_r/r)(∂A_ψ/∂θ)
+(e_θ/rsinθ)(∂A_r/∂ψ)
-(e_r/rsinθ)(∂A_θ/∂ψ)
-(e_ψ/rsinθ)×A_ψe_θcosθ
-(e_ψ/rsinθ)×A_ψe_rsinθ
=e_ψ(∂A_θ/∂r)
-e_θ(∂A_ψ/∂r)
-(e_ψ/r)(∂A_r/∂θ)
+(e_ψ/r)A_θ
+(e_r/r)(∂A_ψ/∂θ)
+(e_θ/rsinθ)(∂A_r/∂ψ)
-(e_r/rsinθ)(∂A_θ/∂ψ)
+(e_r/rsinθ)A_ψcosθ
-(e_θ/rsinθ)A_ψsinθ
=(e_r/r^2sinθ){A_ψrcosθ+rsinθ(∂A_ψ/∂θ)-r∂A_θ/∂ψ}
+(e_θ/rsinθ){∂A_r/∂ψ-rsinθ(∂A_ψ/∂r)-A_ψsinθ}
+(e_ψ/r){r∂A_θ/∂r-(∂A_r/∂θ)+A_θ}
=(e_r/r^2sinθ){(∂/∂θ)(rsinθA_ψ)}
-(e_r/r^2sinθ){(∂/∂ψ)(rA_θ)}
+(e_θ/rsinθ){(∂/∂ψ)A_r}
-(e_θ/rsinθ){∂/∂r)(A_ψrsinθ)}
+(e_ψ/r){(∂/∂r)(rA_θ)}
-(e_ψ/r){(∂/∂θ)A_r}
となって、公式に一致します。

No.1
- 回答日時:
▽×Aの計算を行列式で行うことができるのは、一般に、直交座標の場合だけです。
そこで、球座標の場合は、成分表示ではなく、各ベクトルの意味にまで遡って計算する必要があります。具体的には次のような計算をします。ただし、e_r、e_θ、e_ψをそれぞれ、半径方向、天頂角方向、方位角方向の単位ベクトル、A_r、A_θ、A_ψをそれぞれ、Aの半径方向、天頂角方向、方位角方向の成分とします。▽×A
={e_r(∂/∂r)+(e_θ/r)(∂/∂θ)+(e_ψ/rsinθ)(∂/∂ψ)}×(A_re_r+A_θe_θ+A_ψe_ψ)
この計算を丁寧に行うと、正解に一致するはずです。ちょっと時間がないので、計算の課程は省かせて下さい。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 数学 線形代数の2次元直交座標系、極座標系についての問題がわからないです。 2 2022/07/16 20:42
- 数学 線形代数の問題について教えて欲しいです。 3 2023/05/06 23:13
- 数学 極座標A(2,π/6)となる点を通り、OAに垂直な直線lの曲方程式を求めよ という問題を直交座標を利 1 2022/08/04 17:31
- 物理学 角運動量の式変形が分かりません。 4 2022/08/03 21:04
- 物理学 物理 2 2023/01/17 13:31
- 数学 座標変換について 1 2022/08/04 16:42
- 物理学 ミンコフスキー時空図の作図の仕方について 2 2023/04/30 10:01
- 物理学 ベクトルと座標系につきまして 1 2022/04/03 06:23
- 物理学 直交座標系で表す熱伝導方程式と円筒座標系で表す熱伝導方程式の使い分けについて 4 2023/06/30 12:15
- 工学 ちなみになぜv=(v・e1)e1+(v・e2)e2はe1やe2が、正規直交基底でないと成り立たないと 2 2022/12/22 17:22
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
大学受験時のsin,log,lim,xの表記
-
sinのマイナス1乗の計算方法を...
-
極限の問題
-
底辺と角度から、高さを求める。
-
(arcsinx)^2 この積分の途中式...
-
数2の問題です θ=7/6π のsinθ...
-
(2)で質問なのですが、なんでsi...
-
0°≦θ≦180° sinθ=0° のとき、 θ=...
-
sinωTをTで積分。
-
どんな整数であってもsin(nπ)=0...
-
なぜ2sinθ=1になるんですか?
-
e^xsinx (0≦x≦2π)のグラフ
-
sin²θとsinθ²と(sinθ)²って全部...
-
tを消したい!!
-
n次導関数
-
eの積分について
-
x<tan(x)とx>sin(x)は覚えるも...
-
数IIIの極限
-
大学数学の極限の問題について ...
-
複雑な三角関数の周期の求め方
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
大学受験時のsin,log,lim,xの表記
-
sinのマイナス1乗の計算方法を...
-
極限の問題
-
sin²θとsinθ²と(sinθ)²って全部...
-
底辺と角度から、高さを求める。
-
sinωTをTで積分。
-
eの積分について
-
2つの円の一部が重なった図
-
周期の最小値?
-
数2の問題です θ=7/6π のsinθ...
-
y=sin^( -1) x の(-1)って...
-
どんな整数であってもsin(nπ)=0...
-
簡単な偏微分についての質問です。
-
(sinx)^2 のn次導関数
-
三角関数の答えが1以上になるの...
-
数学 sin1/2は何を表しているの...
-
1/sin^2xと1/tan^2xの微分の答...
-
e^(-x)*|sinx| これを積分する...
-
sin2tの積分の仕方わかる人いま...
-
exp~ 「e(ネイピア数)の~乗...
おすすめ情報