No.8
- 回答日時:
神学論争に踏み込まないで言えば、原発は安全ではありません。
確かに二重三重の安全対策が施されてはいますが、人為ミスはそのような対策を簡単に突破してしまうことは、チェルノブイリやスリーマイルの事件が示しています。原発の「安全」とは、「人為ミスが無い」ということを前提にしているのですね。さらに日本の原発は大地震やテロを計算に入れていません。そして、「安全」といわれた新幹線や高速道路が阪神大震災の時、いとも簡単に崩れ落ちてしまった事を、我々は思い起こす必要があるでしょう。原発が構造物である以上、崩壊する危険性はゼロではありません。何人かの方は相対的な危険度の少なさを挙げて、原発の安全性を強調していますが、原発は放射能汚染という特殊なファクターを持っているので単純比較はできません。なぜ特殊かといえば、一度被爆してしまうとその土地は長期間すむことができなくなるからです。例えば東海村原発が崩壊してしまえば、関東平野のかなりの部分は人がすむことができなくなり、必然的に首都移転が必要になります。その混乱と費用は膨大なものとなるでしょう。事故処理が済んでしまえば、事件そのものさえ忘れ去られてしまう飛行機事故や自動車事故とは事故の種類が全く異なるのですね。
従って原発の安全率は限りなく100%に近くなければならず、それを保障しようとすると高コストになってしまうため、原子力発電は必ずしも有利ではないのです。しかしながら、温暖化や資源戦略の観点から原発を廃止する訳にもいかないのが現状です。原子爆弾が危険なことを承知しながら、手放す訳にもいかないのと似たような事情ですね。
纏めれば、我々にできることは、新しい循環型エネルギー源を開発し、省エネを進めて原発を少しずつ廃止していく、という現実的なものでしょう。
リニアモーターカーや高速道路など、日本の行政は70年代のハコモノ政策から脱却しておらず、原子力発電もその延長にあります。ところが、技術の進歩などで現在ではそれらの効果をもっと低コストで行える手法が出てきました。リニアモーターカーは時速500キロですが、今や鉄道でもそれに近い速度を出すことは可能です。何も大金を投じて磁石の化け物を作る必要はないのです。原子力も同じように、新技術や別の手法の組み合わせで発電を補うことは十分可能なのですが、それができないのは行政の硬直化、ひいては国民の政治意識の低さにあるのでしょう。
No.7
- 回答日時:
端的に言えば、今まで起こっている確率論から言って、飛行機事故や交通事故よりは安全ということになります。
ただしビ●ラ●ィンが原発テロ・ハイジャックなどを我が国に対して行い始めるとどうなるか分かりません。というところでしょうか?
質問者の主旨からは外れてますが、次の安全または安定供給できる発電システムができるまでは「我慢して使える」と言う程度だと私は思います。
原子力について大学でレーポートを書くに当たって皆さんの意見を参考にしたかっただけなので、特に原子力発電所について批判したつもりはなかったのですが、一部の人には不快を感じさせてしまったようですみませんでした。
私自身も色々と原子力発電のことを調べて安全対策をしていることを知りました。
皆さん色々な意見ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
原子力発電は安全かどうか。
これは、一言では答えられない質問ではないでしょうか。少なくとも言えることは、核燃料物質は大変に危険です。それは、JCOの事故からもわかることです。従って、そのような核燃料物質を扱う原子力発電を無条件に安全とは言えないでしょう。しかしながら、安全、あるいは危険の程度を考えるときは、常にほかのものと対比させて考える必要があると思います。例えば、石油火力や石炭火力と比べて原子力は危険でしょうか。危険な薬品を扱う化学工場と比べて危険でしょうか。
例えば、原子力発電での最も大きな事故は、もちろんチェルノブイリの事故です。ここでは、事故の直後31人がなくなりました。それ以外の放射線障害による影響は今のところはっきりしていませんが、参考までに広島原爆で、投下直後になくなった方をのぞいて、後にガンで亡くなった人は500人程度です。もちろん、広島原爆の方がチェルノブイリ事故に比べて被曝量はずっと多いです。
一方、石油や天然ガスの発電所では、500人程度の死亡者を出した事故は1980年代にブラジルとメキシコで1件づつ起きています。石炭の場合、炭坑での事故は毎年のようにあります。もちろん、原子力発電所の数と火力発電所の数は、だいぶ違いますので、一概に比較は出来ませんが、決して原子力発電の方が多いとは言い切れないのではないでしょうか。
良く言われることですが、飛行機や自動車の方が遙かに危険です。特に自動車は、日本に限っても毎年1万人以上がなくなります。それでも、自動車をなくそうという動きがないのは、自動車がそれに見合う便利さをもたらしているからです。
安全か、危険か2者択一の議論をするのは簡単です。どんなものでもまったく安全なものはありません。その意味では、全て危険になってしまいます。問題は危険度を上回る利益をもたらすかどうか、危険性を許容できる範囲まで十分に低くできるかどうかではないかと思います。チェルノブイリの原子力発電所は、事故が起こりやすい形式の原子炉でした。それに比べて、現在日本をはじめ世界で利用されている軽水炉は、安全性が格段に優れています。そのことと、現在の原子力発電所から受ける恩恵を考えると、原子力発電は許容できる範囲の危険度である、すなわち、どちらかと言えば安全といっても良いのではないでしょうか。
No.5
- 回答日時:
「安全」をどの程度に解釈するかでしょう。
現在の基準(IPRPpublication(スベル疑問))を読んでも.「なぜこの数値としたか」が見えてきません。
また.大量のセメントは.中性子によって放射かした鉄を含みます。
発生したトリチウムは現在管理されていません。(つまり大気中に流し放題)
また.原子力関係者の老人性痴呆症の発生の多さをききます。
ただ.いまの原子炉があるかぎり.攻撃目標になったら日本は壊滅的打撃を受けます。原子力発電所がある限り.日本は戦争に参加できません。
この意味での安全性を保証しています。
放射性廃棄物でできるいろいろな元素は.いまだその性質が良く分かっていません。**にとけただけで.論文になる状態です。
No.4
- 回答日時:
原子力発電所で働いている人達のことを考えたことがありますか。
毎日安全に怯えながら働いていらっしゃるのでしょうか。原子力発電所を一度見学されることをお勧めします。そして、そこで働いている人たちの表情を見て、あなた自身が判断することをお勧めします。No.3
- 回答日時:
放射線は人体に有害であり、したがって放射性物質を生じる原子力発電は本質的に危険性を持ちます。
それゆえに、危険性を回避し抑止する方法を幾重にも備えた発電所をつくっています。
これはなにごとにおいてもそうですが、字義通りに「安全が最優先」であれば、事故はおきないものです。しかし原子力発電所を一旦止めると何億円の損失、とか、発電コストを幾ら以下にしなくては、とか、お金の計算がからんでくると、そこに「悪魔のつけいる隙」が出てくるものです。
独占企業である電力会社の経営に余裕があること、あるいは電気料金が高いことが、原子力発電の安全性確保にもっとも役立つのではないでしょうか。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
私は、原発反対派というよりも循環不能な資源の使用に反対するものです。
その結果として原発にも反対ということになります。
ただし、質問の主旨は「安全性」でしょうから、そこに絞ってお答えします。
私が建築設備の設計に従事していた職場に、「原子力」の安全性に関係した設備を設計するセクションがありました。
だからといって私のいた職場が特別なことをやっていたわけではなく、大規模なプラントの設計を請け負えたというだけのことです。
いうなれば、普通の知識を持った人が設計しているということです。
ですから、その私たちのようなものが設計した「原子力発電所」が安全かと問われれば、
『安全になるように設計した』というのが本音になります。
次に工事に移りますが、ここでは、
『設計が安全性を確保している』という前提で施行します。
出来上がると保守管理の方は
『この設備は安全にできているはずだから』という認識で保守点検します。
>率直な意見を
造る側の立場としていえば、
『われわれの知見の及ぶ限りを尽くして安全な設備を作ったつもり』ということになります。
人は、間違いが起こりうる可能性のあるところでは、必ず間違いを起こします。
それは、たまたまだったり、運悪くだったり、想像もつかないだったり、突発的だったり、予見できない行為によったりと、さまざまな場合があるでしょう。
しかし、その結果にいえることはすべて、「後の祭り」です。
原子力発電の安全は、単純な見方をすれば、このような状況に置かれています。
これを安全と言い切れる方は、何らかの利益関係に縛られているか、洗脳されているかの、いずれかに当てはまるのではないでしょうか。
(率直過ぎて、お叱りを受けるでしょうが)
おっと、一言、言い忘れました。
原発はきわめて危険な存在です!
チェルノブイリの事故が、危険でないものが起こした事故に見えますか。
どのような前提があるにしても、危険極まりない、
『本来地上に存在してはならないもの』
だと思います。
だからこそ、関係者は必死になって安全性を確保しようと、努力しているのですから。
No.1
- 回答日時:
なんとも言えませんねぇ。
言ったら悪いですけど、反対派の人達ははっきり言って過剰反応しすぎだし、逆に賛成派の人達は楽観視しすぎだし……。
原発が安全だというのは、「人為的ミスが存在しなければ」という前提です。実際、ミスさえなければ原発は決して危険なものではないんです。
でも、ミスしない人間なんていませんよね(^_^;
なので、できるだけミスが起こらないシステム造りをすることが、安全性を確保する道になるでしょうね。
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