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ここ数日、原爆関連の番組が多く放映されています。先日、その番組うちの1つを見て、疑問に思ったことを質問させていただきます。
その番組によると、原爆による被爆者のうち、爆心地より半径1,000m以内にいた被爆者は、放射能による被害が多く、転座、欠失などの染色体異常をきたし、細胞のガン化やアポトーシスが起きる確率が格段に上がり、そして、染色体異常は、分裂のさかんな細胞ほど多いとも言っていました。
ここまでは理解できました。
しかし、その番組の中で、被爆者の子孫には(胎児の時に被曝した人を除き)今のところ遺伝が原因と見られる病気がないとも言っていました。
…何故なんでしょうか??
分裂の盛んな細胞、つまり、被爆者の精原母細胞(卵原母細胞)も相当なダメージを受けていると考えられますが、その母細胞よりできた生殖細胞によって生まれた子供は、染色体に相当なダメージを受けて生まれてくるはずですよね?21番染色体や18番染色体のトリソミンならかろうじて生存できるそうですが、それでも相当はハンディをおって生まれてくることになります。それ以外の、重い染色体異常をきたしていると、生存できない、または、生存できても相当のハンディーをもって生まれてくるのではないでしょうか。なぜ、被爆者の子孫には、なんら影響がないのでしょうか。

A 回答 (10件)

細胞そのものの回復復元力もあるからでは?


遺伝子自体も解明・・・まではいってないと思うし。
人の細胞集合体たる脳細胞とかもなぜ物を考えるとか話すとかにタイしての明確な回答も出てないし(細胞が集まったら別に物事話したり出来るわけじゃないでしょ?)
それにサンプル数が僕は少ないと思いますよ。
あの時点での生き残り数と被爆レベルの状態の細かい資料はないような気がします(後付資料ばかり)
今だとたぶんサンプルとか調査隊が最初に組織されて用意して行くと思いますが・・。

この回答への補足

すみません、質問文の「トリソミン」は誤字でした--;

補足日時:2005/08/08 22:01
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この回答へのお礼

回復復元力では賄えないほどのダメージを受けていると思います。だから、細胞がアポトーシスするのではないのでしょうか?
また、染色体の転座や欠失による子孫への影響は、色々と研究されていて、既に10年前の阪大オープンにもその類の問題が出題されていました。それによると、ある染色体が1本欠失していても、染色体によっては1本だけでも正常に生存できたり、また、転座していても、その染色体の総量が2本分であれば正常に生存できる場合などがあるそうですが…それでも、サンプル数…つまり、被爆者の子孫は数万人います。サンプル数としては十分だと思います。その数万人に誰1人として影響がない理由がわからないのです(><)2日考えたり調べたりしましたが、よくわからなくなってしまって…

お礼日時:2005/08/08 22:12

 まずおことわりいたしますが、生物専攻ながら、遺伝学や放射線は専門としてはおりません。


 その番組を見ておりませんが、あなたの考える通り、精原細胞(卵原細胞)も相当なダメージを受けていると考えられます。その結果起きることとして考えやすいのは、精原細胞(卵原細胞)が正常な配偶子となれずに、正常な妊娠が起きないといったことかと思います。となると被爆者の子孫への影響よりも妊娠の減少、流産の増加を見るべきかもしれません。受精、妊娠は結構複雑ですので傷ついた配偶子では無理、結果ほとんど放射線の影響を受けた子は生まれることすらできないのでしょう。さらに当然受精のとき、精子は最も活きのいいものが受精するので、放射線の影響を受けた精子は出る幕無しかもしれません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
基本的には理解しました。しかし、染色体異常のある精子って、「活き」がよくないんですか?「活き」のもとって、ミトコンドリアなので、染色体は関係ないのではないでしょうか???その辺の知識がないので、僕が勘違いしてるかもしれませんが…。

お礼日時:2005/08/08 22:46

まずあまりに遺伝子異常が大きいときには、受精しないか、受精しても十分発育せず、母親が妊娠を自覚する以前に死滅してしまう事実があります。

いいかえると、母親が妊娠を自覚するほどに成長する場合、遺伝子異常はそんなにひどくない、ということです。個人個人で全遺伝子を調べることができたなら、被爆者は相当の異常が発生していると思いますが、当時そんな全遺伝子の調査はできたものではないし、いまでも数多くできるものではないでしょう。遺伝が原因と見られる病気がない、ということはむしろ、生殖細胞は軽い放射線障害でも不妊や発育不能が必発になる、と考えるべきではないでしょうか。
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この回答へのお礼

なるほど。子孫を残すための生殖細胞、軽い障害でも、次世代に伝えるわけにはいきませんよね。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/08/08 22:47

相当なダメージを受けた生殖細胞はたとえ受精したとしても出生まで至らない、無事生まれてきたのは重篤なダメージの無い場合だけということでしょう。

流産・死産のデータがあれば、頻度は上がっていると思います。もっとも、重篤な障害がある受精卵はごく初期に発生が止まってしまい、妊娠兆候が現れる前に死んでしまうことが多いので、数字に現れてきませんが。

ついでに、ちょっと指摘しておきますと
>分裂の盛んな細胞、つまり、被爆者の精原母細胞(卵原母細胞)も相当なダメージを受けていると考えられますが

卵母細胞は卵巣の中で盛んに分裂しているわけではありませんね。減数分裂の途中で止まっていて、排卵、受精に際して最後の分裂を完了して極体の放出を行います。卵原細胞は胎児期にいったん増殖した後、減少し、数百の卵母細胞残して、もう増えることはありません。

この回答への補足

>卵母細胞は卵巣の中で盛んに分裂しているわけではありませんね。減数分裂の途中で止まっていて、排卵、受精に際して最後の分裂を完了して極体の放出を行います。卵原細胞は胎児期にいったん増殖した後、減少し、数百の卵母細胞残して、もう増えることはありません。

あ!!そうでした^^;卵原細胞は、生まれる前に分裂して、ストックしとくんでしたね…ヤバイヤバイ…汗)そうそう、微妙な時期で止まってるんでしたね^^;忘れてるなぁ…。。

ご指摘ありがとうございました。

補足日時:2005/08/08 22:36
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この回答へのお礼

理解できました。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/08/08 22:47

たぶん被爆二世の方で、先天的に足の指が一本欠損している人を知っていますが、


たぶん、この方は、「遺伝が原因とみられる病気」とはみなされないのでしょうね。
40代前半の年齢なので、胎児被爆ではありませんよね。

遺伝が原因の病気って少ないですよね。。。(血友病とか)
染色体異常の病気も少ないですよね。
ダウン症は染色体異常ですが、「遺伝」でなるわけじゃありませんし。。

糖尿病、緑内障、胆石など、遺伝すると言われていますが、病気になる人が多すぎて、遺伝で病気になったのかどうか、わからないそうです。。。

チェルノブイリ以降、カザフあたりで小児ガンが増えたらしいですが、これも、「遺伝」といえるのかどうか???

すみません、私もなんか混乱してきました。
たぶん、染色体異常が遺伝する病気が少ないのか証明できないのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

指の欠損…原因は何なんでしょうね…。胎児の際の、指と指の間を作る際にアポトーシスがうまくいかなかったのでしょうか…??
遺伝が原因の病気って、結構ありますよ。現在ヒトの遺伝病で知られているものは4,000種類ほどあります。世間的に知られているものが少ないだけです。
>チェルノブイリ以降、カザフあたりで小児ガンが増えたらしいですが
これは、小児の直接の被曝が原因なのではないでしょうか。

お礼日時:2005/08/08 22:57

昔ちょっとかじっただけです。


素人の考えだとおもって聞いてください。

放射線被曝を受けた直後の放射線被曝を受けた
精原細胞から精核が生まれた精子しかない状態で
受精していればあるいは遺伝子異常が
生じるかもしれないですけど…。
精原細胞のサイクルを考えると被曝後せいぜい
半月くらいではないでしょうか? どうかな…。
新しい精原細胞を生産する時に果たして
転座や欠失を起こしている母細胞は
精原細胞になることができるのかな?
という疑問があります。
トリソミーが生じている染色体で減数分裂は
可能なんでしょうか?
そうすると、半月もすれば正常な精核を持った
精子と、異常な精子が混在するくらいの状況には
なるんじゃないかと思うんです。
一億もの精子がいたとしても、よーいどんで
泳がせてみたときに、正常な精子が100も
混在していれば、そのたった100の精子との
競争とはいえ、ハンディを負っている精子とでは
結果は見えているような気がします。
つまり自然淘汰ですよね。

あとはそれほど深刻な異常を負った精子では
卵管膨大部まで泳ぎきる能力があるのかな?
…という事を考えると、確かにむしろ心配するのは
皆さんが仰る通り、妊娠の減少の方ではないかと。
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この回答へのお礼

どうも回答ありがとうございます。

>トリソミーが生じている染色体で減数分裂は可能なんでしょうか?
どうなんでしょうか?植物の場合、二倍体と四倍体、四倍体同士では子孫が残せますが、三倍体が絡むと、子孫を残せないそうです(四倍体同士の場合、四価染色体ができてちゃんと減数分裂するみたいです)。てことは、正常に作るのは無理なのかな?

今、色々考えてたんですけど、相同染色体が2つともダメージを受けたら致命的だけど、相同染色体以外の複数の染色体、例えば、1番4番7番11番染色体がそれぞれ1本ずつダメージを受けたとして考えると…異常な生殖細胞ができる確率は理論的に…
2^4/2^23=2^(-19)=1/524288=0.00019073486328125%
しかないんですよね。。てことは、全被爆者の子孫が30000人だとして、どんな疾患を負ってでも生まれると仮定しても、異常をきたした子供ができる可能性は約6%。。こんな条件でも6%ってことは、まず生まれてこないんでしょうね。。
てか、この考え方はあっているのか??汗

お礼日時:2005/08/08 23:11

番組としては『「被爆者の子孫には」病気がない』というところがミソなのかもしれませんね。



これが「被爆者の妊娠率」や「被爆者の出産率」や「流産・死産の遺伝子異常調査」なんていうものであれば、非被爆者対象のものと有意に異なる結果が出るのかもしれません。
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この回答へのお礼

そのような調査が行われているのなら、是非結果が知りたいです。
着眼点を変えれば、色々なことが見えてきて、また、予想できて、学ぶことが楽しくなりますね☆
ありがとうございました。

お礼日時:2005/08/10 22:12

流産を調べると優位さが出るはず。


染色体異常は妊娠中に成長が止まってしますますから。
だから.大多数を殺しておいて.残った人間だけを比較するから「遺伝が原因と見られる病気がない」。
「病気」の名称を言わないことも注意すべき点です。遺伝病として名称がある病気の場合.特定の染色体に障害があります。放射能の場合には.「どこの染色体に異常が出るかはわからない」のです。ですから遺伝病であっても.名称がついて発見されているとは限りません。また.稀な省令ですから「病気ではない」として.精神疾患などの誤診がされている場合が多いです。
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この回答へのお礼

ヒトゲノムは解読されていますが、それぞれの遺伝子がどのように働いているのかは、まだわかっていない点が多いですからね。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/08/10 22:08

放射線の影響を考えるにあたり、確定的影響(閾値有り)と確率的影響(閾値なし)に分けて考えなければいけないと思います。

遺伝的影響は確率的影響であり自分の子孫が癌になる影響と考えてよいと思います。
一方、胎児被爆は閾値の有る確定的影響であり、生まれた子供は遺伝的影響では有りません。着床前以前の被爆では胚死になり着床しません。また、胎児期の早い段階の被爆では奇形、精神遅延と発育遅延。胎児における確率的影響として発ガン、遺伝的影響(胎児の子孫の発ガンの可能性)になると思います。ここで遺伝が原因となる病気が見られないということは、発ガンなどの遺伝的影響であり、胎児における確定的影響(奇形など)では無いと推測されます。
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この回答へのお礼

わかりやすくまとめていただきありがとうございます。
たいへん理解できました。

お礼日時:2005/08/10 22:05

放射能は遺伝子を傷付けるが遺伝子自体に滞在しない。



精子、卵子の遺伝子は、互いの欠落遺伝子を補いあい
遺伝を行う。
先天性や相当な欠落でもない限り、遺伝出来る。

全部の遺伝子を破壊したのでしょうか?

質問事態に疑問を持ちます。

むしろ、枯葉剤などの体内に蓄積する科学剤の方が問題視されています。
間違いなくこれが原因の2世が誕生していますよね?
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この回答へのお礼

>放射能は遺伝子を傷付けるが遺伝子自体に滞在しない。
放射能が滞在し続けたら、レントゲンなんて撮れたものじゃありませんよ…汗)てか、先輩のや先生の話によれば、多量に被曝するという理学部なんかには入れなくなりますよ…汗)

>精子、卵子の遺伝子は、互いの欠落遺伝子を補いあい遺伝を行う。先天性や相当な欠落でもない限り、遺伝出来る。
「補う」、というのは、遺伝子としての機能をですか?
21番染色体のトリソミーが原因でダウン症となりますが、では、21番染色体が1本の場合、どうなるのか?これは、(確か)死胚になりますよね?「>互いの欠落遺伝子を補」うことの反例となります。

>質問事態に疑問を持ちます。
疑問に思うことを質問するのです。少なくとも、僕はまだ浪人生。向上心があります。例え自分に重大な思い違いがあったとしても、それを指摘していただくことで、その過程で知識がつきます。
質問することを否定しないでください。

>むしろ、枯葉剤などの体内に蓄積する科学剤の方が問題視されています。間違いなくこれが原因の2世が誕生していますよね?
「>これが原因の2世が誕生」この事実は知りませんでした。「>枯葉剤などの体内に蓄積する…」これは、「生物濃縮」の一種でしょうか?ということは、ヒトの場合、共食いしないので、その1世代限りで症状は終わり、遺伝しないのではないでしょうか?それとも、枯葉剤などの影響で染色体異常がひきおこされるのでしょうか?メカニズムが知りたいです…。。

お礼日時:2005/08/10 22:02

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