
道徳の問題と言うよりは、言葉に関する質問です。
わたしたちは、普通、ある「事物」に対して名前を付けます。
尤も、名づけることにより「存在」するという説もありますが。
「道徳」と言う言葉も不思議ですね。
有る行為を「道徳的」と名づけながら、
その後2000年以上、「道徳とは何か」と問いつづけています。
「道徳」「モラル」は、どのように名づけられたのでしょうか?
以下おまけ
「地球はさらに10億年、居住可能であるが、文明はやつと数千年でしかないのである。だから人類が自滅しない限り、道徳哲学の未来は、他のすべての人間探求ともども、前途洋々なのである。」デレク・パーフィット

No.4ベストアンサー
- 回答日時:
敵に恋をしたときに、モラルが生まれる。
モルが森で出会った青年は、面長で、色白く、彼を倭人といった。
しかし、倭人はモルの一族の敵であった。倭人はモル達原住民を薙ぎ払い、占領地なる概念で、その土地の者たちを支配、意のままにした。縄張りしか知らぬモルたちにとって、破壊的であった倭人の進出は、なんとしても食い止めなければならない民族の一大事だった。
そんな中で生まれた恋だった。
モルは夜中、倭人の青年にたびたび逢いに行った、恐ろしかったが、種族として仲違いの現実が、二人を一層寂しくさせた。
モルは家族や友人に、睨まれた様な気持ちになった。彼らが、不安な声で遅くまで倭人について語り合う様子を見ると、とてもいたたまれなくなった。違うんだと言いたくなった。でも何も違わない。私の恋人は、私の大切な人たちの敵なのだ。まだ誰も知らないはずだ。なのに、皆の視線をやたらと避けるようになった。だが、「裏切り」と言う不実に真に襲われたのは、倭人のほうであった。
モルとの密会を知った青年の父は、倭人の統領だった。彼は、青年を諭すどころか猛り狂い、モルを殺すように息子である青年に命じたのだ。
自分よりも大事な恋人を殺すなど、できはしない。
倭人の次代の統領である立場、現統領の息子である立場、そして立場に関係なく結実ようとする疑いのない恋。
倭人の生き方と、原住民の生き方は違ったのだ。
しかしある夜、モルは、青年とその父の前に現れた。
モルは悩み苦しんだ末に、青年をたてたのだ。それが、モルの選択した道だった。
そしてその夜、緑のない首長の家の庭で、迷い蛍の火に照らされた歴史は、赤く染められる。
モルを斬ろうとした父を、青年が斬り倒し、モルの恋した青年は、倭人の統領となった。
モルは青年の子を宿し、山を谷を越えて、落ち延びた。青年が逃がしたのだ。
青年は倭人たちを率いてモルの一族を殺戮し、女は奴隷とした。そして、原住民の暮らしていた土地を支配した。
裏切りによって繁栄する、倭人の延長に、暮らしている私たちがモラルを求めるのは、それは、落ち延びたモルのジーンを、求めているのだろう。
失った恋は、何時までも胸に、残るのです。
何代も、何代も、絶えることなく。
興味深い「物語」有難うございます。
熊襲とか長髄彦とか安曇野大王・・一杯想像しますね。
>敵に恋をしたときに、モラルが生まれる。
含蓄のある言い回しですね。
敵を恋する、非モラル的感覚が、反作用的にモラルを生む、
考えすぎ?たまには、恋でもしてみればすぐ判りますかね(笑。
No.3
- 回答日時:
以下の孔子の教え(論語)を見ると、「徳だけではいけない」さらに学問(修行)で磨きをかけないといけない。
この意味が「道徳」といえますね。モラルよりも深い意味がありますね。参照:論語:邑瀬 伶:
http://www.asahi-net.or.jp/~pd9t-ktym/rongo.html
子の曰わく、由よ、女(なんじ)六言の六蔽(へい)を聞けるか。対たえて曰わく、未(いま)だし。居れ、吾れ女に語(つ)げん。仁を好みて学を好まざれば、其の蔽や愚。知を好みて学を好まざれば、其の蔽や蕩(とう)。信を好みて学を好まざれば、其の蔽や賊。直を好みて学を好まざれば、其の蔽や絞(こう)。勇を好みて学を好まざれば、其の蔽や乱。剛を好みて学を好まざれば、其の蔽や狂。
訳:
先生が言われた、「由よ、お前は六つの言葉についての六つの害を聞いたことがあるか。」お答えして「未だありません。」と言うと、「お坐り、私がお前に話してあげよう。仁(註:=愛)を好んでも学問を好まないと、その害として[情に溺れて]愚かになる。智を好んでも学問を好まないと、その害として[高遠に走って]とりとめが無くなる。信を好んでも学問を好まないと、その害として[盲進に陥って]人をそこなうことになる。真っ直ぐなのを好んでも学問を好まないと、その害として窮屈になる。勇を好んでも学問を好まないと、その害として乱暴になる。剛強を好んでも学問を好まないと、その害として気違い沙汰になる。[仁智などの六徳はよいが、さらに学問で磨きをかけないといけない。]」
ご回答有難うございます。
論語ですか、なるほど。
でもね、今は学問多すぎますから、学蔽てのも有るかも。
道徳はモラルより深い意味があるのですか、難しいですね。
No.2
- 回答日時:
あまり昔(何千年も)からある言葉ではないようなので、社会が複雑化してルールや規範が必要になったために、他の言葉から転用して用いるようになったのでしょう。
道徳は徳だけで道徳の意味を表わします(人徳、美徳など)が、徳のつくりは直と心で、心がまっすぐなことですね。
和語では「みち」といいますが道路の意味です。人が進む進路を表わします。
moralのmorは、もともと「習慣」とか「行儀」の意味だったようです。
ご回答有難うございます。
日本語の「道徳」自体は古くは無いかも、日本は「和」の方が早そうです。
西洋では、ソクラテスやプラトンも「道徳・モラル」と言う言葉は使わなかったかもしれませんが、倫理に関して考察しています。
「哲学」が外来語を翻訳して出来たように、「道徳」も中国の影響でしょうか「徳」だけで良い物を「道」という飾りをつけたのか?
日本に無いものを、無理やり輸入して名前を付けたのでしょうか?
概念と言うか抽象的な言葉の発生は不思議ですね。
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
道徳とはある共同体内の習慣から生まれた規範ですね。
法律と違いなんら強制的なものではないと思います。
遥か昔になるかと思いますが、ある共同体が生活する上で自然発生的に生まれたルールでしょう。
よって道徳とは何かを問うたところで、普遍性をもった答えは導き出せないのではないでしょうか?
ご回答ありがとうございます。
遥か昔に、なぜ共同体が出来たのかも、謎ですが。
今回、道徳とは何かではなく、言葉の問題です。
>ある共同体が生活する上で自然発生的に生まれたルールでしょう。
これを、誰かが、道徳と言った。
このように理解して宜しいでしょうか、有難うございました。
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