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私の自宅の隣に家屋があるのですが,その家屋は過去2回ほど放火されたことがあります。
その家屋は借地の上に建てられているのですが,肝心の家屋の所有者は行方不明のため,その土地の所有者に,「危険なので,なんとかして欲しい。」といっても聞く耳をもってくれません。
民法199条(占有保全の訴え)等も難しそうです。
どうすればいいでしょうか。

A 回答 (1件)

 管理せずに放置された建物というのは,いろいろと厄介なものです。



 なかなかぴったりという法的手段もないのですが,地主さんに何とかせよという請求をすることは,道義的にはともかく,法律的には難しいかなと思います。地主さんは,土地を貸しているだけで,建物を管理する義務はないからです。地代の不払いで,借地契約を解除するかどうかも,地主さんの自由ですので,借地契約を解除して,建物を取り壊してくれというのも難しいと思います。

 建物所有者として,あなたのためになすべき行為は何ですかね。ここもまた難しいところです。建物所有者がそこにいるとして,あなたが訴訟に訴えた時にどのような請求ができるか,ということですが,不在の間は第三者が立ち入りできないように塀を作れ,とでもするしかないのでしょうか。この「裁判での請求」の中身が固まらないのが,悩ましいところです。この中身を固めることができれば,建物所有者が不在でも,訴訟を起こして,建物所有者がなすべき行為を裁判所に決めてもらい,それを裁判所の執行官に代わりにやってもらうという方法があります。

 これが,一番正道と思われる方法です。

 それ以外に,ということになると,自分の建物が放火されないように管理することは,建物所有者の事務であると考えられることから,あなたの方で,放火されないような塀を作ったり,その他の対策を講じるということも考えられないわけではないと思います。

 この点,自信はないのですが,民法には,事務管理という規定があって(民法697条),義務なくして他人の事務の管理を始めた場合には,本人の利益になるような方法で管理をしなさいという条文になっていますが,これは,他人が自らすべき仕事を勝手にやってしまっても違法ではないということの裏返しでもあります。

 この方法を使って,放火されないような方法を講じるということは,考えてもよいと思っています。ただ,これは個人的見解なので,他に方法がないとなれば,弁護士さんなりと相談してやって下さい。
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この回答へのお礼

海外旅行へ行っていたため,御礼が遅くなり申し訳ありませんでした。
おかげさまでよく理解することができました。
また何かありましたらよろしくお願いいたします。

お礼日時:2005/09/05 16:55

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