No.1
- 回答日時:
学術的な事はお答えできませんが
『人間の手に負えなくなる』のでは無いでしょうか。
斜面を転がり落ちるように変化していく環境の変化を人間には止めることは出来ないでしょう。
もっと、予想の出来ない事もドンドンおこってくると思いますね。
しかし、努力次第では転がり落ちるスピードを緩めたり、何かしらの改善方法が見付かるかもしれませんよね。
ですから人間は「改善の努力」を決して怠ってはいけないと思います。
生態系の多様化と言うよりは『スタートの段階では今から比べると多様』であっただけで
現在はかなり少なくなってきてますよ。
No.2
- 回答日時:
>生態系にはなぜ多様性は必要なのか
人間も「多様な生態系」の一部分に過ぎないからです。
生態系が多様でなくなるということは、人類も生態系の一部から消滅する可能性があるということになります。
>どのような問題点が生じてくるのでしょうか??
地球上の生命体は、多様な生命体が相互に関与してバランスを保っています。
進化の過程で生命体が独自の変化を遂げ、結果として消滅する場合と現状は全く異なります。
すなわち「人類」という突然変異の生命体によって、地球上の多様な生態系が多大な悪影響を及ぼされ、いま、急激に多くの生態が消滅させられています。
人間本意で考えるから「保全」「改善」「保護」などというエゴに満ちた言葉が出てくるのです。
現在の生態系の消滅の根源は、人類の生産活動(経済活動)の影響以外に考えられません。
究極の論理で言うと、人類の存在がなければ、地球環境の悪化はなかったともいえます。
これが「人間=ガン説」です。
地球上に発生した悪性腫瘍(ガン)=人間なのです。
この腫瘍を取り去ってしまえば地球環境は自力の回復力を発揮して元通りになるかもしれません。
しかし、それでは自分達の存在すら否定することになります。
では人類はどうしたらよいか?
良性の腫瘍に変態する必要があります。
>熱帯雨林が減少し、この多様性が失われようとしている
この問題に集約して考えれば、熱帯雨林はなぜ減少したのか、どのような経済活動に伴って減少させられたのかを検証すれば対応策は出てきます。
簡単なことなのですが、人類はこの簡単なことの選択を拒んでいます。
熱帯雨林が減少しても、経済の発展は続けなければならない。
熱帯雨林からすれば迷惑この上ない理屈ですが、人類はこの屁理屈を自分たちの当たり前の権利として主張しています。
経済の発展は誰のためになるのでしょうか?
人類すべてを幸福にするためでしょうか?
正常な知能で考えた場合、地球環境を犠牲にせざるを得ない経済発展は人類の未来を考えた場合何のメリットもありません。
すべてデメリットです。
便利で快適な生活など所詮「絵に書いた餅」であり、限られたエネルギーしかない地球上では望むべきものではありません。
浪費したエネルギーは誰が補充してくれるのでしょう。
数億年かかって偶然生成された「石油」は誰が補充するのでしょう。
誰も補充する気などありません。自分のことしか考えないのが一般的な人類です。
地球上で最も下等な生存本能しか持ち得ない下等生命体だといえるでしょう。
悲しいかな自分も人類の一員です。
自分の存在が、地球にとって本来「善」ではなく「悪」であることに気がついたときの失望感は表現のしようがありません。
しかし、人類にも生存のための本能はわずかでも備わっているはずです。生存するための知恵も持っているはずです。
一刻も早く、多くの人類が自分が悪性腫瘍であると気がついて、良性腫瘍に変態する努力をしなければ、生態系の減少によってやがて消滅する『種』の一つとなるでしょう。
人間だけが特別な「種」なわけでないのですから。
No.3
- 回答日時:
私も、全くの専門外ではありますが。
生態系に多様性が確保されているということは、この地球上に将来どのような変化が起きようと、生き延びていく生物の存在する可能性が高くなるということだと思います。
人類にせよ、地球上の生態系の中で生まれた、一つの「実験種」に過ぎないのでしょう。そしてその人類も、いろんな人とのまじわりの中で、遺伝子レベルで多様性を呈しているといえます。他の生物でも、近親交配を避けているところがあるように思います。
これは、生物の遺伝子の、いわば本能のようなものなのではないでしょうか。「生き延びていくものの模索」。だから、それを無げに切断していくことは、将来への自殺行為ということになると思うのです。
この地球で、アミノ酸合成という形で自己増幅を続けてきた、この星のレベルで言う「生物」での話です。ほかの星に生命体があったとして、この星のような発想ではない形で自己増幅をする「生物」がいたとしたら、どうしているかはわかりませんが。
No.4
- 回答日時:
極端な話ですが、もし地上に同じ種しかいなかったら、何か一つの原因で全滅してしまうかもしれません。
多様であることは、一つの原因で全滅してしまう危険を避けられる、ということでもあります。生物が生まれたころは、細胞分裂で増殖していたので、自分も他者もすべて同じ遺伝子を持ってました(自分と他者という区別がなく、無限に自分が増えていく状態です)。しかし、そのような形態では、天敵となるような一つのウイルスなどに出会ってしまうと、同じ遺伝子であるがために全滅してしまいます。そこで生物は、「生殖」によって、自分の遺伝子を他者と混ぜあわせ、違う遺伝子を持つ子孫を残すようになりました(ここで初めて個体の死というものが生まれました。余談ですが、このように考えると、死は子孫を守るために生まれたものでもあるんですね)。他者と遺伝子を混ぜ合わせ、常に変化していけば、環境の変化にも耐えられます。これが「多様化」のメリットの一つです。
また生物は、補食関係だけでなく、補完関係もつくっています。人間はいろいろなものを補食しますが、樹木とは補完関係をつくっていると言えます。人間の吐き出す二酸化炭素を樹木は必要とし、樹木の吐き出す酸素を人間は必要としています。このような関係は生態系のあらゆるところに見られます。生態系全体は、補食と補完という糸で編まれた編み目のようなものであり、その一つの編み目がほつれると(一つの種が絶滅すると)、生態系に大きなダメージを与えます。
今のような大きな編み目は、地球が時間をかけて編み上げたものです。大切にしたいですね…。
No.5
- 回答日時:
中米にコスタリカという小さいしかし平和な国があります。
スイスのような山岳国家ですが中央部に熱帯雨林があり世界中の動植物の専門家が集まって研究しています。世界に残された熱帯雨林でコスタリカのそれが最も首都に近く便利が良いからです。この国に5年間暮らしましたが仕事に明け暮れて熱帯雨林を観光以外に訪れたことがなく後悔しています。熱帯雨林の生態系の多様性が失われると心配されていますが、その多様性が人類にどれほどの恩恵をもたらしているかの解説は少ないですね。アマゾン(ブラジルとペルーにまたがる)の動植物はまだ1割も研究できていないといわれます。多様性を失うことが具体的に何を意味するか、実はよく分かっていないのではないでしょうか。人類にどんな恩恵をもたらすか研究が進まない内に急速に失われているのが実態のようです。過去の経験から多様性が失われれば環境が悪化することは分かっています。しかし、人類に恩恵をもたらしたであろうことは分かっていないような気がします。(未研究分野が多くて分からない)
No.6
- 回答日時:
僕もこれは疑問です。
あんまり問題がない気がします。諸行無常、世の中は常に変化し、弱いものが死ぬことでなりたっているはずです。人間が増えた分の代償は必ず必要ではないでしょうか?でも、例えば、海難事故で石油が漏れたときとかには、それを分解するバクテリアが活躍します。
そんな意味で、下の方々のことに加えて、生物には無限の可能性があるわけで、その可能性をつぶすのはもったいなさすぎるってこともあるのでしょう。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
>生態系にはなぜ多様性は必要なのか。
「生態系の多様性」とは何か、少し分かりにくいのです。martinbuho さんは、明らかに、biodiversity(生物多様性)の意味で使っています。エコシステムが地域ごと、環境ごとである、その多様性のことかとも言えますが、「エコシステム」は、全体的には、地球エコシステムになるので、地球生態系の多様性の意味だと理解します。
皮肉な言い方をすると、生態系には、シンプルさと調和性が必要で、多様性は必要とされていないとも言えます。それは、生態系というものは、元々錯綜して多様なもので、むしろ、単純さと調和が実現できるようなシステムになっているということです。人間が人工物質・廃棄物を自然環境・エコシステムにそそぎ込むと、エコシステムは、結果的に単純さや調和を失って、多様なものになるとも言えるのです。しかし、問題は、こういう風にシンプルさや調和性を失って、錯綜した人工的多様性を持つと、エコシスムの変形が起こり、調和の喪失が生まれ、その結果は、従来のエコシステムの崩壊・解体ということです。
しかし、言葉の遊びはやめて、考えると、広義の鉱物・土壌・水・空気等の「自然環境」の多様性と、生物種の多様性、つまり、バイオダイヴァーシティの問題だということになります。「自然環境」の多様性については、これが、生物多様性を支えて言ると言えます。また逆に、生物多様性が、自然環境の多様性を支えているとも言えます。エコシステムとは、こういうシステムになっているのです。
人間は、この地球エコシステムのなかで、調和的な「或る位置」を占めており、人間の存在は、エコシステムに支えられているのです。従って、エコシステムを破壊乃至劣化させる行動は、人間が自分で自分の首を絞めるような結果になるのです。例えば、「水」はたいへん貴重であると共に、地球においては、ほぼ無尽蔵なシステム環境だったのですが、水の汚染により、いまや人間は飲む水がなくなっているともいう事態になっています。
こうすると、エコシステムの劣化をもたらすと、人間の「安全な生存・生活」が維持できなくなるという結果が出てきます。従って、エコシステムは、調和的に、人間がそれに対応していた状態・様態に維持せねばならず、そこから逸脱することは、危険であるとなります。
生態系が変化すること、あるいは環境的多様性が失われることは、生物と地球の歴史から言えば、必ずしも、起こってはならないことではないのです。環境の多様性あるいは、「現様態・現多様性」が必要なのは、人間が生きて行くために必要なのです。人間は、生物的存在であり、社会的存在であり、精神的存在でもあるのです。後者は更に、計算悟性的存在と、叡智・知性的存在の二つに分かれるでしょう。
この地球のエコシステムを破壊しても、地球の元の形とそっくり同じで、開拓可能な惑星が、まだまだ何千もストックとしてあるなら、人間の計算悟性的存在は、地球破壊OKというでしょう。しかし、たとえ、そうであったとしても、叡智・知性的存在としての人間は、NOというでしょう。「存在者としての倫理に反している」というのが、その答えです。
仏教やジャイナ教は、生物の命を妄りに奪ってはならないとしました。生物の命を妄りに奪うと、環境破壊になって、人間が住みづらくなり、ついには生きて行けなくなるからではないでしょう。そういう合理的意味もあったでしょうが、これは、存在者としての、生物の尊厳、更に言えば、世界の存在の尊厳に対する畏怖、存在者=智慧ある人間の倫理としてそうなのです。
もう少しまとめてラフに言いましょう。
1)人間は、生物存在として、生態系の破綻を認めることができない(何故なら、生物としての存在が維持できなくなるからである)。
2)社会存在として、人間の社会は、生態系の破綻で、まわり回って、崩壊するであろう。しかし、社会的存在としての人間は、これを容認する。
3)計算的悟性的存在としての人間は、自己の快適や都合のよさが第一義で、環境や生態系など、幾ら破壊しても構わない。しかし、計算して考えると、将来的に自己の首が締まって来る結果が見える。ディレンマである。だが、将来のことだ、また困るのは、アフリカの黒人などだ、そういうのは早く死んで、地球人口の膨張が減れば喜ばしいことだ。インドや中国も、やばいので、消えて貰おう云々。
4)叡智的知性的人間は、言う。生物の尊厳、存在の尊厳、いま人間が、自己がこの存在世界に存在してあることの驚異、喜びと苦悩。エコシステムのなかで、エコシステムと共に、しかし、それを超越した「精神・叡智」の責任として、共生・共存在の道を進まねばならない。人間の矛盾は、宇宙が課した課題であり、このディレンマが、実は存在世界の「意味」である。
こうして、わたしは答えるのです。人は、ソピアー的倫理的責任において、「叡智ある存在」として、地球エコシステムの存在の尊厳に敬意を表さねばならない。生態系のより豊かな調和を、より豊かなシンプルさを。そしてより、豊かな多様性を。
以上が、生態系に何故、多様性が必要なのかの答えの一つです。この答えには、生態系や環境の破壊も必要だという論理も入っているのです。だから、矛盾であり、ディレンマであり、生物・自然の存在の尊厳であり、そして付け加えれば、「人間の存在の尊厳」なのです。人間は「地球の癌だ」などと言っている人間は愚者であり、かつ、偽善者・偽悪者でしょう。自分が癌なら、早く死ね!(そういう結論になることを述べたのですから。……そもそも、人間もまた、何故か人間として、この存在の世界に存在している以上、生き物の尊厳と言った時、人間も生き物であり、癌だなどと言えば、癌細胞の尊厳も無視しているでしょう。功利主義的発想というのです)。
もう一つ、バイオダイヴァーシティの問題があります。バイオダイヴァーシティというのは簡単に言うと、「種の多様性」というような意味になります。「種の多様性」というのは、別の言い方だと、「遺伝子の多様さ」ということになります。現在の遺伝子の多様さ・種の多様さは、いまから6000万年ぐらい前に大きく変更を受けて、もう一度回復したもので、より豊かになったとも言えます。このバイオダイヴァーシティは、「生物資源」とも呼ばれているぐらいで、これを消費(消滅)させると、復元がきかないものです。バイオダイヴァーシティは何のために必要かというと、1000万年オーダーでの規模での生物界の尊厳にとって重要なのだということになります。その資源としての利用可能性というのは、すでに上で述べたことに含まれているのです。しかし、昆虫の十万種ぐらい滅びても、どうということはない、という発想になります。確かに、それで人類の首が締まって来ることにはなりません。しかし、「種の存在への畏怖・尊厳」というものが、ここでも出てくるのです。「利用可能性」でだけ考えていては、答えがでないでしょう。人が美しい音楽を聞いて感動したり、絵画を見て、衝撃的感動を受けたりすることが貴重な体験であると同じような意味で、バイオダイヴァーシティは貴重なのです。また必要なのです。
>熱帯雨林が減少し、この多様性が失われようとしている。
>どのような問題点が生じてくるのでしょうか??
上で、答えを述べました。人間の生物的生存が不可能になるでしょう。社会では、西欧型の社会など、存続できなくなるでしょう。また、もっと素朴な低エントロピーの社会も存続困難になるでしょう。叡智的・知性的には、存在の尊厳の倫理において、人間として、恥ずべきことでしょう。愚行の記録が一つ増えるのです。しかし、それによって、人類は、更に課題を負うことになるでしょう。人間に智慧や倫理を知れと、宇宙が言っているのかも知れません。
なお、以下のURLは、生態系の多様さという話とは少しずれますが、環境の破壊・劣化を人類の社会が止めることのできない構造のアウトラインを簡単に述べています。この質問の延長に来る問題の現状概略です。
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=171507
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