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貧血の治療に長距離マラソンはいいのでしょうか?

心肺機能が高まれば貧血が治るのかな?
とか勝手に思ったのですが

また貧血に対して詳しい方いましたら
どんな事をしたほうがいい?
などアドバイスを下さい。

A 回答 (1件)

一般に「貧血」と思われている症状には、本当の「貧血」と、「脳貧血」があると思われます。



本当の意味での貧血とは、血液中の赤血球やその成分であるヘモグロビン(血色素)が不足して、身体に酸素を運ぶ能力が落ちてしまう減少です。

貧血の中で一番多いのが「鉄欠乏性貧血」です。ヘモグロビンを作るには鉄が欠かせませんが、出血などで出て行く鉄と、食事などで入ってくる鉄のバランスが崩れると鉄分が足りなくなって、ヘモグロビンが不足してしまいます。

女性は生理で毎月血液を失うので、鉄欠乏性貧血にかかりやすくなっています。また、マラソンなどの長距離走を頻繁に行うと、鉄欠乏性貧血にかかりやすくなります。これは、汗から鉄分が流出したり、足の裏の衝撃で赤血球が壊れたり、筋肉中で鉄分が消費されたりといった理由で、鉄を失う量が増えるためと考えられています。

ですから、貧血の治療にマラソンがいいということはありません。逆にマラソンをすれば、貧血になりやすくなります。ただし、これは鉄不足が原因ですから、貧血の人はマラソンをしてはいけないというわけではありません。食事やサプリメントで鉄をしっかりと補充すれば、貧血にかからずにマラソンを続けることはできます。

もうひとつの「脳貧血」は、体内に血液量が不足しているわけではなく、血液を体内に循環させる力が不足して、脳に血液が届かなくなり、立ちくらみなどを起こす現象です。血液の量が不足する「貧血」とは異なるものですが、一般の人は「脳貧血」を「貧血」と混同していることが多いようです。

「脳貧血」が起こりやすくなるのは、主に自律神経の調節がうまく働かないためです。座っている状態は脳の位置が低いけれど、立ち上がると高いところにある脳まで血液を押し上げなくてはならないために、心臓は急いで出力をあげなくてはなりません。その切り替えが間に合わないと、脳に血液が届かなくなり、ひどい場合は意識を失います。急に立ったときにくらっとして倒れるのは、この現象です。ほかにも、長風呂でのぼせたときとか、長時間立っていたときなどに、手足の方に血液を送るのに忙しくて、脳に血が回らなくなります。

「脳貧血」を起こりにくくするには、心臓など循環系の働きをよくして、自律神経を鍛える必要があります。それには、ゆっくりと走るなどの有酸素運動で、循環系や自律神経を鍛えることは、有効だと思います。

ただ、現在の体力以上に無理に運動するとかえって脳貧血を誘発することになります。あくまで無理がないように、のんびりとした運動をこころがけましょう。
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